小川いらさんのレビュー一覧

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“藍”と“愛”は遥以外の何者でもない

アンソロですが、ミチさんがお目当てだったので
『藍より甘く』の番外編、『クラッシュド・ブルー』のみで失礼致します。

上司の代理で向かった九州出張。
無事商談もまとまり、
最後は取引先会長のご自宅でのガーデンパーティに出席する入江です。
庭の片隅に見つけた“忘れな草”で遥を想い、
会長に「季語は“藍微塵”だ」と教えられる。
声を掛けられた時に力の加減で摘んでしまったそれを
ハン…

3

ハル色の恋 小説

小川いら  花小蒔朔衣 

好きになったのがたまたま男

BL書籍的には大きなアップダウンがある訳でも無くて、普通の彼女大募集中の大学生が
悩んだり悔んだりしながらも同性同士だからダメだと思う気持ちを凌駕するほど
やっぱり相手が好きだと自覚して、ジタバタしながらも一人の男として成長していく
そんな日常にありふれたような一つの恋のお話なのですが、なんとなく親近感がわく、
ストーリーでドキドキ感は少ないけれど惹かれるお話。

女日照りの大学生が、…

1

ハル色の恋 小説

小川いら  花小蒔朔衣 

キャラ萌えはないけど、こういうのもいい。

純粋な感じの若者らしい、そしてかわいらしいお話でした。
ストーリーやキャラなどは善く出来ているとは思うのですが、個人的な萌えツボを刺激されたかというとそうではなく、いいお話だったね。止まり。
でも、幸せ色を感じるイイ話という部分を評価したいと思います。

主人公の善光は中高とバスケをやっていて背も高く、イケてないわけじゃないのに彼女がおらず、暇さえあれば友人とつるんで「彼女欲しい~!」が話…

2

十年初恋 小説

小川いら  サマミヤアカザ 

初恋を長く引きずる恋の行方

高校時代の同級生同士で何の形も残さないような初恋を何時までも忘れられない二人。
でもお互いに卒業後にそれぞれの困難と挫折を繰り返し、悩みながらも未来へ進む。
その中で、10年前に恋心を抱きつつも声を掛ける事すら出来なかった相手と運命のような
再会をする事になるが、高校時代とは立場も違ってしまった二人のそれぞれの戸惑い、
それでも、10年ぶりに再会した事で、初恋が未だに続いている事を実感する…

1

夏、恋は兆す 小説

小川いら  水名瀬雅良 

尚の菩薩パワーアップ!

カバー絵の凌霄花(ノウゼンカズラ)が西浦にもたれる尚の姿に重なります。

前作で哀しいばかりの尚でしたが、アレはこの作品のための修行だったんじゃないか!と思うくらい、お似合いのふたりです。

西浦は外務省という特殊な職場でガッツリ働き(しかも僧侶志望だったという変わり種)ストレートに愛情を示してくれる大人の男。

私生活は職業に押されてかグダグダな感じですが尚も、こういう人の方が尽くし甲斐もあると…

2

春、君を想う 小説

小川いら  水名瀬雅良 

早春に蕾がふくらむ木蓮

カバー絵に描かれている木蓮の花言葉は「自然な愛情」「恩恵」です。

行く手を照らしてくれる篝火のような花の姿と花言葉がこの話を表している気がします。

アルコール依存の父によるDVに我慢して生きてきた沙智に手を差し伸べるバイト先の先輩の尚とその同棲相手の賢吾。
この2人が沙智の行く手を照らすことになります。

作中での『人には自分だけの愛し方があって愛され方がある。どんなに愛情が深くてもその方法が…

2

十年初恋 小説

小川いら  サマミヤアカザ 

初恋の相手との再会で再び恋に堕ちる

特にインパクトもなく、可もなく不可もなく、ああそうよかったね。
特別心動かされることもなく、キャラに萌えることもなく、
こういう初恋を持っててきていてきれいにまとまって、なんでもない作品がとってもやっかいで評価に困ります(汗)

海外の大学在学中に企業して、そこそこ成功している外人向けの日本旅行のツアー会社の社長・拓朗が、
重要取引先との接待の席で相手社長が愛人だと紹介して連れてきた男性…

0

獅子座の男 小説

小川いら  トジツキハジメ 

可愛いバンビ

テンポが良くてすごく読みやすくて、あっという間に読み終えてしまいました。
そしてトジツキさんのイラストが素敵すぎて萌えが倍増!

レオのような、受けと関係を持ってからも一途にならないような攻めは自分的にはNG!なはずだったのですが、何故だか嫌な気持ちにならない不思議。
有季が思い詰め過ぎない性格だったのが良かったのかもしれません。だから、苦しい気持ちにならずに割とあっさり読めたのかも。

2

君の指が好きと言ったら 小説

小川いら  木下けい子 

ほのぼの

主人公の芳郎ような素直でうぶな感じがかわいらしくたまらなく好きです。
(きっとそういうところが自分のツボなので)

ストーリーは穏やかに進んでいるけど、元道との出会いが家族に守られて
過ごしていた芳郎の人生に変化をもたらします。

芳郎は本意でなくても周りのやさしさを受入れることが安心させることだと
理解し、また感謝もして好感が持てます。
元道も家族を思い、悩んでやさしい人物です。…

1

ラブ・バチェラー 小説

小川いら  果桃なばこ 

唐突じゃないですか!?

なぜだかすごく好きな作品です。
以下潔くネタバレしてますので。

私は基本的に『3P』苦手なんですが、これは好きですね。

他にもいくつか『3Pだけど好き』な作品があるんですが、すべてに共通してるのが、『はじめに結論(3P)ありき』じゃないことなんです。この作品も、雑誌掲載作+単行本化に伴う続編なんですが、1作目(掲載作)では、普通に俊秋(攻)×真紀(受)がカップルになって、そもそも雄一…

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