秋月こおさんのレビュー一覧

銀月と云ふ男 大正青夢譚 小説

秋月こお  波津彬子 

仄かに香る時代浪漫

時は明治から大正へと移り変わるまさに変革の時。
高等学校進学の為、父の遺した僅かなお金を持って
上京した16歳の小太郎。縁あって書生として
身を寄せることになったのは本屋を営む室井家でした。
時勢の移ろいも目まぐるしい中、
時の流れの止まったような室井家での穏やか日々と
純粋無垢な小太郎が巻き込まれることになる政治絡みの
事件との明暗が徐々に浮き上がってきます。

折しも実在の文…

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富士見二丁目交響楽団シリーズ第7部 選ばれし者 小説

秋月こお  後藤星 

もうこれは

BLを超えた音楽成長物語。
今回は特に、コンクールに向けて、悠季が音楽的に開眼、演奏者としてやっていく上の覚悟を新たにする展開。
悠季が自分の才能に責任を持つ決心をするくだりがが今回の山なので、BL的なエロ・ラブは、ちゃんと盛り込まれているけど、それは、圭との関係を、生涯を共にする伴侶として、遠慮や、そういった物を乗り越えて、悠季が、ちゃんと自分で圭を欲しいと言えるようになったというように描か…

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富士見二丁目交響楽団シリーズ第7部 選ばれし者 小説

秋月こお  後藤星 

この夫婦とは長~い付き合いですw

この作品は発売当初からのおつきあいで…。もはや他人と思えないwww
これだけ長いとあまり読んでる人いないのかなぁ?

ほんとこんなに続いてる作品て本当に少ないので…あとごとう先生のタクミくんシリーズくらいしか思いつきません。
長く長く続く作品というのは、作品のネタもあるかと思いますが、それだけキャラが生きている息づいていると思うので、すごいことだと思います。

最初のころは、本当に悠季…

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本日のご葬儀 小説

秋月こお  ヤマダサクラコ 

振り回される!

 英真の得体の知れなさがすごい……。
 まぁ、ある意味素直、と言えば素直……なんですが。

 そして、紘一はとにかく真面目で素直……でした。

 まぁ、この組み合わせになった場合、確実に紘一が英真に一方的に振り回されるのが道理な訳で……
 振り回されてました。

 でもまぁ、それはさておき。
 何ていうか、いろいろ矛盾が物語の中にちらほら見えていて……。
 それが微妙に気になっ…

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王朝春宵ロマンセ(3) コミック

秋月こお  唯月一 

続きは小説で

平安時代を舞台にした、不器用で真面目な平安貴族攻めと、ヤンチャで可愛い元稚児受けの恋の話。
いろんな秘密が明らかになり、大事な人たちを助け出し、キリのいい場所で終わって、一応の完結です。
もし続きが気になるなら小説版のほうで、ってことかな。
でも続きも漫画で読みたかったなぁ。
この後もなかなか面白いんですよ。
原作は多作な秋月こおさんですが、たくさんある作品の中でも力の入ったシリーズだと思います。…

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王朝春宵ロマンセ(2) コミック

秋月こお  唯月一 

ついにエッチ

ああ、やっぱショタっぽい。体格差すごい。でもけしてショタを狙った作品じゃないっていうのがいい。

二巻です。
原作から抜けてるエピソードがあるのがかなり残念なんだけど、これは仕方ないかな。
衣装や背景に手を抜いてないのは嬉しい。これ、トーン作業がかなり大変だったんじゃないかなァ。
受けの千寿のちょっとした表情が可愛い。
攻めの諸兄と業平の性格の対比もいいな。
夜逃げするようにお寺を逃げ出してきた千…

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王朝春宵ロマンセ(1) コミック

秋月こお  唯月一 

めちゃくちゃ面白いです

神か萌えかで迷いました。
平安時代を舞台にしたBLもいろいろ読みましたが、今のところこれが一番好き。ストーリーがしっかりある。萌えもある。キャラ設定も秀逸。
秋月こおさん原作なのですが、原作も面白いです。富士見シリーズに匹敵するぐらい面白いシリーズだと思う。

小説読んでるときはそんなに気にならなかったんですが、漫画化されると物凄いショタ!受けがちっちゃい!
ただ、ショタを狙った作品ではないです。…

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粂太郎、奔る―大江戸ヒステリーパンク 小説

秋月こお  ほたか乱 

どんでん返しもまた太平

シリーズ終盤で攻がいきなり代わったと眉を顰められる方も
おいででしょうが、この攻、元々物語中で陰になり日向になり
受に寄り添っておりました。
色情沙汰に加わっていなかった、それだけの事でございます。
そう言う男が受もろともに一歩ずいと進んで契りを結びサテめでたし…
と物語がお開きになるかどうかはここでは申し上げますまい。

実際このシリーズのツボになりますのはなよなよとした
色恋沙…

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河童の川流れ―大江戸ヒステリーパンク 小説

秋月こお  西崎祥 

些か進展

今日も今日とて天真爛漫元気溌剌屁のカッパな喧嘩小町、
佐竹粂太郎・14歳元服前。
如何にもなシーンが殆ど無いこのシリーズではありますが
この巻には記念すべき一場面がございます。
さりとて受が受、まだまだやんちゃが好きなお年頃でございます。
物足りぬと思うか他の感慨を抱くかは読む方次第でございましょう。

そしてこの巻ではゆっくりと伏線が頭をもたげて参ります。
色恋沙汰の伏線もさる事…

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大江戸ヒステリーパンク 小説

秋月こお  西崎祥 

異端な正統

小町と称される受けの佐竹粂太郎・元服前の14歳。
通り掛かりの武家衆からも小姓勤めを勧められる美貌と
言うから小町の二つ名もさもありなん事。
ただ『小町』の前に『喧嘩』とついていなければ。

正義感が強くベランメェ口調を軽々操り、なおかつ
物怖じせず腕っ節の強い主人公がいざとなれば
受身になる、と言うのは中々に美味しい設定だと
思われます。そりゃあこう言う人が喧嘩をすれば
正にお…

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