小路龍流さんのレビュー一覧

ひだまりの猫 小説

結城瑛朱  小路龍流 

一期一会

独特の漢字使い、独特の文章、の印象が強い作家さん。
今回もプロローグとエピローグを攻め視点、主要の本体を受け視点をいう構成で見せています。
「ひだまりの猫」その題名が意味するところは居心地のよい場所。
自分の気持ちを閉じ込めて、なかったことにしようとする男と、
自分を押し込めて向きあわずに逃げいていた青年と、
そんな二人が偶然出会って、一緒に過ごすことでそれらが溶けだして、それぞれがとど…

6

サクリファイス~犠牲~ 小説

河野葵  小路龍流 

愛に飢えた子どものような青年

とても痛くせつないお話でした。
誰にも愛されない孤独な凉に泣けます。
タイトルに書いた『愛に飢えた・・・』はあとがきで作者様が凉のことを言っているのですが、そのとおりでした。

凉は本人も知らないある理由で親から愛されなくなります。
ある日兄である俊が凉を海へ誘うのですが、誤って岩場から落ちた凉を助け死んでしまいます。
その事件がきっかけで母親は凉にひどい言葉を残し家を出て行きます。

5

囚われの恋人 小説

あすま理彩  小路龍流 

熱さVS冷たさ

主な登場人物は、
受けの行都(借金のため芳隆の愛人に)、攻めの晃(顕上弟、行都のクラスメイト)、
芳隆(顕上兄、行都を囲っている外科医)、そして敦志(晃を想う行都達のクラスメイト)。
三角関係×2です。

受けは攻め兄弟どちらとも体の関係を持つわけですけど、弟の若さと熱さVS兄の冷たさが対比されてます。
どちらも嫌で翻弄されるというのではなくて、受け自身ちゃんと弟くんのことが好き!とは…

0

暴虐の君主に愛の手を 小説

橘かおる  小路龍流 

まあ犯人てそんなものよね…(^^;)

いままで妻にした3人の女性が何らかの死を遂げる…

おっ、なんだか2時間サスペンスドラマ的なお話かしら?
と、思いつつ読んでいくと、そうだったお話。
勿論BLなのでその辺の要素は含みつつですがね。

龍堂の前に1人の占い師(直斗)が現れる
龍堂を含め男性と女性が血の海で倒れていると。
その未来を変えるために自分(直斗)を側に置くようにといっても信じてもらえず
愛人になって毎日身体…

2

年下男の愛人 小説

柊平ハルモ  小路龍流 

タイトルが

なんか、とっても、身も蓋もない?

年下男のヤンデレ愛に苦悩するまっすぐ男のお話。

売れない俳優の一誠は、新進気鋭の脚本家・志賀のドラマに抜擢され、仕事の自信を徐々につけ、志賀を友として信頼し、尊敬もしていたのだが、ある日主役の話と同時に聞かされたのは愛の告白で、、、

志賀はその生い立ちのせいで、好きになったら愛人にして物心ともに自分の思うままに与えることが愛だと思っている。
け…

1

この世界のどこかにいる運命の君へ(表題作 フェイク) 小説

  小路龍流 

勝手に想像しすぎました

タイトル買いをした作品です

コミックと違い、作者の方で
この人の作品全部読みたいと思うほど
小説は読んでいないため
何か読みたいと思った時に
表紙・タイトル・あらすじなど

いろんな勝手な自分の買う基準を決めて
読んでいます

この作品のタイトルの運命という言葉に
強くひかれました

運命というくらいだから
ぐるぐるなんだろうなと勝手に想像したのですが

内容は…

1

年下男の愛人 小説

柊平ハルモ  小路龍流 

ある意味ピュア過ぎるヤンデレ攻め

滑稽すぎるほど一方的な過剰な愛情を注がれる売れない俳優の受け様と年下だけど新進気鋭の人気脚本家で受け様を異常なくらいの執着で好きな攻め様との心がすれ違うばかりで
幸せとは程遠い状態の中で攻め様の本質を知ったとき絆される気持ちが湧いてきて
嫌いになり切れないことを実感した受け様が攻め様の心に入り込もうとするような話で
シリアス展開だと思うのだけど以外にシュールなコミカル風味の味わいがあります。…

5

ドールハウス 愛玩の枷 小説

真崎ひかる  小路龍流 

籠の鳥。

タイトルと表紙イラストから、もっと陰惨でドロドロか?とも思ったんですが、まあ真崎さんでそれはないよな、というわけであまあまでした。なかなか面白かったです。

メインキャラクターの2人は結構よかったです。なんというか、どちらもかなり病んでる感じなんですが、あまりにも行き過ぎててかえって嫌悪感がない。もうそこまで行っちゃったらずっと2人でいればいいよ、というか。

設定もよかった。すごく閉…

0

暴虐の君主に愛の手を 小説

橘かおる  小路龍流 

手ひどくされても助けたい

未来を断片的に見通すことが出来る能力を持つ受け様は幼い時からそのために
気味が悪がられたり避けられたり両親にさえ距離を置かれる環境で出会った現在の
身元引き受け人である占いの館のオーナーに誘われ、その能力を生かして占いで日々暮らしていたが、同じような特殊な能力を持つオーナーに言われ、館から町の裏路地での
路地占いをするように言われる。
それはだれかわからないながらも人の命に係わることだと言…

2

軍服の愛妾 小説

あさひ木葉  小路龍流 

伝わらない想い

攻め:大吾 同僚 
受け:深春 没落貴族の次男

設定はBLとしては王道ですね。
家が没落しそうになり、父親に競売にかけられた深春。
それを同僚の大吾に落札されてしまう。
大吾の家に男妾として囲われ、陵辱される日々。
ある日、姉から家を没落させたのは大吾だという噂を聞いた深春は…という話。

2人は軍の学校の同級生で、当時からお互いの存在が気になっていたんですね。
設定が設定な…

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