きたざわ尋子さんのレビュー一覧

同じ声を待っている 小説

きたざわ尋子  佐々成美 

登場人物の誰にも共感できない

読むのが辛くて、最後の方は流し読みになってしまいました。
ストーリー的には面白そうだったのです。
実際、途中までは良かった。
そこから先が、無理だった。
全く私の趣味じゃない。
というか、理解できなかった。

登場人物の誰にも共感できないだけでなく、行動も理解不能。
特に兄については、全く理解不能。

途中で読むのをやめたかったのを我慢して読みましたが、最後まで読んでも予想の斜…

2

月と恋わずらい 小説

きたざわ尋子  平眞ミツナガ 

結局は一目惚れ同士のお話

あとがきで、普通の世界の、ちょっとだけ特殊な人たちのお話ですと、きたざわさんが書かれてある通り、ファンタジーです。
現在の日本の大学生の主人公達が、ある共通点はあるものの、それぞれべつの特殊性により様々な葛藤や弊害があり生活していく中で…というお話です。

大学生の凛(受)はしゃべっている相手が「嘘をついているかどうか」という事が分かるという特殊能力の持ち主で、相手が上手に嘘をつくたびに、身…

3

君が恋人にかわるまで 小説

きたざわ尋子  カワイチハル 

恋愛オンチの32歳は面倒くさい!

6歳差の幼馴染の関係。
マンションの隣人同士で父子家庭の亘佑(攻)を絢人(受)の家でよく預かって面倒をみていました。
絢人も母子家庭で、母親は在宅で仕事があった為、実質的には絢人が世話をしていたので、絢人が亘佑を可愛いと思い、亘佑は絢人に対して特別な想いを抱くのも必然という様な状況で、就職で一人暮らしをしている現在も亘佑が後を追う形で隣人同士に。

始めのうちは、絢人も亘佑の食事の面倒をみ…

0

また君を好きになる 小説

きたざわ尋子  鈴倉温 

恋の再スタート

こういうの探してたんですよー!!!
女関係フラフラフラフラしまくりの攻めが受けに愛想つかされて「もう知らん!」って捨てられてから、ものすっごーい反省して後悔して受けを取り戻すために奮闘してまたくっつく的なお話!

まー、嘉威は一応二股はしてはいないということでしたが…はっきり言って「お前いい加減にしろよ」と言いたくなるような人でした。
女の子と付き合うために真幸と別れては、女の子と別れたか…

7

恋情のキズあと 小説

きたざわ尋子  佐々成美 

女性キャラがいい

1冊丸ごと表題作です。
主役二人の両方から語られるので心情が理解しやすいです。

地位も権力もある貴臣の休暇先の別荘へ、唯が偶然を装ってやってくるけれど、それは貴臣の敵である伯父の計略であり…という内容で、貴臣に信じてもらうために唯が自殺を図ろうとするのが、作品の山場です。

うーん、何か、ちょっとちょっと物足りないんですよね。

貴臣が唯に惹かれた理由が、単に好みのタイプだったから…

0

そこからは熱情 小説

きたざわ尋子  佐々成美 

攻めに振り回される受け

「同じ声を待ってる」のスピンオフです。
私は前作未読でしたが、特に支障はなかったです。訳知り顔で登場するキャラもいなかった気がしています。

表題作と続編の中編2本が収録されています。創哉の目線で進んでいきます。

「そこからは熱情」
創哉(受け)両親の海外赴任を機に、従兄の貴成(攻め)と同居する事になった。憧れのお兄ちゃんだった貴成に強引に抱かれうようになってから9年。セックスはする…

0

週末の部屋で 小説

きたざわ尋子  Lee 

ズルい男

鍵シリーズ「鍵のかたち」「鍵のありか」のスピンオフ作品。
この本が1冊目で「真夜中の部屋で」「部屋の明かりを消して」「部屋は夜明けに眠る」とシリーズ化されていきます。

表題作と、短めの「週末じゃなくても」が収録されています。

表題作は、久貴(受け)の目線で進んでいきます。
久貴がずっと好きな山中(攻め)に身体だけの付き合いでも構わないと飛び込み、山中と恋人同士になる話です。

2

君が恋人にかわるまで 小説

きたざわ尋子  カワイチハル 

流れに身をまかせすぎ

建築士×サラリーマン、幼なじみの6歳差年下攻め。

攻めが16歳、受けが22歳のときに一度告白され、断った受け。しかし疎遠になったりはせず、受けが一人暮らしを始めてからも攻めが隣に越してきたり、毎朝のように攻めを起こしてやり、攻めの食事を作ってやったりという、べったりの関係性が続いています。
しかし告白から10年が経ち、受けが上司(男)から迫られているのを知った攻めが危機感をおぼえ、再び告白…

0

恋で せいいっぱい 小説

きたざわ尋子  木下けい子 

最初から最後まで甘い!

表題作と続編の中編2本、SS1本。計3作品が収録されています。
SS以外は、怜衣の目線で進んでいきます。

「恋で せいいっぱい」
失恋となんでこんな男が好きだったのだろうという後悔を胸に、会社を退職した怜衣(受け)。偶然足を止めたインテリアショップで、オーナーの翔哉(攻め)に勧誘されるがままにバイトすることになります。商品を売る場所でバーを開くという破天荒な翔哉に驚いていると、翔哉が友人…

2

硝子細工の爪 小説

きたざわ尋子  雨澄ノカ 

孤独な青年が恋をして救われていく

きたざわさんお得意のリアルな日常に一つのファンタジー設定。
ちょっと『飛べない鳥』の雰囲気を思い出しました。
今回は、恐怖や怒りの感情がその対象者に向かって負のエネルギーを爆発させることで不運を与える特殊な能力を持った少年の悲劇と能力者を生み出す一族の話。

二股かけた挙句逆ギレした親友の彼女に怪我をさせそうになり庇った親友に大怪我をさせてしまったことがトラウマとなり隠遁生活をしている宏海…

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