total review:301340today:68
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
8/8(合計:76件)
小野塚カホリ
abridange
『少年四景』というCDが強烈に印象に残った作家さん。 以前、たまたま古本で見かけたので本作品を手にとってみたのだが …… 。 『ぼくはね』は、両性具有のコールガール(?)とヤクザの恋のおはなし。 両性具有者を素材にするという時点で抵抗を感じた。 ストーリーとしては、意外にもハッピーエンドである。 ヤクザ(攻)の情愛の深さが、ちょっとイイ。 『歩け歩け』これは幼なじみの高校生モノ…
律
舞台は昭和初期、大日本帝国では左翼を思想犯とみなし取り締まりをしていた。 与党代議士が暗殺される事件が起こり、共産党系の組織に属するプロレタリア文学作家の白井が特高(左翼を取り締まる特別警察)によって監禁、拷問される。 屈しない白井に暴力を振るううち、国崎に奇妙な感情が湧く。 白井に「笑え」と言った。 以前に街中で女と一緒にいる白井を見かけ、そのときの笑顔を覚えていて 自分その笑顔を…
かおる
70年代のアメリカ映画のようなノリが感じられる作品です。 30代になって改めてこの作品を読むと、あぁ自分にはあの若いころの瑞々しい気持ちがすっかりなくなっているんだなぁって思います。10代とか想像の中でとんどもないことを考えているんだけど、そういう妄想力が、経験を積むごとにやはり現実に近いファンタジーになってきてしまうんですよ。 その点、「LOGOS」の弾け方っていいですね。 1973年夏休…
小野塚カホリ 団鬼六
葡萄瓜
美と言うものの艶やかさ、酷薄さ、そして残酷さを 静かに描き出した佳品。 美の一筋を見出さず溺れ貪る者と美を感じ陶酔し 殉じる者、その彼岸と此岸の距離感は、近い様で 相当遠い。 明治維新を廻る人間模様の深みもさる事ながら、 ボーイズラブにあらざる原作を換骨奪胎して元から ボーイズラブであったかの様に違和感無く再構成 している「小野塚カホリ」と言う人の恐ろしさを再認識 できると言…
短編小説である原作を非常に忠実に描いて なおかつ情念を浮き彫りにしている点に先ず 舌を巻きます。 激しい情念の世界が描かれながらも漂うのは 生臭い体液の香りではなく、時には強く時には 弱く香る菊花の薫り。 耽美は、きちんとここにあります。
メロウ
いろいろなジャンルを描きますよね。 追い詰められてどこにも行き場所がない。切羽詰まったシチュエーションがいい!