松幸かほさんのレビュー一覧

そのかたわらで天使はまどろむ 小説

松幸かほ  榎本 

『最初』の安易さがつくづく惜しい。

あらすじや表紙のイメージよりも、ずっと可愛らしいストーリーでした。タイトルがいちばん直球でしたね。

なんといっても、真史(受)が純粋培養のピュア~な健気ちゃんなんですよ。あまりにも天然無垢なので、最初は疎ましく思っていた直哉(攻)もつい惹かれて行って・・・とまさしく『王道』なんですがそれはいいんです。
わかりきってても楽しめました。まさに純愛です。

ただ、最初のHが、他の男に催淫…

1

侯爵様の手ほどきは愛をこめて 小説

松幸かほ  水貴はすの 

このタイトルは読み手を選ぶ気がする。←もったいない!

読む前はまったく期待していませんでした。タイトルで。

まあ、ベタであまあま・しかも貴族とたぶん他の(作家買いではない)作家さんなら手にも取らないでしょうが、松幸さんの持ち味がいい方に出ていたと思います。

松幸さん、こういう『貴族もの(とか王子さまもの)』もかなり多いんですが、どれも王道でベタに違いなくても、そういうテイストが好みじゃない私にも(ベタ甘王道は好きですが『貴族』『王子さ…

0

臆病な恋 小説

松幸かほ  藤井咲耶 

このあらすじはどうなの・・・?

松幸さん作家買いの1作です。

あらすじからどうせまた私の苦手な『強引・傲慢な俺様攻』だろと後回しにしてましたが、読んでみたらちょっとイメージ違ってて郡司(攻)は大部分は紳士でした。

こういうの、あらすじのイメージが好みでも苦手でも両方に悪い印象与えると思うんだけど。実際、作家買い(好き作家さん)でなかったらまずこのあらすじで避けますよ、私は。絶対買わないし読まない。

湊(受)…

0

華は洋館に囚われる 小説

松幸かほ  高階佑 

ヘタレ・・・

時代もの・華族・借金の肩代わり・・・

設定はこれでもかというくらいの『王道・テンプレート』ではあるんですが、思ったよりよかったです。

とにかくキャラクターがこのテの『王道』を外れています。

小田切(攻)が、ヘタレ!ものすごいヘタレです。ただ、私は『ヘタレ攻』大好きなんですが、この小田切は『好みのド真ん中』とはちょっと違いましたね。

展開もちょっと意外と言えば意外です。…

1

社長と息子は恋敵 小説

松幸かほ  宝井さき 

ライトな1冊でした

子供が出てくるものは、好きな方なのですが、
この作品はあまり合いませんでした。
受である睦が、いいこちゃん気質であるため、
何とも好きになれなかったのです。
また、展開も、軽く感じてしまい、
上滑りして進んでいってしまったという印象でした。

百貨店のおもちゃ売りはで働く睦は、
ある日、売り場で1人たたずむ子供、和弘を見つける。
この和弘、実は、百貨店の社長、伊勢崎の息子だったの…

3

社長と息子は恋敵 小説

松幸かほ  宝井さき 

子供が出てくるストーリーはお好きですか?

父親だけが嫉妬丸出しなお話でした?!
それも最後の方に少しだけ…

おもちゃ売り場で働く睦。
そこで社長の息子(和弘)に気に入られ、休みの度に面倒見てる。
物心ついたときには、すでに母親はおらず、
寂しいという感情を知らないまま育ってきてるので
睦の態度に初めて子供の甘えを見せてくれる(可愛い)。
そして社長にもだんだんと気に入られいつの間にか…

付き合うようになるのですが、…

3

社長と息子は恋敵 小説

松幸かほ  宝井さき 

こんな店員さんがいたら毎日通うかも

タイトルほどに恋敵でもないと思うのですが、舞台はデパート百貨店で、
玩具売り場の担当で地方の支店から本店に異動になった玩具売り場が天職のような
受け様と、そのデパートの社長である攻め様が、攻め様の一人息子を縁にした出会いで
次第に互いに惹かれあって、立場や同性故の悩みや不安などを織り交ぜながら
初めは小さな紳士淑女に仕える執事さんみたいな受け様が、攻め様の子供と親しくなり、
まるで保父さ…

3

幸せの羽音 小説

松幸かほ  緒田涼歌 

う~ん、あまりにも『イイ子ちゃん』過ぎて白けてしまった・・・

『王道』と言えば王道なんでしょうか。
ラストのSSのタイトルそのままに、まさしく『ミイラ取りがミイラになる』ストーリーです。まあありがちでしょう。

朔哉(受)がすごくいい子でした。それが悪いわけじゃないんですが、正直インパクトないです。私は健気受は大好きなんですが、なんかかえって嘘っぽいとさえ感じました。おキレイ過ぎて。

高城(攻)は、復讐のために朔哉に近付いたくせにあっさり相手…

0

異邦人の求愛 ~甘やかな腕に抱かれて~ 小説

松幸かほ  宮沢ゆら 

ドラマティック・ラブ。

時代もの、明治です。

プリズム文庫の松幸さんのパターンを外さず『外国人貴族攻』ですよ。もちろん『健気受』です。

松幸さんのプリズム文庫は、あまあまの王道が多いんですが、こちらはその上にかなりドラマティックです。

まあ『王道』の範疇は出ていないんですが、特に中盤以降は次々と畳み掛けるようなお約束の連続でまさにメロドラマですよ。

父を亡くした後、母一人では育てられないか…

0

優しく奪って 小説

松幸かほ  緒田涼歌 

途中で激変。

確かに途中まではよかったんです。

キャラクターもメリハリ効いててラブ面も焦れ焦れと駆け引きっぽい感じで、ホント面白かったんですよ。

実紀(受)はいかにも真面目で誠実な日本人ビジネスマンそのままで、仕事で繋がりのあるセアン(攻)に対しても丁寧な言葉遣いを崩しません。でも、親しくなって地を出すと、結構強気でぞんざいなんですね、これが。

表紙イラストからも、もっと押しに弱い繊細・健…

0
PAGE TOP