きたざわ尋子さんのレビュー一覧

熱情と執着のベクトル 小説

きたざわ尋子  高宮東 

静かな熱情

飄々とした攻め×翻弄される受け。
これだけだとよくある組み合わせですが、無理矢理とかじゃなくて、攻めにきっかけを作られて、そのあとはなりゆきで、みたいな感じ。

まず読んで最初の感想としては、丁寧な文章だなぁと思ったんですよね。シリーズ物だからっていうのもあると思いますが、お話のボリュームに対して状況説明、登場人物紹介が多いです。物語を追っている感じになってしまって、受けと攻めの関係や心情を…

0

嘘だっていいのに 小説

きたざわ尋子  麻々原絵里依 

意外‼ きたざわ先生の年下攻登場です。

スピンホフのお話だったのにも驚きましたが、それ以上に年下攻というのがインパクト大でした。いつもの年上攻&年の差もので、きたざわ先生独特の雰囲気の中で進んでいくお話が大好きだったので、年下攻めは記憶の中では読んだ事がなかっただけに新鮮で楽しめました。
あとがきに書いてましたが、設定として無理だと思ったんだけど、書いてみたら楽しかったと…食わず嫌いはいけないなあと(笑)先生、とても楽しく読ませて頂き…

1

コレクション・ブルー 小説

きたざわ尋子  高宮東 

食傷気味というのがぴったり 甘〜いお話です

きたざわ先生らしいお話で、ごくごく普通に楽しく読ませて頂きました。

内容は、会社経営兼大学生×超箱入り画家のピュアでごく甘なお話でした。
受けの瑠璃が純真無垢という言葉がぴったりな、健気な素直さん。そんな世間知らずな瑠璃に色々教ているうちに、攻めの狩谷も可愛いあまりにメロメロに甘やかして溺愛しちゃうんです。自分の事を信じて頼りにされちゃう可愛い無垢さ…しかも体も無垢ときたら愛しくもなります…

2

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甘くこぼれる金色の滴

この度もミチさんお目当てでゲットしたので、
『街の灯ひとつ』番外編、『Golden Dew』のみで失礼致します。
片喰×初鹿野となると俄然テンションMAX!!になってしまう為、
落ち着かなくちゃとは思うのですが
やはり落ち着くなんて事は出来ないので諦めます(何を)

葛井と共に京都の“先端バイオ産業フェア”へ1泊2日で向かった初鹿野、
帰りにお土産を買おうと百貨店に寄ります。
葛…

5

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“藍”と“愛”は遥以外の何者でもない

アンソロですが、ミチさんがお目当てだったので
『藍より甘く』の番外編、『クラッシュド・ブルー』のみで失礼致します。

上司の代理で向かった九州出張。
無事商談もまとまり、
最後は取引先会長のご自宅でのガーデンパーティに出席する入江です。
庭の片隅に見つけた“忘れな草”で遥を想い、
会長に「季語は“藍微塵”だ」と教えられる。
声を掛けられた時に力の加減で摘んでしまったそれを
ハン…

3

伝える指先 小説

きたざわ尋子  高嶋上総 

指先シリーズ3作目・最終巻。

このシリーズは1作目がいちばん好きなんです。まさしく『神』級に。でも、2・3作目は下降して行きます。きたざわさんのシリーズではよくあることなんですが。

正直なところ、前巻でエンドの方が(個人的には)平和で読み終えられたのになあと思ってしまいます。

決してダメなわけじゃないんです。シリーズとしては間違いなく好きなんですよ。

でも、こちらでは特に矢崎(攻)の甥がなんともうっとうし…

4

甘える指先 小説

きたざわ尋子  高嶋上総 

指先シリーズ2作目。

シリーズ1作目の前作『重ねる指先』はホントに好きなんですが、これはそこまでは行かないかな。

まあできあがったCPの続きではあるんですが、ラブラブ後日談とまでは行かないんです。やっぱり真弥(受)がネガティブだからそうそう幸せ全開にならないのか?
関係としては一歩進んで、矢崎のマンションで同棲してるんですけどね。

お約束の如く、矢崎(攻)を狙う女性キャラクター(モデル)が出てきます。この…

2

重ねる指先 小説

きたざわ尋子  高嶋上総 

雨音とともに・・・

きたざわさんではかなり好きな作品です。

きたざわさんは基本的に好きな作家さんなんですが、なかでも2002~6年くらいがいちばん私の好みに合うものが多いですね。これもそうですが。

もうすごい『ベタな王道』です。きたざわさんではよくある『なんでも持ってる年上攻×薄幸の健気受』の年の差ものですが、その中でも私のお気に入りのパターンです。←もともと『年の差・健気受』は非常に好みではあります。

4

ストイックな略奪 小説

きたざわ尋子  藤崎こう 

シリーズ4作目。

このシリーズ自体は決してキライじゃないんですが(特に1作目は面白いし、かなり好きなんです)巻数を重ねるごとに微妙になって行って、この4作目はいっそ書かないで欲しかったです。

一応これ以上続編は出ていないので最終巻なんでしょうが、はっきり『終わり』って感じがしませんでした(まだ続けようと思えば続けられる形)。
なんとも曖昧なまま終わっちゃった気がします。正直なところ、これなら最初の2巻(せ…

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アンバランスな誘惑 小説

きたざわ尋子  藤崎こう 

シリーズ3作目。

『モノクロームの契約』『デリケートな挑発』に続く3作目です。

できあがったCPのストーリーでそこに横槍が入るんですが、今回はちょっと違ったアプローチでしたね。

『神野(攻)と瑞保(受)を別れさせて欲しい』という依頼を受けた探偵が、瑞保に付き纏います。
結局、瑞保は拉致され襲われるんですが・・・

この依頼をしたヤツがねえ、もうどうしようもない。あまりにも自分勝手すぎるという…

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