上田規代さんのレビュー一覧

グッバイ、マイドッグ 小説

夏乃穂足  上田規代 

方舟の行方を見守りたい

犬派だとか猫派だとかいう派閥には属しておらず、しかもファンタジーはあまり好んで読まない人間です。
それでも前回のBLアワードの結果を見て以来、1年以上気になっていた。ようやく読むことができました。

イチが一夏になる経緯とか、一夏の期限付きの命が期限付きでなくなるところとかやっぱりファンタジー耐性のない私には少しだけ、のめり込めない部分もありました。
でもイチと璃人が心を通わせていく流れは…

3

嘘つきは恋をする コミック

上田規代 

再読したらキター!(笑)

ドラマCDを入手したので、それを聞きつつ久しぶりにコミックも読んでみたら、最初に読んだ時よりも萌え度が2段階くらい上がりました(笑)。
これは声優さんマジックなのだろうか…とも思いつつ、でもやっぱり最初に読んだ時より主人公2人と攻め様の弟の明雄のキャラがより深く理解できたからだろうと思います。
遊び人の攻め様とお堅くて真面目で一途な受け様という取り合わせは好みなんですが、腹黒い計画を持った攻め…

2

職員室の秘めごと コミック

上田規代 

先生×先生

上田さんの作品は派手さはないけど、落ちついた丁寧なお話が多いと思うのですが、これも恋愛がせかせかしていなくて、教師としてのお仕事もしっかり描かれています。

体育教師である榊が数学教師である西尾を好きでちょっかいをかけるのですが、榊は明るく人気者の教師、西尾は真面目で堅苦しい正反対。
でもどっちも生徒のことを思っていて教師としての立場もからめて、仕事をしたうえでの恋愛というお話の進め方が好み…

2

グッバイ、マイドッグ 小説

夏乃穂足  上田規代 

犬好きにはたまらないかも。

動物は好きですが、犬を飼った経験もあって冒頭からうるうるしてしまいました。ワンちゃん好きだったらもう、悶えること間違いなしです。

殺処分を免れた捨て犬と里親の出会いから始まるファンタジー。イチと名付けられた真っ黒い犬。人間不信だったイチが恐る恐る飼い主となった璃人(りひと)に心を開いていき、急速に信頼関係を築いていきます。璃人に何かあったら命がけで守ってあげたいと思うようになるまでに…。もう…

5

つみびとの花 小説

佐田三季  上田規代 

心理描写に惹かれます

佐田先生のデビュー作に書下ろしを加えた文庫版になります。あらすじから想像したよりもずっと読みやすく、完成度の高い作品だと思いました。
「つみびとの花」は攻の北川巽の視点で描かれています。妻を亡くした後、一人で娘の羽菜を育ててきましたが保育園のバス事故で失い、そのバスを運転していた氏家志信と無理矢理関係に至ります。この最初は本当に無理矢理です。
バス事故が秋の初め、年末までの間を北川は氏家の罪悪…

6

いじわるなハニートラップ コミック

上田規代 

もっと意地悪すればよいのに

最初こそ、さっさと罠にかかってしまったケンジですがそのあとがなかなか焦らされましたね。
秋吉の気持ちもわかっていながら、花村にとられちゃうとなってようやく自分の気持ちを認めた感じでした。

秋吉もあそこまで強引にしたんだから、もうここまで来たら何がなんでも振り向かせてしまえ!と思ってしまいました。

ケンジのお母さんが、ダウンタウンのコントによく出てくるようなくるくるパーマのお母さんでち…

1

恋する王子様 コミック

上田規代 

素直って全てを癒しますね

ぽっちゃり猫ちゃん、可愛いです❤
甘やかされて育った世間知らずのアンリ、ワイルドな黒猫のハルにあっという間に恋します。
で、そのお話と同時収録の『恋の花咲く』、またまたそのお話のスピンオフの『恋の病』の主人公たちが住んでいる街がすべて同じで、最後にすれ違っているという構成が、とてもお洒落で素敵です。
どのお話もツンデレのお相手がとても素直な直球型の優しい男の子なので、見ていてほっこりします。…

0

つみびとの花 小説

佐田三季  上田規代 

赦しの物語

佐田三季さんのデビュー作の新装版。
新たに後日談が二篇加わったことで、読後に温かなものがより残る作りとなっています。

小さな町の工場で働く北川(攻め)は、妻に先立たれ男手一つで娘を育てるシングルファーザー。
ある朝、送り出した娘の乗った園バスが事故に遭い、娘は死亡。
失意の北川は、バスを運転していた保育士・氏家(受け)の罪悪感につけ込み、彼を無理やり抱くことで娘を失った穴を埋めようとす…

15

職員室の秘めごと コミック

上田規代 

同時収録の受け視点が特に!

■職員室の秘めごと/番外編■
榊(体育教師)×西尾(数学教師)

特進クラスを担任する真面目な数学教師・西尾は、人気者のイケメン体育教師・榊が、大の苦手。
ところが、酔いつぶれた西尾が目覚めた場所は榊の部屋のベッドの中! しかも、隣で寝ていた榊にいきなりキスをされ、「好きです」と告白されちゃって――!?

どちらかというと職員室ではなく体育準備室だよね、(o´・ω・)´-ω-)ウン。…

2

寡黙なシュガーラブ 小説

犬居のすけ  上田規代 

奥手なリーマンのたどたどしい恋愛

お菓子作りが趣味であることを隠しているサラリーマン5年目の受け。ほとんど話したこともない他課の新人・古志(攻め)にやたらと睨まれるので、てっきり嫌われているのだと思ってストレスをためていた。ある日受けがこっそり自作のケーキを食べているところに攻めが現れる。対応に困ってつい「食べる?」と聞いてみたところ、受けの持っていた食べかけのケーキにかぶりつかれ…。


せいかさんのマンガ、『課長、結婚し…

1
PAGE TOP