chikichikibonbon
シリーズ2冊目になります。私的には1冊目よりも好みでした。悠季と桐ノ院の感情の推移が細やかで、1冊目とは違った意味での読み応えがあります。
収録作
・さまよえるバイオリニスト
・コンサートはお好き?(←ブラボー事件)
「さまよえるバイオリニスト」は、タイトルそのものの内容です。アパート焼失で困り果てた悠季が頼ろうとしたのは桐ノ院。しかし彼は不在で、体調不良の悠季は彼の部屋前で遭難し…
《出版社あらすじ》
悠季は富士見交響楽団(通称フジミ)のコンサートマスター。楽団(オーケストラ)はまだ素人レベルだけれど、彼はリーダー的存在だ。そこにある日、芸大出で留学帰りの二枚目指揮者・圭が就任してきた。ところが初対面時から人を見下ろすようなデカい態度。そんな圭にムラムラと敵意を覚える悠季であったが…。楽団を舞台に悠季&圭コンビが織り成す激しく切ない恋愛模様2編。
収録作
・寒冷前線…
シリーズ発の単行本です。
《出版社あらすじ》
大人気シリーズ、ルビー文庫10周年記念企画、初の書き下ろし単行本!
圭と悠季、二人の出会いを圭の視点で描いた『天国の門』ほか、「まさか!?」のドリーム外伝を収録した、フジミシリーズ初の書き下ろし単行本。
収録作
・天国の門 (『天国の門』に再録)
・雪嵐 (『嵐の予感』に再録)
・こよなき日々(『嵐の予感』に再録)
…
シリーズ第6部の5冊目、通しで30冊目になります。
《出版社あらすじ》
定期演奏会を間近に控え、音のまとまりに不安を抱える「フジミ」の面々。それを打破するために、飯田は圭と悠季に、ある「秘策」を提案するが!?その一方で、悠季は夏休み返上で学生のレッスンに努めるが、「指導者」としての姿勢の甘さに直面。圭もエージェントの副社長・ディビッドと方針の違いから対立するなど、二人を巡る様々な嵐の予兆を…
シリーズ第6部の4冊目、通しで29冊目になります。今回からは以前のように短編2話形式に戻っています。
《出版社あらすじ》
「フジミ」の夢の専用練習場の建設計画がいよいよ本格的にスタート!ソラからの招待で急遽NYを訪れた悠季と圭は、そこで純粋に音楽を楽しむ個人経営のオペラハウスを目にし、そこに「フジミ」の理想のモデルを見出し始める。一方、風変わりな音大の生徒・由之小路に妙に懐かれた悠季は、レ…
シリーズ第6部の3冊目、通しで28冊目になります。表題作のみの収録です。
内容は、あらすじが全てを語ってくれている感じではありますが、今回も圭に愛されまくっている悠季という基本的な流れがあって、その上で話が色々な展開を見せていきます。
発熱で寝込んでいた悠季が元気になっても、圭と悠季の愛の巣に居候し続けるチエ姉。月の半分は海外での演奏活動に出かけねばならない圭にとっては邪魔者でしかあり…
フジミシリーズ10周年記念ということで出版された「公式フジミ企画本」です。
最初の数頁はイラスト・ギャラリーです。「富士見二丁目交響楽団シリーズ」ルビー文庫カバー・コレクションとして、初巻~『華麗なる復讐』までの西炯子さんと後藤星さん表紙イラストがカラーで、更に後藤星さん口絵イラストがカラーで収録されています。
次のモノクロ頁には、初出が角川mini文庫となる『奈津子 玉砕』が収録され…
シリーズ第6部の2冊目、通しで27冊目になります。表題作のみの収録です。
悠季が、正式に留学を終えて日本に帰ってきます。
この日を待ち侘びていた圭はルンルンと成田までお出迎え。けれど悠季の頭の中は邦立音楽大学バイオリン科講師の件で一杯で、圭の存在を思い出す余地などありません。そのまま圭に気付かずゲートを出て歩き出してしまい、圭に呼び止められて初めて(ああ、そうだった)と思い出す始末。拗ねる…
シリーズ第6部の1冊目、通しで26冊目になります。表題作のみの収録です。なかなか面白かったです。
冒頭で悠季は圭の完成したベートーベン《第五》を聴くために一時帰国してM響定期公演の席にいます。演奏は大成功で圭は内なるものを解放するコツをすっかり掴んだようです。現在の圭は『サムソン・ミュージック・エージェンシー』とマネジメント契約を結んでおり、M響での毎月の定期公演以外にも月1ペースほどで欧…
シリーズ第5部の3冊目。通しで25冊目になります。非常に中身の濃い一冊でした。
《出版社あらすじ》
「僕の音楽には神はいない」―天才として賞賛され続けてきた圭の絶望。それを最も鋭く突きつけるのは、悠季の奏でる音楽。「悠季を愛しているのに、なぜこんな試練を与える!?」愛と嫉妬の狭間で、音楽に祝福された悠季の体を、激しく求める圭は―。自らの音楽を目指し、新たな挑戦を始めた圭を描く「形象と音楽と…