秀香穂里さんのレビュー一覧

今宵、眼鏡クラブへ。 小説

秀香穂里  やまかみ梨由 

作者の趣味満載

ここのところ、秀ブームなので、既刊で手に入るものはゲットしてきたわけですが、これは既に絶版のようで、ネットの古本でやっと手に入れましたよ。(送料のほうが高かった。)

従業員がオール眼鏡のクラブが舞台のお話。(秀氏は眼鏡が大好き)
店長の椎堂の趣味でボーイを揃え開業した、もっぱら女性相手の違法デートクラブが舞台と言えば舞台なお話。(ゆえに、女の子もそれなりに登場)
序盤は、椎堂が何かしら暗…

5

陵辱と純情にゆれる獣 小説

秀香穂里  稲荷家房之介 

盛りだくさん

あとがきにあるように、あれもこれも盛り沢山でおなかいっぱいになれました。
最初の、直井が麝香程度の香りでヘロヘロになり、用意周到な逢澤にいただかれてしまうシーンを、もうちょっと説得力のある展開にしていただければ申し分なかったんですが・・・他があれこれ細かく伏線を張り、うんうんって納得できる設定なのに、あのシーンだけがやけに突発的で獣でただの強姦になっちゃっている感じが否めないので神評価にはできま…

3

陵辱と純情にゆれる獣 小説

秀香穂里  稲荷家房之介 

辛党も、甘党もみなさま大満足!

天才的な映像に、その才能に嫉妬しながらも、対等であろうとして屈服されたくない受けは、とにかく抵抗します!
それにまけない容赦ない攻め&言葉攻め!
軟禁、監禁陵辱がありながら、時々見せる逢澤の優しさ。
直井の戸惑いと、逢澤の才能に惹かれる想いが、交錯してなんとも色っぽい作品に仕上がっています。
逢澤の昔の男が、直井に似ていることに気づいてショックをうけるあたりから、ぐいぐい話が盛り上がり息を…

5

我が儘な食卓 小説

秀香穂里  緒田涼歌 

12年も経っているのに

既に絶版になっているようで、古本で購入しました。
イタリアンレストランオーナーシェフ・芳沢と出版社メディアフロントのデスク・槇のお話。やっぱりしっかりお仕事していて嬉しい限り。今作はシェフだけあっておいしそうなものも沢山出てくるし。

トーンをどれにするか迷ったのですが、すれ違っているように見えてお互いが片思いをしている状態で、未練たらたらなところがあまあまかな?と思いました。

高校の…

3

渇望の部屋 小説

秀香穂里  水名瀬雅良 

ある意味 調教

ファッションデザイナーとモデルのお話。やっぱり仕事にプライド持って生きてる姿に萌えました。

売れっ子モデルの入江は始め、努力をしなくてももてはやされるだけの外見を持った、お決まりの「自信家で鼻持ちならないやな奴」だったわけです。一目惚れしたシャツを作ったデザイナー・椎名の専属モデルになるためのオーディションを受けたのがきっかけで、椎名が期待するモデルになるために、ある意味「調教」されるのです…

1

禁忌に溺れて 小説

秀香穂里  亜樹良のりかず 

先輩方のおかげで

秀作品はここのところ、手に入るもので旧作品の順に集中して読んでいますが、今まで読んできたものはお仕事を軸に二人の関係が展開していくものばかりで、作品の前半部分は殆ど色っぽいシーンは無かったんです。しかし今回はもともとが双子(外見も性格も正反対)なので、お仕事は絡んでくるものの、二人がグルグルしているところが中心でした。最初の方から鬼畜気味だし。子どもの頃から二人で支えあってきたら(始は自分一人が頑…

4

灼熱のハイシーズン 小説

秀香穂里  長門サイチ 

真面目なふたり

今度は旅行会社です。皆さんよく働きます。プロフェッショナルなので当たり前だとは思いますが、みんな複数の外国語がしゃべれるものなんでしょうか?尊敬しちゃう。

さて、セックスが合わないと彼女に振られた工藤が、行きずりの男・仁科と優しい一夜を過ごし、その男が職場の先輩だったからさあ大変っていうお話なのですが、これからの展開をハラハラドキドキ楽しむタイプではなく、気持ちとしては既に両想いの二人がどん…

1

誓約のうつり香 小説

秀香穂里  海老原由里 

SMって・・・。

ノンケの主人公センちゃんと男性専門SMプレイヤーのチカとの不思議な恋愛話…。
SMって少数派精鋭でカップル同士では本当に成立するだろうか?余程のM体質か優しい人なら受け入れてくれるだろうけど…
でもこのチカのセンちゃんに対する態度が健気で可愛いのです。「離れたくない」「友達としてだけでもいいから」など。ただし彼がSM寄りになると、どうも拒絶反応が…。
特にセンちゃんとのスレイブ生活は…。これ…

2

誓約のうつり香 小説

秀香穂里  海老原由里 

ガチってやつですか?

雑誌掲載分と書き下ろしで1冊になっています。雑誌掲載分(表題作)のお話は、導入っていう感じで、評価するとしたら中立がイイトコかな。いまひとつキャラが立ちきっていない感じがしました。ガタイがいいはずの南(センちゃん・受)がどうしてもチマチマしたボクちゃんに見えちゃって…。

しかしながら、書き下ろし分のほうでやっとノってきたというか、本領発揮というか元柔道部員のデカイ男のガチな関係が繰り広げられ…

2

誓約のうつり香 小説

秀香穂里  海老原由里 

チカの愛情は分かりにくい。

最初に言っておくと、かなり好き嫌いが分かれる作品だと思います。しかも両極端に。
私はかなり好きで、神と萌えのより神寄りな気分なんですが、万人受けしないということで、萌えの方にしておきました。
結構SM要素がたっぷり入ってるし、Sであるチカの愛情表現がちょっと常識外れなんで、分かりにくいんですよね・・・

スポーツ誌の編集者・千宗(ちひろ)は、ある日、先輩に騙されて入り込んでしまったゲイバー…

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