M+M
何度読み返しているか分からない作品です。
この話は中世ヨーロッパの歴史が好きでなくとも楽しめます。
やんちゃな王子さまと
騎士から流人へと身を落として公爵様の羊飼いとなった堪え忍ぶ美丈夫との
冒険的恋愛話です。
1巻は前置き的な話でゆる~いですが、最後の最後では驚きのシーンがあります。
2巻からは、フリードリヒの母を捜してエルドランの森を目指すという冒険面においても恋愛面においても…
帝をはじめとする宮中人たちには「母の腹の中に野心を置き忘れてきた」と言われ
業平には「愚鈍でアホウ」と言われてきた、正六位上蔵人で極臈の蔵人・藤原諸兄と
やんちゃで可愛く色っぽい諸兄の小舎人童・千寿丸の地位が
千寿の元服により、とうとう逆転する。
自分的には、千寿が長岡親王にならず諸兄の家人のままでいて欲しかったな。
話としては……
右大臣邸の宴で喧嘩沙汰に巻き込まれた千寿の従者ア…
シリーズ4冊目は完結巻となっているけれど、なにやら続きがありそうな終わり方になっている。そして、文庫の厚みはボリュームタップリの物凄い頁数になっている割に、前巻より面白さが劣っているような気が……。
さて、今回は千寿を狙う隠謀と業平様を狙う隠謀の合計2つの隠謀が企てられます。
一つ目は、千寿が老親王の企てによって破戒僧・拓尊の呪詛で命の危機に瀕する話。
呪詛から千寿を救うため南…
2冊目の外伝には3話収録されています。
主役は諸兄×千寿に戻っていて、業平×国経は各話にセットで登場してきます。
「王朝月下繚乱ロマンセ」
宮中の花見の宴と皇太后様の花見の宴での話。
宮中の宴では、諸兄×千寿が桜の老木下で青姦して、事後の身体を池の水で洗っている千寿の姿を業平と国経が目撃する話。
皇太后の宴では、皇太后様に千寿を召し上げられるかも知れないと、千寿との別れを覚悟し…