南雲一乃さんのレビュー一覧

きみと死ぬための恋をする 小説

南雲一乃    花守 

再生の物語

読む人の心に深い余韻を刻みます。傷ついたふたりが再生していく希望の光を見せてくれるような作品でした。二人の不器用で切ない恋愛は、「死ぬための恋」から「死ぬまでの恋」へと変わっていき、そこに込められた想いに希望を見出すことができました。

印象的なのは、登場人物の心情が非常に丁寧に描かれている点です。「一緒に死のう」という言葉の裏には誰かとつながりたいという切実な思いが込められているように感じ、…

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きみと死ぬための恋をする 小説

南雲一乃    花守 

生きるための恋をしてほしい

あらすじの「じゃあさ、俺と一緒に死なない?」から、衝撃を受け、高校生のお二人に、いったい何があったのか?なぜ、そんなお言葉を口にされる事になったのか?
ドキドキしながら、拝読させていただきました。
序章の主人公の仁くんの思いと悠季くんとの運命的な?出会いから、お話に惹き込まれました。
ただ…読み進めると、読み進めるほどに、仁くんの心の傷に胸が痛み、悠季くんを想うお気持も切なくて…
そして、…

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