松幸かほさんのレビュー一覧

異邦人の求愛 ~甘やかな腕に抱かれて~ 小説

松幸かほ  宮沢ゆら 

ドラマティック・ラブ。

時代もの、明治です。

プリズム文庫の松幸さんのパターンを外さず『外国人貴族攻』ですよ。もちろん『健気受』です。

松幸さんのプリズム文庫は、あまあまの王道が多いんですが、こちらはその上にかなりドラマティックです。

まあ『王道』の範疇は出ていないんですが、特に中盤以降は次々と畳み掛けるようなお約束の連続でまさにメロドラマですよ。

父を亡くした後、母一人では育てられないか…

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優しく奪って 小説

松幸かほ  緒田涼歌 

途中で激変。

確かに途中まではよかったんです。

キャラクターもメリハリ効いててラブ面も焦れ焦れと駆け引きっぽい感じで、ホント面白かったんですよ。

実紀(受)はいかにも真面目で誠実な日本人ビジネスマンそのままで、仕事で繋がりのあるセアン(攻)に対しても丁寧な言葉遣いを崩しません。でも、親しくなって地を出すと、結構強気でぞんざいなんですね、これが。

表紙イラストからも、もっと押しに弱い繊細・健…

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欧州小夜曲(セレナーデ) 小説

松幸かほ  藤井咲耶 

ゲロ甘です!

もんのすごい王道です。ベタベタです。でもそこはもういいんです。

とにかく松幸さんの『貴族・王子さまもの』にありがちな『無理矢理から始まるラブ』じゃなかったよ!それだけでも個人的にポイントアップです(なんか激しく間違ってる気がするが)。

とにかくヴァルター(攻)が紳士で優しくて包容力があって、その分ストーリーはもういかにもありがちな展開のみと言っていいくらいなんですがそれでもいい。先…

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伯爵とコーラルの花嫁 小説

松幸かほ  横井里奈 

またですか・・・

松幸さんは好き作家さんですが、正直なところショコラノベルズの作品はあまり合わないんです。
たぶん、ほとんどが『HYPER』だというのも大きいでしょうね。『H増量』にするためかどうかはわかりませんが、Hに繋がるアレコレが受け付けないことが多いんです。

とにかく『無理矢理』があまりにも多い。私はこの『無理矢理から始まる(凌辱された受が絆される)』パターンがものすごく苦手なんですよ。

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薔薇の略奪 愛の誓い 小説

松幸かほ  不破慎理 

私のものすごくダメなタイプの作品だった・・・

作家買い(するくらいの好き作家さん)じゃなかったら、あらすじだけで避ける『絶対買わない・読まない』こと確実な作品でした。

あらすじは、結構『これ、内容と見事に乖離してんだろ!?』というのがあったりするので、わずかな可能性に賭けて(もちろん、もともとの好き作家さんだからできることです)読みましたがやっぱり玉砕しました。

まず、私は『傲慢な俺様攻』が大キライです。さらに『無理矢理から始…

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月影楼恋愛譚 小説

松幸かほ  前田紅葉 

『月影楼』=男娼館が舞台ですが、男娼じゃないんです。

男娼館あるいは普通の娼館で受が男娼というのはBLではよくありますが、こちらは実里(受)が男娼館の主人の養子(のようなもの)なんですね。

両親を亡くして父の友人だった館の主人に引き取られ、男娼としてではなく将来は男娼館『月影楼』の経営を引き継がせようと思われているんです。

ただ、実里は自分から月影楼で掃除やお運びなどの下働きをしていて、そこでロシアの侯爵・イヴァン(攻)に見染められて…

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白鷺が堕ちる夜 小説

松幸かほ  緒田涼歌 

あらすじで想像したのと全然イメージ違った。

もっと切ないストーリーだと思ってたらなんか違いました。意外と軽い感じ?いえ、それは別にいいんですけどね。

あらすじの『見返りを要求』っていうのから、クラウス(攻)が『強引・傲慢』系統の攻かと思ってたらすごい紳士だったという。そして、晴己(受)は思ったより元気(というのも変ですが)だった。いえ、表紙イラストからももっといかにも『儚げな健気受』だと思ってたので。

『誤解から来る気持ちの…

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ひとでなしの恋人 小説

松幸かほ  佐々木久美子 

どこがどう『ひとでなし』だったのか、読み終わってもよくわからんのですが・・・

あらすじや表紙イラストの(私の)イメージとは違って、何ともラブラブで甘め(甘ったるいとまではいかないかな?)のストーリーでした。
読む前はもう少し殺伐としてるのかと思ってたんですよ。

瑞樹(受)がなんとも男前で口も悪いんですが(手も早い)根は素直というのか、竜崎と恋愛関係になってからはどんどん可愛くなって行きました。
私は『意地の張り過ぎ』は読んでてものすごく苛立つんですが、こういう…

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薔薇色の罪 小説

松幸かほ  なるみゆった 

目眩がします・・・

いったいこれはなんなんでしょうか。
読みながら『いくら王道・ベタと言ってもこれはあんまりなんじゃ・・・』とちょっと遠い目になってしまいましたよ。

なんというか『古臭い(←個人的感覚ですが)メロドラマ』って感じだったんです。私は読んだことないのであくまでもイメージでしかないんですが『ハーレクインってこういうのなのかな・・・?』と思いました。
考えてみればいかにも『ショコラノベルズ(しか…

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砂楼の囚われ人 小説

松幸かほ  史堂櫂 

詰め込み過ぎじゃないのかなあ・・・

松幸さんのアラブものですね。

でも『直貴(受)の政治家だった父親の汚職(疑惑)を巡る問題』はストーリー上必要だったんでしょうか?
逆に、これ入れるんなら別に『アラブ設定』じゃなくてもよかったんじゃないのかと思ったんですよ。普通に日本で(アラブもの関係なく)これだけで書いた方がよかったんじゃないかと。
特に、日本に帰って来てからの流れを読んでそう思いました。単に砂漠を舞台に書きたかったの…

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