小山田あみさんのレビュー一覧

あなたは僕を愛していない 小説

華藤えれな  小山田あみ 

受けが非常に男前です。

華藤えれなさんは本当に細部まで丁寧に描きますね。
ストーリーも背景も人物に至るまで。
読んでいてその世界に引き込まれていきました。

私は健気受け、自己犠牲精神に富んだ受けがツボなのですが、この作品も王道をいってますね。
そしてこの受けはただ単に、健気・自己犠牲溢れているだけでなく男前なのです。
見た目だけでなく、中身が特に。
攻めのミハイルがとんでもなく偏屈で不器用な性格でとんでも…

8

あなたは僕を愛していない 特典書き下ろしショートストーリー グッズ

歪んだ傲慢医師×屈折した優等生医師。

「あなたは僕を愛していない」に封入されていた特典SS。

A4サイズのペーパーに2段書きで書かれている短いストーリーなのですが、それぞれの性格が非常に現れていてステキですvv
お話はミハイルの医大時代の同級生の女性の依頼で要人の治療に出掛けた帰りの列車の中での出来事。
治療先でのその女性とミハイルの親密ぶりに内心穏やかではない一臣。
けれど、そのやるせなさのようなものを押し隠そうとすると…

4

あなたは僕を愛していない 小説

華藤えれな  小山田あみ 

2人とも真っ直ぐではないところがかなり好きv

実はこのお話、「シナプスの柩」のスピンオフです。
あのお話で北斗医科大学病院の脳神経外科医として登場していた海堂一臣のお話。
といっても、コレだけ読んでもちゃんとわかりますが。

研修医時代に一緒にウィーンの医科大学病院の脳神経外科で働いていた一臣とミハイル。
ほかの人間と馴染まないミハイルに最初はよい印象を持っていなかったが、少しずつ近付くにつれてその人となりを知る。
そして、それは…

11

唇に嘘が滴る 小説

かみそう都芭  小山田あみ 

ビッチ流ハーレクイン

小山田さんの魅力的なイラストの表紙買い。
実をいうと、熟成させましたw
最初読んだ時に、何だー!こんなヌるい、、、危険な設定が一杯なのにこんなヌるくていいんかい?って興ざめしてしまったファーストインプレッション。
だけど、熟成させてみると、そうだ、これはそれでいいのだ!そういう話しなんだから、、と気持ちに余裕が出来て密かに心の中で突っ込み入れながら、ビッチ受けの裏社会ハーレクイン風味を楽しめ…

5

落園の鎖~狂犬と野獣~ 小説

沙野風結子  小山田あみ 

バター犬!

一作目、モンスターバイクにハァハァして思わず”神”だった作品の続編。
何かいいなーvこの闘犬同士がにらみ合って発情しあってる姿。
犬に例えるとなんだろう?本当はウルフハウンドって言いたいけど、そのとんがり具合は土佐犬とかマスチフな感じ(ブサイクだけど)
前回はエンジンオイルプレイだったけど、今回は二人の関係もちょっと進んだからかポーションバターになりましたv
二人とも野獣だから、二人ともバ…

6

真夜中クロニクル 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

まさに2人のクロニクルでした。

まず、読み応えがあります。
18行/Pなので、1ページ目めくった瞬間これは・・・!と期待していましたが、実際この1冊で分量も内容も十分厚みがあります。
心に響くというか、読み終わった後もじーん・・・。。とくる作品でした。

小さい頃に出会って、成長して再会してくっつく話はよく見かけますが、ある程度の距離感があるなか、出会って段々お互い成長していくっていうところが新鮮でした。
こうなって欲…

3

甘い言葉 グッズ

タイトル通りのお話です

好きで、好きで、好きで。
分かれても尚好きで。

という、天国の切ない心の声から物語りは始まります。
2人で暮らして一ヶ月。
梶から一言でいいから「好き」と言ってほしい・・・。
そんな恋人同士のような関係を持ちたいと思っていたある日。
梶が会社から帰宅したとたん、思わぬ告白が!!!
高校生最後の日のあの辛かった別れの日。
離れたくないと思っていたのは天国だけではなかった!!
そ…

1

真夜中クロニクル 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

ハートフルストーリーがお好きなら!

絵師さんで小説を選ぶのもいいかもしれない、と小山田さんイラストの小説を片っ端から読みたいと思ってるのですが、これは評判もとてもよかったので早いとこ読みたかった!読めて幸せ!!
しかし主人公ニーナのお相手の陽光君は11歳の子供…
雁須磨子さんの『猫が箱の中』を思い出しましたよ。
子供の方が大人びていて、大人の方が頼りなげ。タイトル通り一緒に成長していく姿を追うとこが見どころなわけだけど、子供だ…

4

愛の言葉を覚えているかい 小説

鳩村衣杏  小山田あみ 

BLらしいBL

なんか、とっても、BLらしいBLをしっかり読んだなぁ、って感じ。

BLらしいって言うか、
古典的?
王道的?
やんちゃな受けを、攻めは、好きで、好きで、大好きでしょうがなくって、
で、愛されていることに無自覚で鈍感な、ある意味幼い受けが、見当違いな方向へ暴走したり、じたばたしたりするの。

この作品のおもしろさは、そんなことをしている二人が、実は25歳のいい大人だって事。
25…

1

真夜中クロニクル 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

ゆっくりと時間をかけて深まるもの

凪良作品の、良いところが肩肘を張らずにぎゅっと詰まった感じのする作品でした。

作者様ご本人もあとがきでおっしゃっていますが、「自分が書きたいものを純粋培養した」ことによって、読者の心に響くようなお話になったのではないでしょうか。

私は、偏屈なニーナと真っ直ぐな心を持った陽光が、
お互いに成長しつつ、時間をかけて深めていった愛情に感動しました。

BL作品に出てくる人って、遊びまく…

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