春原いずみさんのレビュー一覧

警視庁十三階の罠 小説

春原いずみ  宮本佳野 

シリアスな仕事の現場が魅力的

前作「警視庁十三階にて」は瑞木警視正の強引ぶりに愛を感じないわーなんて、ちょっと渋い評価をしてしまったのですが、外事課の仕事としてはリアルを感じて好きな分類ではあったのです。
前作で”愛”なんて甘っちょろいものにこだわってしまったからいけなかったんですね。
今回2作目を読んで、この作品の、そして主人公の魅力にはまりました!!

「抱きたいから抱く。壊したいと思うから抱く」瑞木警視正のその態…

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恋は、突然嵐のように 小説

春原いずみ  史堂櫂 

美人受けさん、好きですが・・・


イケメン眼鏡士と超美人の眼科医のお話です。

眼鏡士、長瀬は自分を助けてくれた中性的でおっとりとした口調で話す
優しい深見と恋人になりますが柾木という脳外科医が現われ
自分の顔を認識できない深見が柾木の顔を覚えていることにショックを受けます。


物語の構成やキャラの性格、眼科と眼鏡屋の関係など詳しく
書かれていますし、萌えどころもたくさんあります。
ですが私はいまひとつ、萌…

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舞台の幕が上がる前に 小説

春原いずみ  禾田みちる 

互いが互いしか見えない。

 たまたま同時期に読んでたせいで、他の作品とものすごく印象が丸かぶりしてしまって、ちょっと勝手に比べてしまったり、なんて失礼なことをしてしまいました。ごめんなさい。

 さて、話自体はアイドル俳優から脱却を目指す耀の話。
 ただ当初脱却を目指していたのは、事務所だったり耀の兄が「その方がいい」と思っていたり、など完全に外からの圧力。耀自身は割とのんびりしたもので、流されるがままに仕事をしてい…

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きみは過激なエピキュリアン 小説

春原いずみ   

鵺先生の絵には魔力がある( ̄Д ̄;)

ごめんなさい。イラ買いでした。
正直、鵺先生の絵が見れれば内容は消化不良でもいいや!! とか思ってました。
申し訳ないですorz。

……はい。想像を遥かに越える面白さでした!!!
これはオススメです!!!!

ラブよりはミステリー色が強い(むしろ多岐さんの不気味さが際立ってる)作品でした。
あとがきにて作者様が言っている通り、多岐さんは完全に悪魔と化しております。こんなに強い受け…

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緋色のフレイム 小説

春原いずみ  果桃なばこ 

キャラが好きになれなかったです

受けの性格や行動が私の趣味じゃなかったです。
すぐに気絶したり、ふらっと倒れそうになって攻めに支えてもらったり。まぁこれは体質的に仕方ないんですが。
それ以上に、相手の無償の行為に対する感謝の気持ちがいまいち感じられないのがなんともかんとも。
無償でボディーガードしてくれてるってだけで十分以上の好意を感じるべきだと思うんですが、なのに途中から「触れなくなった。やっぱり俺が気持ち悪いんだな…」などと…

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白檀の甘い罠 小説

春原いずみ  明森びびか 

香道をやってみたくなる

木を燃やした匂いを嗅いでるだけなのに「道」にしちゃうのって、郷土愛激しい私としては、ひたすら日本バンザイ!な気分になりますw
香道についてのウンチクが楽しかったです。
小難しいウンチクじゃなくて、もっとフリーダムなウンチク。
本職の方にとったらどうなのかは分からないけど、素人にはこのゆるさが嬉しい。
香道、やってみたくなりますね。
白檀とか伽羅とか、どんな香りなんだろう?
古典好き源氏物語好きとか…

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恋愛小説のように 小説

春原いずみ  香雨 

大人になる切なさ……

 久々に、胸の奥がぎゅーっとなるBLを読んだ様な気がします。
 最近、なかなかないので、この貴重です。

 なんていうか、成長して行く上での痛み……みたいなものを、人は感じて生きていくんですよね。
 いつまでも、同じままではいられないし。
 全部が全部、抱えて行く訳にも行かない。

 通り過ぎてしまえば、「あそこでああすればよかった……」だとか、最もらしいことはいくつでも思いつくのに…

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恋愛免疫不全症候群 小説

春原いずみ  水名瀬雅良 

事件は病院で起きている

お話としては中立になってしまうかもと思うのですが、医療現場のシーンがやっぱり面白かったので萌にしました。

形成外科の問題児とワケアリ美人の整形外科医のお話なのですが、個人的に偶然が重なって、なかなか臨場感溢れる感じで読めました。
嵐のシーンを豪雨のときに読むといいですね。
さらに、職場で「いかに傷跡を残さないか」という話をしていたあとに、杉崎の傷の処置シーンを読んだので、「うん、これこれ…

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真夜中に歌うアリア 小説

春原いずみ  沖銀ジョウ 

美しいお話でした

読み終わった瞬間、ポロッと涙がこぼれるようなお話でした。
どこに感動して涙が出たのかと聞かれたら“ここ”とはっきり
言えないのですが、なぜかジワ~ンと気持ちが昂ぶり、
涙が出たという感じです。
一冊通して感じたのは、とにかく美しいお話だったな...ということ。
もちろん、クラシックしかもボーイソプラノを主題としているせいも
あると思うのですが、聖也と森上の想いを最後まで通じ合わせず

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チェックメイトから始めよう 小説

春原いずみ  椎名咲月 

理系オタク

チェスがネタになるものは、なんでもけっこう好きなんですが、攻めが理系オタクの年下ワンコでよかったです。
受けも振り回されながらも流されないところがよかった。

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