松幸かほさんのレビュー一覧

花嫁の代償 小説

松幸かほ  御園えりい 

とりあえず『花嫁もの』ではないよね。←タイトル的外れだと思う

松幸さんの初ルビー文庫です。

どこまでもベタであまあまな『王道』で、ルビーだなぁという感じなんですが、もともとの松幸さんの持ち味がいわば『ルビーっぽさ』とでも言えるパターンとかけ離れていないので、別に違和感はないですね。好きです。

キャラクターも、葛城(攻)はBLで寡黙な秘書攻っていうと『なんか裏があるのか!?』と穿って見てしまいましたが、なんもなかった(ある意味『裏』はありますが、…

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鍵盤上のマリアージュ 小説

松幸かほ  有馬かつみ 

ラブについてはノープロブレム。←作中で。

夕貴(受)が、最初から最後までぐるぐる悩んではいるんですが、ラブじゃなくてピアノについてなんですね。

ラブ面ではほぼ障壁も葛藤もないに等しいくらい(↑レビュータイトルはそういう意味での『ノープロブレム』で、私の感想ではありませんので)。

リュカ(攻)はもう終始夕貴ラブ!で甘やかしっ放しだし。

正直『ラブストーリー』としては、多少夕貴が自虐的に『自分なんか立派なリュカには釣り合…

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異国に舞う恋蝶 小説

松幸かほ  こうじま奈月 

『身分違い』『ゴージャス』系王道の時代もの。

松幸さんは一応『好き作家さん』には違いないのですが、プリズム文庫ではハッキリ『好き』と言える作品はほぼありません(他レーベルがすべて好きだとも言えませんが)。
どれを取ってもなんか物足りないんですよね。

これも、なんかもうここまでやんなくても・・・というくらい、ありがちなネタ満載の『王道』一直線のストーリーでした。いえ、それはともかく薄いんです。

基本は身分違い?ヴィンセント(攻…

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幸福の温度 小説

松幸かほ  東野海 

なし崩しラブ?

とりあえず『シングルファーザーもの』になるんでしょうか?

悠聖(攻)に4歳の息子・章がいて、和葉(受)がその家のお抱え料理人にというのが出逢いです。
和葉は大変な偏食父子に料理人として苦労するんですね。和葉の飼い猫・宮もなかなかの存在感です。

設定は別に悪くないんですが(というかどこにでもある『王道』ですね)、疑似家族としてのほのぼの~はともかく、ラブ面があまりにもいい加減に思え…

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無自覚なフォトジェニック 小説

松幸かほ  タカツキノボル 

『当て馬救済』的スピンオフ?

『無自覚なフォトジェニック』のスピンオフです。

前作で『絵に描いたような当て馬』だった日高(攻)と、彼を密かに想いながらずっとそばにいた亨(受)がメイン。

私、前作はとにかく僚司(攻)がダメだったので非常にツラかったんですが、こちらで脇として出てる限りは大丈夫でしたね。
脇なら、ハラ立つほど焦点当てて掘り下げられることないですから。

ただ、こちらは確かにメインキャラクター…

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憂鬱なフォトジェニック 小説

松幸かほ  タカツキノボル 

とにかく攻のキャラクターが好みじゃない。

私、とにかく『俺様・傲慢攻』が心底キライです(このフレーズ、何十回書いたんだろう、私・・・)。

しかも、こちらはまさしく許容不能、生理的に受け付けないレベルです。
ですから、僚司(攻)の俺様振りだけでもう読むのがやっとでした。ツラかった。ただひたすらにツラかったです。

『俺様』に見せて(見えて)はいても、最低限の気配りというか振る舞いがあればまだいいんです。少なくとも『言葉』は絶…

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ウカツなハリネズミ 小説

松幸かほ  麻生海 

いつの間に『恋愛』に!?

松幸さんの投稿作だそうです。

そう思えば、荒さも目を瞑れる・・・か?いや、私はそれでもちょっと無理そうです。

リーマンもの・オフィスラブですね。ただ、上司と部下なんですが『オフィスでのアレコレ』がなかったのだけはよかったです。

え~、初Hのあといつの間に!?と戸惑ってしまうくらい、いきなりらぶらぶになってました。

涼(受)は最初は『ハリネズミ』だったはずが、ハリはどう…

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そのかたわらで天使はまどろむ 小説

松幸かほ  榎本 

『最初』の安易さがつくづく惜しい。

あらすじや表紙のイメージよりも、ずっと可愛らしいストーリーでした。タイトルがいちばん直球でしたね。

なんといっても、真史(受)が純粋培養のピュア~な健気ちゃんなんですよ。あまりにも天然無垢なので、最初は疎ましく思っていた直哉(攻)もつい惹かれて行って・・・とまさしく『王道』なんですがそれはいいんです。
わかりきってても楽しめました。まさに純愛です。

ただ、最初のHが、他の男に催淫…

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侯爵様の手ほどきは愛をこめて 小説

松幸かほ  水貴はすの 

このタイトルは読み手を選ぶ気がする。←もったいない!

読む前はまったく期待していませんでした。タイトルで。

まあ、ベタであまあま・しかも貴族とたぶん他の(作家買いではない)作家さんなら手にも取らないでしょうが、松幸さんの持ち味がいい方に出ていたと思います。

松幸さん、こういう『貴族もの(とか王子さまもの)』もかなり多いんですが、どれも王道でベタに違いなくても、そういうテイストが好みじゃない私にも(ベタ甘王道は好きですが『貴族』『王子さ…

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臆病な恋 小説

松幸かほ  藤井咲耶 

このあらすじはどうなの・・・?

松幸さん作家買いの1作です。

あらすじからどうせまた私の苦手な『強引・傲慢な俺様攻』だろと後回しにしてましたが、読んでみたらちょっとイメージ違ってて郡司(攻)は大部分は紳士でした。

こういうの、あらすじのイメージが好みでも苦手でも両方に悪い印象与えると思うんだけど。実際、作家買い(好き作家さん)でなかったらまずこのあらすじで避けますよ、私は。絶対買わないし読まない。

湊(受)…

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