小山田あみさんのレビュー一覧

買われた男 小説

野原滋  小山田あみ 

甘々な話かと思ったのだけれど。

野原さんの前作『そらのだいじな旦那さま』がとってもツボだったことと、小山田さんの麗しい表紙に釣られ購入。

内容をざっくりと。すみません、ネタバレしてます。





主人公はフリーターの孝祐。彼視点で話は進みます。
信頼していた先輩に裏切られ、オークションにかけられてしまう事に。
裸にさせられ、ビデオの前で自慰行為を強制させられ、そして彼を買ったのは社交的で温和な父・庸一と寡…

12

思い出狂想曲 小説

剛しいら  小山田あみ 

要素は割とてんこもり。

美形で若くして経営者としても成功している績さん、アメリカ帰りのカメラマンの丈太郎さん、そして績さんの元カレはメジャーリーガー…。派手な登場人物が揃いました。

結婚式などを多く手がけるイベントプランニング会社を舞台に、ゲイの績さんとストレートの丈太郎さんが愛を育む物語です。

割と順調に恋愛は進行し、最終的にふたりが船上ウエディングパーティーを挙げるところまで行くのですが、そこに至るまであ…

0

愛の言葉を覚えているかい 小説

鳩村衣杏  小山田あみ 

腹黒な「犬」

「愛の言葉を覚えているかい」という題名のイメージから、優しい攻めが甘々メロメロに受けを愛して〜みたいなストーリーを予想していましたが、全然違いました!
予想通りに物語が進んでいくのは読んでて楽しいものですが、このように思っていたのとは違う展開で転がっていくのも、嬉しい裏切りとも言えるワクワク感を感じますね。

「愛の言葉を覚えているかい」
幼馴染もので、攻めはかなりのハイスペック、攻めは子…

3

華は褥に咲き狂う~鬼と剣~ 小説

宮緒葵  小山田あみ 

暴れん坊御台

大好きです、この夫婦。

前作では御台所の腹黒さの方が目立っていたのですが、今回は健気さや、夫が鈍感なゆえに苦労しているというのが伺えました。夫は容姿端麗で、分け隔てなく誰にでも優しく、将軍でありながら剣術の腕も立つから男女問わずそれはそれはモテるし、市井で起こったトラブルに自ら首を突っ込んだりなんかしてくれちゃうもんだから、いっときも気が休まらないみたいです。
花魁(というか島原の太夫?)…

10

華は褥に咲き狂う 小説

宮緒葵  小山田あみ 

貞淑な妻の概念が変わるよ☆

御台所(攻め)曰く『いついかなる時も、夫が望んだらすぐ尻を犯して差し上げられるように準備を整えておく。貞淑で愛される妻とはそういうものだ』…だそうです。

掌の檻が良かったので、他の作品も読んでみたくなり手を出しました。
時代小説とか好きなこともあり、見事にハマりました。
こちらの作品も執着攻めではありますが、掌の檻みたいな粘着質なものではなく、なんとも痛快な腹黒女装攻めとなっております。…

10

いちばん外側の色 小説

麻生玲子  小山田あみ 

ちょっとませた中学生でした

主人公は大学生と15歳の中学生という取り合わせ。
5歳の年齢差なのですが、大学生の空閑は中学3年の大地の兄の友人という関係です。
お話を読んでいくと、このお話の前にもお話があったのではないかと感じることがあると思うのですが、それは雑誌に掲載されたようで、この単行本には収録されていませんでした。
結構気になっていたところなので、少し残念。
大地はサッカー少年なのですが、それがこのお話の軸にも…

0

スーパー秘書に休息はない 小説

甲山恋子  小山田あみ 

確かにスーパー秘書でした

初読み作家さんです。
挿絵の小山田さんがきっかけで出会った作品です。
タイトルからも分かりますが、とても優秀な秘書とちょっと問題ありの若社長が登場します。
王道中の王道という展開なのですが、このスーパー秘書の神谷の設定がちょっとミステリアスなのがストーリーに変化を与えていたような気がします。
その謎の部分が少し悪い男な感じがしたのが私は好きでした。
途中少し違和感を感じた展開もあったので…

0

燃ゆる恋 小説

飛沢杏  小山田あみ 

長年のすれ違い

初読み作家さんです。
挿絵の小山田さんがきっかけで見つけた作品です。
雑誌に掲載された160ページ弱の本編と書き下ろしで書かれた90ページ弱の続編から成っています。

高校2年生からの同級生が3人登場するのですが、そのうちの広之と和音は生まれた時からの幼馴染、瑞歩が高校2年の時に2人がいる高校に転校してきて3人は親友になります。
広之と瑞歩は和音には言えない秘密を持っているのですが…あら…

0

淫獣~媚薬を宿す人魚~ 小説

中原一也  小山田あみ 

人魚は人魚でも…

タイトルに「人魚」とあり、作中でも一応「人魚」という単語は登場しますが、果たしてこれを人魚モノと呼んで良いものか?w
特殊設定を活かしたエロシーン、オヤジ、裏組織との死闘…と非常に中原節の効いたファンタジー作品に仕上がっています。

あらすじ:
海辺でビストロを営む赤尾(攻め)は、店に入ってきたずぶ濡れの美青年・久白(受け)をなりゆきで雇うことに。
何やらワケアリらしい久白の正体は…

12

虎王の妻恋い婚 小説

華藤えれな  小山田あみ 

健気攻め

華藤流獣ファンタジー群の今回は虎一族のお話です。
遙か昔にユーラシア大陸から流れ流れて、アルゼンチンの南の果てまで辿り着き、ひっそりと続いていた虎の王国。
そこへ、同じ祖先から別れてヨーロッパで続いていた虎の一族が、第二次大戦後ヨーロッパの地から逃れてきて出会います。
この二つの虎の王家の血統争いと、マフィアの裏社会での覇権争いを、妖艶なアルゼンチンタンゴの調べに乗せて、もふもふ、幼なじみ、…

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