松岡なつきさんのレビュー一覧

FLESH&BLOOD(1) 小説

松岡なつき  雪舟薫 

作者の心意気に乾杯!

主人公の名前が、東郷海斗…成程と思いました。

歴史は好きでもかなり偏ってる&大して詳しくはない私ですが、
この作品は相当歴史を調べて書かれていると思います。
正直出版レーベルがBLなので(恋愛が主である、という意味で)
その辺りは手を抜いたとしても誰も文句は言わない部分かと思うのですが、
作者のその気合と心意気、大好きです。

この作品にBL色を求めると、肩透かしになるかなと思い…

9

FLESH&BLOOD(1) 小説

松岡なつき  雪舟薫 

『BL』としては・・・

言うまでもなく大変評価の高い作品ですが、これだけ絶賛レビューが並んでるのでひとりくらいいいだろうと本音を書きます。今更なので内容には触れません。

まず、前提として私は今出ている分(1~21巻+外伝等)まで読んでます(17・18巻くらいの時に纏め買いしたような気が・・・)。

BL的・特にH方面の要素はかなり薄いです。
ただ、個人的にH描写はたいして求めてないので、その点はまったく問題…

18

FLESH&BLOOD外伝 女王陛下の海賊たち 小説

松岡なつき   

みずみずしく色鮮やかな少年時代

ジェフリーとナイジェルの10代~カイトと出会う前20代前半を描いた短編集。
一生懸命一人前の大人になろうとしている若木のような彼らは、
本当に眩しくて可愛らしい。

本編でも触れられていたように、ナイジェルはジェフリーの初恋の人。
他の誰よりも密な関係を築く二人……友情以上恋愛未満の二人だが、
ジェフリーが望むような性愛的な関係をナイジェルは望んでいなかった為
二人の関係はカイトが現…

6

FLESH&BLOOD外伝3 王と夜啼鳥 小説

松岡なつき   

本編のファンならば必読

拉致されてスペインに連れて行かれた海斗が、
エル・エスコリアル宮殿で不眠症のフェリペ二世の為に
寝物語を語る……ということで、描かれるイングランドでの出来事。

BLらしさを求めると全くの肩すかしだが、軽い読み物としてはそこそこ面白く、
何より本編のファンであれば、ここで語られるスペイン側の人物像によって
物語全体に大きく膨らみが増すことだろう。

不器用だが実はまっすぐで情熱的な…

4

猫の喉を鳴らすもの 「FLESH & BLOOD (21)」Amazon限定特典ペーパー グッズ

満ち足りた朝、満ち足りた心

B5サイズの裏表、裏面に小さなイラストつき。
甘く素晴らしかった初夜の翌朝、ジェフリー視点でのエピソードです。

前半は、ジェフリーが水を使いながら一人様々な思いを巡らせている。
生涯ただ一つの愛……、そう、ゆうべ自分は愛を抱いたのだ、と。

恋人のものなれない誘惑が可愛くて昂らずにいられなかった、
終わりたくなかった、出したくなかった、
初々しい自分に気恥ずかしくも喜びを感じるジ…

7

FLESH&BLOOD(21) 小説

松岡なつき   

開戦前夜!!

ついに狼煙が上がり、スペインの大艦隊がイングランド沖に現れる。
決戦の日が迫る中、出撃前の一昼夜。


描かれてきた物語の時間はたったの1年数ヶ月なのだが、
苦節20巻、読者にとっては10年を越える歳月を経て、
ようやく迎えたこの夜……

人種や年齢どころか、時代を超えて、巡り会い愛し合う二人。
艱難辛苦、ようやく心が通じ合ったのに肉体的に結ばれる前に、
逮捕、拉致、拷問、死の…

12

FLESH&BLOOD(14) 小説

松岡なつき   

時の海を越えて!

心が引きちぎられるような思いで、ページをめくる手ももどかしく読み進める……

この巻は、よくぞここまでという悪役ラウルとヤンの一節から始まる。
どす黒く不気味なラウルの陰謀に、心はざわつきながら舞台はプリマスへ。


季節が寒さに向かうと共に、衰弱していくカイト。
彼を愛する誰もが、その無力感に苛まれ、そしてそれぞれの愛を貫こうとする。

タイムスリップに関する張られた伏線と、カ…

5

FLESH&BLOOD(1) 小説

松岡なつき  雪舟薫 

男だらけの匂い系アドベンチャー所によりBL

 騙されたと思って読んでみました。騙されて良かった!! ファンタジーの何が苦手かと言えば、時折感じる違和感と置いていかれる感なのですが、それが全くなかったです。むしろ変な現代モノよりよっぽどリアルな男たちの熱い物語に胸が高鳴ります。BLというよりも匂い系の冒険歴史小説という印象。

「あの空の蒼さと海の青さが溶け合う彼方には『何か』がある」
『何か』が始まる!というワクワク感。水平線へのロマ…

6

FLESH&BLOOD(1) 小説

松岡なつき  雪舟薫 

Sail ho !

評判の高い長編歴史ものの世界に、満を持して漕ぎ出してみました。
今現在出ているのは、21巻まで、未完です。
1巻はその物語の始まりの章。


長くイギリスで暮す髪を赤く染めた高校生の海斗は、海賊達に憧れている。
夏休みに親友の和哉と共に、キャプテン・ドレイクゆかりの地を巡って旅に出るが
プリマスで次元の壁に引きずり込まれ、大航海時代にタイプスリップしてしまう。

ドレイク傘下の金…

16

流沙の記憶 小説

松岡なつき   

美しい生命

この本を買ったのは『FLESH&BLOOD』が好きで、その原点だと書いてあったからなんですが、読んでみると、関係なく普通に面白くて、古代エジプトもいいなあ…!と思いました。

内容は、考古学者である主人公アレンが遺跡の発掘調査中に崖が崩れて気を失ってしまい、目が覚めるとそこは三千年前の古代エジプトの王族しか入れない神殿にある「秘儀の間」だった。
そこで侵入者として王弟で将軍のネフェルに捕らえ…

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