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7/8(合計:73件)
小野塚カホリ
かにゃこ
「僕は天使ぢゃないよ。」 16歳2ヶ月の“犬”と、暴君のお話。 「万事快調」 幼なじみモノ。 舌ピアスの愛撫v 「嫌」 監禁モノ。 「セルロイドパラダイス」 拉致連れまわしモノ。 「かみのけ」 不倫モノ。 酷い暴力と殺伐としたSEXの狭間に見え隠れする 若さゆえの感情。 それを恋と呼ぶか愛と呼ぶか、錯覚なのか・・・。 1998年出版なので、ちょい…
小野塚カホリ 団鬼六
もと
ネタバレ
団鬼六という人は名前しか知らない不勉強者なんですけど、名前だけはよく知ってるその方の作品を原作にして、大好きな小野塚カホリさんが描くとあって、とても気になってた作品でした。 さらっと読めなくて、じっくり読んだんですけど、初回はイマイチ理解できず…。2回読んでやっとそこそこわかりました。なんとダメなんだと凹みました…。 せりふ回しが昔(当時のもの?)風だし、立場やその他が今ではちょっとわかりにく…
Alice
表紙からしてちょっと鬱屈な雰囲気が漂ってますが、全てハッピーエンドの話です。 でもどこか切なかった。 表題作『深夜少年』は教師×生徒(中3)。 この攻めの教師がちょっと最低でして、生徒を抱いているところをたまたま受けに見られてしまいます。 でも受けには誰にも言う気はないと言いますが、攻めは教師を辞めることも怖くとも思っていないので受けも襲ってしまいます。 攻めが生徒をクズとしか思って…
剛しいら 小野塚カホリ
雀影
「多重人格で憑依物。しかも舞台は何十年の時を行ったり来たりの複雑な物語」と、後書きで作者さんも行っているとおり、なかなか複雑で、展開にどきどきする物語だった。 そんな話なので、ここはあまりネタバレせずに、素直にドキドキを楽しんだ方がいい。 昨今の、いわゆるBLというセックスファンタジーとは違う、小説としてのおもしろさ。 なかなか、読み応えあっておすすめ。 ネタバレはしたくないと言い…
秋月
家業の葬儀社を継いだ溝内健二は、母校の考古学教授・的場の連絡で、的場の友人である古物商・矢島の葬儀を請ける。そこで見かけた着物姿の青年の華やいだ印象もまだ新しいうちに、ポルノ作家・羽田の葬儀で四季夏彦と名乗る謎の美青年と出会い、二ヶ月前の青年の面差しを見て戸惑う。羽田の葬儀に参列していた的場を訪ねた健二は、今度は的場の家でちがう名で居候している彼に会うが、秋彦と名乗る彼は健二のことを知らなかった。…
表題作『虜囚』は痛くて切ない話でした。 暴力描写があるので苦手な方は注意。最後もハッピーエンドではありませんしね。 刑事の攻めがある事件に関わっている人物とつながりのある作家の受けを閉じ込め、真実を吐き出さそうとします。 でも攻めは受けを街で見かけることがあって。そのとき見た笑顔見たさに、「笑え」と言い何度も殴ってしまいます。 攻めはちょっと狂ってるのかも。「愛情」が歪んでるというか。 …
ミドリ
正直、ここでなんてレビューしたらいいのかわかんない。 全作通して痛く、ハッピーエンドなんてないわけなんだけど、心に残るものはすごく大きい。 小野塚カホリという人の凄さを知った一冊です。 BLなんだろうか、BLという言葉で片付けていいのかもわからない。 14歳。って、とても微妙な年頃ですよね。 大人でも子供でもない。 どっちつかずだから大人や社会に対して反発しつつも、自分一人では何も…
abridange
『少年四景』というCDが強烈に印象に残った作家さん。 以前、たまたま古本で見かけたので本作品を手にとってみたのだが …… 。 『ぼくはね』は、両性具有のコールガール(?)とヤクザの恋のおはなし。 両性具有者を素材にするという時点で抵抗を感じた。 ストーリーとしては、意外にもハッピーエンドである。 ヤクザ(攻)の情愛の深さが、ちょっとイイ。 『歩け歩け』これは幼なじみの高校生モノ…
律
舞台は昭和初期、大日本帝国では左翼を思想犯とみなし取り締まりをしていた。 与党代議士が暗殺される事件が起こり、共産党系の組織に属するプロレタリア文学作家の白井が特高(左翼を取り締まる特別警察)によって監禁、拷問される。 屈しない白井に暴力を振るううち、国崎に奇妙な感情が湧く。 白井に「笑え」と言った。 以前に街中で女と一緒にいる白井を見かけ、そのときの笑顔を覚えていて 自分その笑顔を…
かおる
70年代のアメリカ映画のようなノリが感じられる作品です。 30代になって改めてこの作品を読むと、あぁ自分にはあの若いころの瑞々しい気持ちがすっかりなくなっているんだなぁって思います。10代とか想像の中でとんどもないことを考えているんだけど、そういう妄想力が、経験を積むごとにやはり現実に近いファンタジーになってきてしまうんですよ。 その点、「LOGOS」の弾け方っていいですね。 1973年夏休…