緒田涼歌さんのレビュー一覧

潜入捜査~美しく淫らな男たち~ 小説

松雪奈々  緒田涼歌 

変な人が見当たらない

 めずらしく終始シリアスタッチの松雪作品です。主人公のマサこと都築雅史は主にアジアを対象とする警視庁公安部外事2課所属。潜入捜査先の企業で出会ったイタリアの伊達男カルロに急接近され困惑するが、実は彼は「チャオ」と「ボンジョルノ」しかイタリア語を知らないCIAの同業者だったー

 日頃沈着冷静なマサなのに、軽く口説いてきたかと思えば不意に真摯な瞳をむけてくるカルロには翻弄されっぱなし。工作員とし…

1

恋の報い、愛の渇き 小説

いとう由貴  緒田涼歌 

王道設定でサクッと気持ちよく読めました

前作でいい役回りを演じていた鵜飼の過去のお話でした。

根っからの遊び人が落ちるのは厄介で美人なお姫様と相場が決まっている通り、なかなかの姫でした。姫は初めてであった無礼な遊び人にすっかり心を奪われて、ってこれも王道なんですが、面白く読めたのはキャラがよかったからでしょう。

当て馬役の篠崎は、いい男設定&33歳なのに、おっさん臭くて気持ち悪かったです…。どこか勘違いしている感があって、こ…

0

閃光と共に跳べ 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

スカイツリーより東京タワーが好き

「饒舌に夜を騙れ」のシリーズ。スピンオフはさんでの3作目。
1作目の犬伏&橋埜CPの続き。

事件は余命半年のサイコな犯人が起こした大型商業施設でのテロ。戦後犯罪史上最悪の被害という事件だったけれど、事件としてはそんなに面白くないなーと読み進めていたのですが…
事件が解決したその後でした!

すれ違いでちょっと距離が出来ていたふたりにとっては、事件よりある意味衝撃的な出来事が起きていた…

5

恋の誘惑、愛の蜜 小説

いとう由貴  緒田涼歌 

のろけをニヤニヤ聞いてる感じが楽しい

割と軽めのお話でした。
ちょっかいを出す鵜飼がいいキャラで、鵜飼視点で見ちゃったからか、本人たちはまじめに悩んでるんだろうけど、非常にかわいくてほほえましかったです。
人の恋バナをニヤニヤしながら見守ってる気分を楽しめました。

攻めはモテモテの元遊び人設定ですが、本気になったのは受けが初めてなので、二人とも初恋同士みたいなもの。不器用さがかわいかったです。
それだけではなくて、桐嶋(攻…

1

鮮烈に闇を裂け 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

やっと読了できました

「饒舌に夜を騙れ」のシリーズ。手に入れてから積読してました。なんとなく読み進められなくて、でも「鮮烈に闇を裂け」も発売されたので一応順番にと思って読みました。

読み進めるのを躊躇ったのは、たぶん「アキラくん」がちょっとかわいそうな気がしたからです。
犬伏に叶わぬ想いを寄せ、その恋人の橋埜はアキラの気持ちを知りつつ横からかっさらったと意識されていて、飯田には個人的感情の含みもあって班の異動を…

3

閃光と共に跳べ 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

また会えてうれしいよ

橋埜といえば、かわい作品の中でも「甘い水」の遠藤と並ぶオトコマエ受けの双璧!! 正直、新作でまた会えるなんて思ってなかったので素直に嬉しかった。攻めと本気でタイマン張ったとして、どちらが勝つか本当にやってみるまで分からない、くらいのハンパなく強い受け。それでいて時に無軌道に垂れ流す反則的な色っぽさ。わたしがBLの受けに求めるある種究極の理想形が橋埜なんです。

 シリーズ1作目の「饒舌に夜を…

13

閃光と共に跳べ 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

全体にもっと濃く!

『饒舌に夜を騙れ』の続編。
『鮮烈に闇を裂け』の飯田×アキラも脇役として登場している。
犬伏×橋埜は大好きなカップルなので、楽しみにしていた。

橋埜が明日早朝から1週間泊まりがけで研修という前の夜、
東京タワーの見えるホテルにお泊まりデート……
ところが、橋埜がシャワーを浴びているいる間に犬伏は寝落ちてしまい
微妙な空気のまま橋埜は研修に出かける。
折悪く現地は山奥で携帯は通じず…

20

飴とムチとKISS 小説

西野花  緒田涼歌 

なんだかなー

思ってたより薄味(ノД`)あ゙~ん

昔、集団に陵辱され開発された過去があるせいで
身体がうずいて仕方がなくなってしまう受。
もてあました身体を抱いてくれ居たのがイトコ(攻)
実は受はこのイトコ君が好きだったのだけれど、
自分を好きだといってくれた相手とお付き合いを始めることに。
みょうん三角関係の行く末は~というところですね。

なんだろう。もてあました身体が疼くとか。
身…

0

やがて優しくひかる夜 小説

夏生タミコ  緒田涼歌 

生々しいダメさ加減

年下ヒモ男に、地味健気受けが
ひたすら尽くしまくるという作品。
読めば暗ーーーく嫌ーーーな気分に
なること請け合いです(?)。

攻めも受けも悪人ではありませんが
それぞれにダメな部分があり
そのダメな部分を自分でもどうにもできず
苦しむ様がリアル。
読んでいて全く癒されませんが(むしろドッと疲れる)、彼らの行く末が気になって結局最後まで読んでしまいました。


二人は大学…

1

トレインビースト 小説

西野花  緒田涼歌 

凌辱からの受けの成長がすごい

これは圧巻。
複数凌辱でありながら、エロ以外の部分はドロドロがないようにきれいにまとまっているので、悲壮感がない。つまり、気持ちよく純粋にエロを楽しめる、ということです。
西野作品の良いところであるのはいつもの通りですが、これはその中でも特にキレイにまとまっていると思いました。
エロのバランスもよかったです。いろんなプレイがあるので分量非常に多いのですが、最後まで飽きませんでした。最初も凌辱…

5
PAGE TOP