chikichikibonbon
シリーズ第4部の5冊目。通しで21冊目になります。表題作のみの収録です。
《出版社あらすじ》
神よ、どうか僕の音楽をあの高みまで招いてください──。
イタリアに戻った悠季はエミリオ先生から突然、わずか一ヶ月半の間に開催される三つのコンコルソ(コンクール)に出場して、全てで金を取るようにと至上命令を出されてしまう。圭には禁欲宣言をして早速猛レッスンを始める悠季だったが、課題曲であるバロック…
シリーズ第4部の4冊目は外伝集です。通しで20冊目になります。
《出版社あらすじ》
彼は自殺志願者のように思いつめた、どう見ても死にに行くとしか思えない顔つきをしていた。その彼と再会したのは、若手指揮者たちの登竜門であるヤーノシュ記念コンクールの第一次予選だった。──ハンガリー国際指揮者コンクールでの、圭の孤独な戦いを描いた表題作他、「ある革命」「懺悔と花束」など全八編を収録した待望の第4…
シリーズ第4部の3冊目。通しで19冊目になります。今回は、圭と悠季が2ヶ月ぶりに帰国します。
《出版社あらすじ》
フジミの定期演奏会で《チャイコン》を弾くため、二ヶ月ぶりに日本へ里帰りした悠季と圭。練習不足の中、悠季「いまの僕にできる最上の演奏をしよう」と心に決める。だが肝心のフジミ内で古参団員と新人の音大生団員とのあいだにトラブルが発生し、定演への道のりは前途多難!?(主役は僕だ……負け…
シリーズ第4部の2冊目。通しで18冊目になります。
《出版社あらすじ》
悠季はエミリオ先生のお供やチャイコンの練習で忙しく、圭に全く会えずにいた。しかし突然襲われた偏頭痛のおかげで思わぬ休養となり、久々に恋人の部屋を訪ねる。ところが深夜に泥酔して戻った圭は、ベッドにいた悠季に対して「Chie(誰です)?」という言葉を……。「圭は僕以外の人間をこのベッドに入れている!?」愛し合っているはずの…
シリーズ第4部の1冊目。通しで17冊目になります。
後書きによると、第1部は、かみ合わない度100%の2人の出会いから、圭が悠季を口説き落として悠季が圭への恋を自覚するまでの話で、第2部は、結婚編ともいえる2人の恋の深化の過程を、そして第3部は、プロのバイオリニストを目指し始めた悠季の演奏家としての成長を追った話で、今巻からはいよいよ「イタリア留学編」スタートです。
収録作
・ローマ…
シリーズ第3部の4冊目はエピローグ編となっています。通しで15冊目になります。
収録作
・ボン・ボワイヤージュの横断幕のもとに
・証言編 殿下の陰謀
・証言編 五十嵐くんのヘビーな憂鬱
・約束の地
「ボン・ボワイヤージュの横断幕のもとに」は、Bon voyage!(よい旅を、さようなら)という言葉通りに最後はしんみりした気持ちになる話です。
悠季は音壺で富田さんの紹介で音楽…
このシリーズの根本、出発点ともいうべき外伝です。圭と悠季の音楽とフジミへの思いが分かります。私は再読時には、まずこちらを読んでから『寒冷前線~』を読むことにしています。
《出版社あらすじ》
自身の才能と進むべき道に憂えていた天才指揮者・桐ノ院圭は、川べりで偶然耳にした理想のバイオリンの音色に恋をする。その音色の持ち主を探し求めて、ちっぽけな市民オケ「富士見市民交響楽団」(通称フジミ)に辿り…
シリーズ第3部の3冊目。通しで14冊目になります。今回は表題作のみの収録です。
音楽家としての悠季の話としては、1~3部の中で一番お気に入りの話です。
以下ネタバレします。
―僕は、あなたの思いを聴き手達に伝えるための楽器―
駅で捕まえた音を手放さずに《雨の歌》全曲を弾き通せるよう自分の音の追及に励む悠季はバイオリンを弾くことが面白くてたまらない気分になり、福山先生のレッス…
シリーズ第3部の2冊目。通しで13冊目になります。
収録作
・リクエスト
・雨また雨
・夏祭りの夜
「リクエスト」では、圭が心身共に復活します。スイミングクラブに行った2人が互いの水着姿に欲情し合って、成城での事件以来の不能だったらしい圭のナニが復活を遂げます。それで気持ち的にもすっかり整理がついて悠季に本心を明かします。義母の打ち明け話は真実なのか否か?自分が反抗し続けてきたも…