小野双葉さんのレビュー一覧

冬の日の幻想 小説

久和まり  小野双葉 

これぞロマン

読み終わってハッと現実に引き戻されました。それぐらいのめり込んで読んでしまいました。ふう。作品全体の重厚な雰囲気も印象的ですが、最後の数ページの緊張感と情熱とか愛情とか色々なものが昇華するような盛り上がりが素晴らしかったです。どうしようもなく惹かれ合う二人の運命が胸に突き刺さる一冊でした。

ロシア革命前夜のペテルブルグを舞台に、実在した二人の青年――公爵・フェリクスと大公・ドミートリが邂逅を…

3

冬の日の幻想 小説

久和まり  小野双葉 

冬になると思い出す小説

なぜだろう。
タイトルからなのか、冬に美形のロシア人フィギュアスケーターを
よくテレビで見るからなのか、冬に思い出して、読み返してます。
(気に入ると何度も同じ本を読み返すタイプなので)

他の方のレビューにもあるように、今のBLとは一線を画した、
JUNE風の歴史大河ロマンです。
とはいえ、別に難しい内容ではなく、濃ゆい恋愛がテーマで、
最初からスッと小説の世界に入れました。

3

冬の日の幻想 小説

久和まり  小野双葉 

ロシア帝政末期を舞台にした歴史ロマン

チャイコフスキーの交響曲からタイトルを取り、
ラスプーチン暗殺の実行犯として名を残している
実在の人物を両主役とした、歴史ロマン。

個人的に、思春期に嵌りきったマンガの後遺症で
ロシア革命という言葉にめっぽう弱い。
ペテルスブルグ、冬宮、マリンスキー劇場……
凍ったネヴァ河、緑萌えるツァールスコエセーロの夏……

怪僧ラスプーチンの暗殺に関しては諸説あるが、
その中で最も有名…

7

冬の日の幻想 小説

久和まり  小野双葉 

『美の前では無力。ひれ伏すしかない』

帝政ロシアを舞台に繰り広げられる耽美な愛の物語です。
大貴族・ユスポフ公爵家の後継ぎとして生まれたフェリクスと、
ロシア皇帝の従弟ドミートリ大公殿下の許されざる恋。

気性が激しくて真っ直ぐなドミートリが魅力的です。
全裸でフェリクスのベッドに忍んでいた大胆さには胸がドキドキ!
フェリクスがこの美貌の大公殿下に夢中になるのも頷けます。

二人は性別も身分を越え、熱烈に愛し合います。…

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