小山宗祐さんのレビュー一覧

夜を閉じ込めた館 小説

夜光花  小山宗祐 

サスペンスとして楽しかった

BLよりもサスペンスとして面白かったです。
外界から閉ざされた雪山の洋館で殺人事件が発生するというド王道な展開。
第一の死体が発見されてからのハラハラドキドキ感がすごく楽しかったです。

ミステリーとしての斬新さはありませんが、それでも緊迫した状況は楽しめました。
謎解きに期待するとややガッカリするかもしれません。

BL要素もガッツリありました。
エロシーンがそれなりにあって、ま…

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夜を閉じ込めた館 小説

夜光花  小山宗祐 

耽美なサスペンス

面白かった。
男性絵師、小山宗祐さんの挿絵がムーディ。

最初に貼られた伏線が分かりやすいので、中盤くらいで、段々と結末が分かってしまう。
だからそんなに不気味でもないし、怖くもない。

ドールハウスを軸にして展開するサスペンス。
智洋の父は庭師。椿家の屋敷に親子で住み込みで働いていた。
英国製の高価な白い館のドールハウスを失語症の智洋にくれた椿家の当主。

椿家の美貌の妻を溺…

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少年愛人 ― 淫らな純情 小説

塔栄のりこ  小山宗祐 

デュラス『愛人 ラマン』からとったのかな?

著者の商業出版物では、いちばん若い受けさんかと思います。その生い立ちや、剣道に打ち込む日々、将来のことなどを考え、思い悩み、大人に近づいていく、高三の一年を描く作品です。小さな地方都市に祖父母と暮らすかれの一人称なので、閉塞感がじっさいにも思考にもあって、言動を制約している重さで、鬱屈しているようすが、読み手に伝わってきます。
かれが瑞々しいこころとからだを明け渡してしまう、攻めさんも闊達な人で…

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夜を閉じ込めた館 小説

夜光花  小山宗祐 

BL版「レベッカ」

すっごく面白かった〜!
…というのは元々ミステリ好きである私個人の意見です。
2時間ドラマばりに、雪に閉ざされた密室のような洋館で相次いで殺人事件が!というお話ですので、ミステリはあんまり…という方には向かないかもしれません。
私の第一印象は、これは「レベッカ」(デュ・モーリア作)だな…と。
メロドラマとスリラーの融合、かすかに耽美の風味。
特に私がゾクッときたのは、主人公の智洋が山奥の…

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夜を閉じ込めた館 小説

夜光花  小山宗祐 

もうちょっとでクリスティになれたかも……

電子書籍で読了。挿絵有り。

ミステリなのでネタバレしないように書こうと頑張りますが、意に反してヒントを与えてしまうかもしれません。謎解きをなさりたい方はご覧にならないほうがよろしいかも、です。





シチュエーションから「クリスティのオマージュ?」と思いつつ読みました(謎解きがメチャメチャ難しくないという点も何となくかのミステリの女王を彷彿とさせたんじゃないかと)。もう少し登…

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夜を閉じ込めた館 小説

夜光花  小山宗祐 

一度は体験してみたい!? 洋館に閉じ込められるシチュエーション

読みながら何度か脳内に名探偵○ナンだのなんとかサスペンスのBGMが鳴り響いてきたサスペンス風BL。訳ありの館に関係者が集められ、逃げ出す事ができない状況にされ、さて? という実に古典的なシチュエーションですね。

とは言え、殺人トリックの謎を解いていく……とかは特にありません。過去の謎を紐解きながら、切羽詰まった状況で正気を失っていく人々の様子と、その中で求めあっていく主人公カップルの様子が…

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夜を閉じ込めた館 小説

夜光花  小山宗祐 

ミステリーですが難しくはない

前半ホラーじみたサスペンスのようですが、後半はがっつりミステリーの作品。
不可思議なことや、答のわからない謎などたくさん投げかけられますが、最後にはすっきり片付くのは見事でした。
もう一押し踏み込んでのオチまで考えられているのがさすがだと思います。

山奥の館、閉ざされてしまった帰り道、過去の未解決事件に次々とおこる殺人事件・・・。まさにベタベタなのですが、ミステリー好きには心躍る?ような…

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夜を閉じ込めた館 小説

夜光花  小山宗祐 

火サスBL

火サスのテーマが聴こえてきそうな作品でした。エロなシーンは、さすが夜光花さん、しっかりエロいのですが…あんまりBLを読んだ印象がない(笑) それほどに事件そのものの緊迫感がすごくて、ハラハラドキドキしながら読みました。謎解きを楽しむのではなく、ちょっぴりダークな雰囲気を楽しむ作品だと思います。

夜光花さんの作品の特徴だと私は思っていますが、今作も攻(not 主人公)に秘密があると見せかけて実…

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夜を閉じ込めた館 小説

夜光花  小山宗祐 

BL愛よりもサスペンス色の強い一冊

取り壊し予定の洋館のドールハウスの制作依頼を受けた智洋。
実はその依頼の元となる館は智洋が10歳の頃に一時暮らしていたものの、過去の記憶がおぼろげなまま洋館へ招待される。

曰くありげな出だしで、洋館という舞台と引っ込み思案な智洋がどう結びついているかって掴みが上手く書かれていた。
そこから、どんな男なのか掴めない依頼主の椿に、智洋がどう惹かれていくのかが興味深かったが、話の内容を追うのに…

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堕ちて魔物と闇の中 小説

矢城米花  小山宗祐 

ダークファンタジー

矢城さんの作品は受けが複数人から理不尽な凌辱を受けるタイプの作品が多めな気がしますが、こちらもプレイの半分以上は複数人、もしくは人外との凌辱プレイです。
そのため、輪姦が苦手な方にはオススメできないと思いますが、痴漢ものや触手が好きなら楽しめるかもしれません。

主人公はまだ高校生なのですか、殺人現場を目撃したり、痴漢されたりそれを動画に撮られたり…と気の毒な展開が続きます。それでも痴漢プレ…

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