小山田あみさんのレビュー一覧

「哀しくて、愛しい」特典 書き下ろしショートストーリー 夢 SIDE KAZUMI グッズ

いつまでも心に残る二人

原作は一年以上前に読んで、いまだにずっと心に残り続けている大好きな作品なので、どうしてもSSが読みたくなって、SS付きを買い直しました。だから、同じ本が二冊あるんです。
原作では、和美視点が最後に少しだけだったので、このSSで、和美が和也に乱暴なことをしてしまって後悔し、見捨てられるんじゃないかと不安になる気持ちがよくわかって、ますます和美が愛しくなりました。夢にうなされた和美に「行くな」とつか…

3

わるい男 小説

榊花月  小山田あみ 

「カマスください」「は?」「ブランデーのカマスだよ君!」…あぁカミュね…。

え~、ヒジョーに微妙な作でした。
「わるい男」である上司は「わるい」と形容するにはどうかと思うんだが。
「ワルぶってる」がせいぜいです。
ホテルのラウンジでスコッチウィスキーではなく、
舌噛んじゃいそうな名前のアイリッシュ・ウィスキーを
オーダーしてしまう冬堂がツッコミどころ満載のかなりイタイおっさんな件w

飲みなれてるオッサンなら行きつけのバーぐらいあるだろフツー。
どうでもい…

0

棘の檻 小説

本庄咲貴  小山田あみ 

お兄ちゃま~歪み過ぎです

兄弟がいると、この作品ほどではないにしても、大なり小なり兄弟間での僻みや
コンプレックスなんてものが多少は存在するのではないかと思いますが、この作品の
お兄さんは、かなりダークな影が多い痛いお兄さんでしたね。
何をしてもやっても一心に兄と慕う弟が嫌いで目障りで仕方ない、そしてえげつない
弟への扱い、でもやっぱりどこかで肉親の情はあるけれど、それすら認めたくない。
弟は嫌われているのを知っ…

7

恋ひめやも 小説

英田サキ  小山田あみ 

BLの教科書!?筆力の高さに参った。

今さら、当たり前のことを書くようですが、英田先生、さすがです。
なんというか…正座して読みたいBL本。背筋が伸びるBL本とでも言ったらいいのか。

英田先生、いやBLの中でも一人称語りで始まる作品というのはそう多くないはず。
たしかに一人称語りは書き手としては入りやすいんですが、自爆しやすい。
視点や場面の切り替えが書けず、作品世界の広がりが作りにくい。
ゆえに独自の世界観を構築してい…

7

抗えない情熱 小説

結城一美  小山田あみ 

キザったらしいオヤジがツボったw

こういうのには問答無用で反応するwww
スマートでキザで包容力ありそうな、しかもHのテクは鉄板のオヤジ攻め!
35歳で教授とか、35歳でオヤジ扱いっていうのも抵抗はあるが、とりあえず「大人の男」!

百合野は大学時代からの先輩に突然、別れを切り出され、友達に連れられてバー『dolphin』へ。
そこで出会った超デキた大人の眞山の前で酔っぱらって意識喪失、
気付いたら近所のホテルのベッド…

8

探偵は止まり木で眠る 小説

伊郷ルウ  小山田あみ 

ディテールがひっかかりまくり。

全体感としては、不思議な話だし、含みもたっぷりあって面白い。
小山田あみ先生のイラストレーションも上品なセピア色基調でいい。

ゆえに、ディテールが気になるんですよー!!!!
亡くなった天海の恋人で叔父(しかも年上受けだし)、
8席しかない店で天海がどう生計立てているのか、
天海が「見た目も攻め」って、一体どういうところが?
雰囲気で惹かれて「抱きたい」と思うのは十分ありだけれども、…

0

落園の鎖~狂犬と野獣~ 小説

沙野風結子  小山田あみ 

カルト・狂気・バイオレンス・エロス

現在、ワタクシが強力プッシュ!!!の沙野風結子先生作品です。
あぁぁぁぁぁーーーいつもながら、いやいつに増してグロテスクでハードだわー。

近未来――。
エコロジー・農業を軸としたカルト、ソイルロードに潜入する靫真道は
公安部の狂犬刑事。
潜入したさきで、かつて自分を犯した男、峯上と遭遇する。

ソイルロードは40年前に極左組織のカリスマだった男、岩城玄太郎と
その双子の孫、光と…

3

宿命の婚姻 小説

剛しいら  小山田あみ 

因習ものってそそられる

因習だとか神事だとか孤島だとか、無条件にそそられてしまいます……
この本は因習と神事にスポットが当たっていますね。

親友の婚約者のお兄さんを探しに行く安生とそのたずねびとの葵。
葵の家系の秘密。
閉鎖的な村の男子出生率が高い謎。
7年に一度行われる神事とその内容。
その神事を執り行うのに絶対必要なイザナギとイザナミ。
もうキーワードを抜き出すだけでワクワクしてしまいます。

1

堕楽の島 ~狂犬と野獣~ 小説

沙野風結子  小山田あみ 

相変わらずブレない男前受・靫真通

靫の男前度がさらにアップ。
BL界に数多くの受はあれど、ここまで雄々しい受キャラもなかなか居ないかと。(笑)
前々作のレビューでも書きましたが、相手が周でなければ、靫は間違いなく攻キャラとして登場したはず。
それくらい、凛々しいです。かっこいいです。惚れてまうやろ…!(古い)

お話の内容は、まさかの宗教団体もの3連発。
靫の所属する部署上当然なのでしょうが、正直、3作とも展開が似通っ…

3

極道はスーツを愛で貫く 小説

中原一也  小山田あみ 

続きあるのかな?

シリーズ全巻読んでいて、待ちに待った続編でした。

相変わらずのネチネチしたHで…中原先生の持ち味炸裂でした。
Sの攻めさんと、Mの受さん…あのM度合いが、いい感じにS心をくすぐるんですよね。

ストーリーもしっかりしているし、脇の2人の心の機微も、自然な流れで書かれていて
寡黙だけど情熱的、淫乱だけど一途というアンバランスさも物語りにうまく浸透していて…。
恋愛だけじゃなく、男同士…

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