小山田あみさんのレビュー一覧

タンデム ~狂犬と野獣~ 小説

沙野風結子  小山田あみ 

靫真通の孤独

未来が想像できない。
沙野作品の登場人物にそういった刹那的な雰囲気をもつ人物が多いのは、孤独の中にあり、孤独に抗う人間くささというものに、沙野先生ご自身が強く惹かれるからではないかと思う。
この作品の主人公・靫真通も例に漏れず、その類の人物だ。
作品を読んでいる間中、私はずっと、断崖絶壁に向かって猛突進する一台の大型バイクをイメージしていた。

靫は幼少時に経験した実父のDVというトラウ…

7

ふしだら者ですが 小説

中原一也  小山田あみ 

攻め様ステキ

魔性でフェロモン散々他人に無意識に煽って美しい顔が持っている受け様はまさかのひどいトラウマがあります
攻め様は幼馴染でしかも受け様の事が全部分かってずっと側にいた
最初は攻め様は受け様の事が好きで
少し感じていた
好きなのに受け様は人を拒まなくて色んな人たちとセックスする、攻め様は表面的に気づかないけど大変でしょうね

受け様はようやく自分の気持ちがわかるとき昔のトラウマが衝撃的に襲わ…

3

真夜中クロニクル 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

キラキラしてる

皆さんの評価を裏切らない良い作品でした!

まず、思っていたよりも読みごたえがありました。ジーンと来るけどずるずるまとわりつくことはない、さっぱりとした読了感で気持ちが良いです。

主人公が病気だったり虐めを受けていた事があったり、な設定だとどうしても同情っぽい雰囲気が出てしまいがちかなと思いましたが、この作品は全然無かったです。

プロローグはニーナが小学生で、本編のはじまりは陽光が小学生。
陽…

2

宿命の婚姻 小説

剛しいら  小山田あみ 

まさにつり橋効果でした!

題名が”婚姻”、帯に”夫神×妻神”見事に苦手要素を示唆するような言葉が並んでいたものの、剛さんだし・・・と作家さんの名前で清水の舞台から飛び降りる(w)
なにやら、親からきつく言いつけられていた行ってはいけない田舎へ行ってしまい音信不通になった兄と連絡をとりたいと、その双子の妹が友人の婚約者で、友人から依頼された為に、TV屋の性もあり、引き受けてそこへ出かけると、
何と、そこに秘められた神事に…

2

宿命の婚姻 小説

剛しいら  小山田あみ 

ゲイパラダイス?は危険と隣り合わせ

昔ながらの因習と神事にまつわるトラブルに巻き込まれた受け様と攻め様の恋です。
攻め様はTV制作会社のディレクターなのですが、学生時代の友人に頼まれごとを
依頼されるのですが、それは友人の婚約者の双子の兄を探し出して欲しいというもの。
友人の婚約者と兄の受け様の父親は、ある閉鎖的な村の出身でそこから逃げ出して
来たと言うことで、土壌研究をする研究員の受け様がそこに行ったみたいなのだが
戻っ…

3

カタギの分際 小説

櫛野ゆい  小山田あみ 

帯の煽りが笑えて・・・

「お前、カタギの分際でオレに突っ込む気か?」
「え?はい、だめでしたか?」
「だってお前、オレだぞ?ヤクザだし、年上だし・・・」

基本ヤクザものは避けているのですが、帯の煽りでズキューン!ときました。
本屋で笑いをこらえきれず、ニヤニヤしちゃいました。
ヤクザもの苦手でも楽しく読めると思います。

そして小山田あみさんのイラストが素敵です。
特にエロのイラスト良すぎです。(特に…

1

優しい芥子の花 小説

小川十子  小山田あみ 

この先が楽しみな作家さん

前半すごく面白かったんですが、後半になってややもたついた感じ。
お話そのものはめちゃくちゃイイと思います。
キャラもいい。主役カップルはもちろん、脇役の友人二人含めてみんな個性的で魅力的で。
元不良の攻めが、天使と悪魔の葛藤に負けてレイプにおよぶ場面あたりまではワクテカが止まらなかったです。

ただ後半が。
まず、攻めの後悔が足りないこと。大好きな相手をレイプして悩み苦しむ場面で、もうちょい萌えさ…

1

真夜中クロニクル 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

よかった

評価が高かったため、気になって買っちゃいましたが評判の通りでした。

話の中に引き込まれ、とても大好きな作品になりました。

お互いに大切に思ってるのが伝わって泣けました。

2

優しい悪魔が同居人 小説

朝香りく  小山田あみ 

ネガティブ受けが可愛い

うじうじしたネガティブな受けが大嫌いな私なんですが、このお話のネガティブ受けは大好きでした。とにかく可愛かったです。
コメディだったからっていうのもあるし、少しずつ成長して前向きな思考を覚えていくのが微笑ましかったというのもある。なにより、攻め様が受けのネガティブさを一切受け入れず、いちいち怒ってくれるのが良かったです。
二人のやりとりが楽しくてさ。受けはネガティブなだけじゃなく、かなりの天然で妄…

6

好みじゃない恋人 小説

  小山田あみ 

確かに好き系の話。

友人にこういう感じの話が好みだというのを話して、「それなら、コレ」とチョイスしてくれたのがコレでした。
うん、確かに好き系の話でした。

ある日、ゲイバーで同期の八木と出会った香月。
香月が隣に可愛い子を連れていたことから、同じように可愛い子が趣味なのだと誤解されてしまい、八木と職場での可愛い同僚の争奪戦をしようと一方的に持ちかけられてしまう。
本当は最初に連れていたのはただの友人だった…

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