松下キックさんのレビュー一覧

最初で最後のきみに コミック

松下キック 

才能ってなんだろう

さらっと描いたような画に、奇想天外なストーリー。
この人しか描けないよなーと思わせる作家さんだと思います。

この本に関して言うと、
表題作があまり好きになれなかったのでこの評価です。
主人公の高校生に感情移入するとどうしても、なんだか虚しい。

ですがそのほかの短編はわたし的にはどちらも良かったです。
テンポがいいというか、グダグダは置いといて恋愛成分をぎゅっと抽出した感じ(何言…

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野ばらと恋のはじまり コミック

松下キック 

強がるほど、痛々しい。

主人公のひなたがお気に入りで、読み返したくなるお話です。意地っ張りで可愛げがないけれど性根が真っ直ぐで純粋な受けに萌える。西の言葉が時折キツくてもしっくりきて心地いい。(京都弁より大阪弁の方が好き。)

女装モノとしては変わりダネでしょうか。というのも、新書館の『カグヤ SPADE』で雑誌掲載されていた作品にBL展開を付け足した作品とのこと。gateauからの刊行ゆえか、BLとしての違和感はあ…

1

夕闇、初恋、掌に青 コミック

松下キック 

こういう雰囲気は好きなのですが

初読み作家さんです。
短編集なのですが、不思議な雰囲気を持った作家さんだと思いました。
台詞は少な目で絵柄もシンプル。
画面に描かれていない想いをくまなきゃいけないんだろうなぁと思いながら、中々登場人物達に感情移入出来なくて、ちょっと分かりにくい印象で終わった作品がいくつかありました。
それでも表題作シリーズは切ない感じで一番好きでした。
あとがきによると舞台は日本らしいですが、主人公2…

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僕らの部屋から花咲く世界 コミック

松下キック 

「天才肌」とBL作品

初読み作家さんです。
装丁がとても綺麗で、ベージュ色にまとまっていて、いい感じ。
帯に「天才肌・松下キック」と書いてあったので、
「おおっ、天才肌とはなんぞ!?」と思って、ドキワクしながら、
ページをペラリとめくりました。

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

短編集でした。
一つの話があまりに短いので、全部は紹介できないのですが、
ううむ……
「天才肌」とはこういうモノを言う…

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僕らの部屋から花咲く世界 コミック

松下キック 

ぽっちゃり?

表紙のメガネの男の子。ぽっちゃりらしいんですがそうでもないような…。
こぶたちゃんと呼ばれてたり、お腹のお肉を摘ままれてたりしてます。まあ、BLとしての恋愛要素ゼロですが、これはこれで面白いですよ。
友情とか青春とかほのぼのしてます。
「世界はつづく!」卒業前には後輩に受け継がれると言う、ずっと持っていたら駄目らしいドールハウス。全寮制で卒業する3年がいらないものを後輩に譲るフリマでリタが持…

2

世界の果てで、待ってる。 コミック

松下キック 

意味のないキスなんて、あるの?

表紙カバーからの印象は拙い感じですが、このタイトルが気になったので購入した初読み作家さんです。(ちょっと冒険でもありました)


人気ロックバンド・レジスのギタリスト、泰我(たいが)。
28にもなって「バンドを辞めたい」などと無駄に駄々をこねる甘ったれた性根をどーにかしろ!とばかりに預けられた見知らぬ田舎町で、どーにかこーにか何かを見つける?的なお話。
(…スイマセンどうぞ他の方のレビューをご参照…

3

世界の果てで、待ってる。 コミック

松下キック 

Twitter的な

一読して巻末を見て記された一言に安堵しつつニヤリ。

「初出
すべて描き下ろし」【改行ママ】

そうでしょうね。この作品、ゆるそうに見えて尻尾を
つかまえるのがとてつもなく難儀な作品ですから。

評者にとってこの作品はツイッターのタイムラインを
一定時間置きに眺めている様な感覚を覚える手応えの
存在です。
実際どの切り口をとっても話の接ぎ穂にする事が可能で
あり、そしてそれ…

3

世界の果てで、待ってる。 コミック

松下キック 

世界の果てまで追っかけて来て欲しい

ロックバンド「レジス」のギタリスト泰我は同じバンドのメンバーのベーシスト左右が好き。
左右がライブ中に泰我にキスしてきたことが頭をはなれない。
そしてライブの後に、泰我が「なぁ左右ツアー終わったし、二人で逃げよう 世界の果てにさ」
と左右に言うんだけれど、
ところが左右はキスしてきたくせに、世界の果てに行くのはお断りしちゃうんですよね(笑)
気持ちが同じ方向に向いてないときに「世界の果て…

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世界の果てで、待ってる。 コミック

松下キック 

年齢不詳のイラストだね

恋を意識する、自分の気持ちを見つめる、相手の事を考える、それには時間と距離が
必要で、その中でそれぞれが考える。
人気ロックバンドのメンバーの泰我と左右との関係が恋になるまでを
それぞれの立場と環境でゆっくり確実に育っていくようなラブでしょうか。

それにこの作家さんのイラストはキャラ年齢が不詳気味で、線の細さも独特ですね。
好き嫌いから言えば・・・イラスト自体は好みからは離れているか…

3

世界の果てで、待ってる。 コミック

松下キック 

魔法じゃないよ☆

松下キックさんらしいというか何と言うか、ゆるふわ~♪
バンドのアホっ子ヘタレギタリスト×ツンデレベーシスト
ベーシストの左右にキスされたその意味を意識してツアーが終わった後、ギタリストの泰河が左右に言った言葉「二人で逃げよう、世界の果てにさ」←中二発想w
嫌だと言われて失恋し、やる気をうしなってしまった泰河が連れて来られた先はどこかしらない田舎町。
そこで不思議な福田さんと同居して、役場の…

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