秀香穂里さんのレビュー一覧

2013秋のときめきベストセレクション グッズ

薄いのから濃いのまで

シャレード文庫の9月刊4冊のスペシャル番外編集♪って事で、
西野花『白蜜花嫁』、海野幸『家計簿課長と日記王子』、小塚佳哉『マスカレード・ナイト』、秀香穂里『トリプルルーム』の番外編4本と、
おすすめ既刊紹介コーナーとして、
吉田珠姫『ピジョン・ブラッド』『鬼畜』、高尾理一『天狗の嫁取り』シリーズ、中原一也『愛してないと云ってくれ』シリーズ、花川戸菖蒲『年上マスターを落とすためのいくつかのマナ…

1

ディープフェイス ~閉じ込められた素顔(下)~ 小説

秀香穂里  奈良千春 

下巻☆

上巻はリョウの正体が分かるのが見所でしたが、なんといっても下巻は事件の全貌があきらかになる巻です。

上巻は凌辱強姦だけでしたが下巻はそんなことはなく尿道責め、剃毛ありとエロさ満載で貴志はリョウに堕ちていきます。貴志の思いがもう上巻とは全然違いました。亮司ではなくリョウが好きな”消えてほしくない”という貴志の思いはせつなかったですね。

竜司があっさり逮捕されてしまったのがちょっと残念だっ…

2

クライムダウン 小説

秀香穂里  水名瀬雅良 

共に病んでしまった二人の未来は限りなく暗い

主人公二人にしたらラストは幸せな展開なのかも知れないが読み手の多くは
これはハッピー展開ではないだろうと思う話でしたね。
双子の兄恭一と弟一哉、それに恭一の恋人である弦との三角関係未満の内容もあり、
全体的にはシリアスで暗く、読み終わった後は何とも言えない蟠りが心に残る。

それでも、最近病みBLが流行っているようなので、それ系が好きな人には
どっぷりハマって病み具合が堪らないと思える…

3

黒い愛情 小説

秀香穂里  奈良千春 

黒い愛情とは

伏見も加藤も重たい過去のトラウマを持っていて、2人が出会いそしてトラウマを忘れるために閉じていた心のふたを開けて、2人で「秘密」を共有して堕ちていく話。

エロなんですが過度なSMは期待しない方がいいかなと思います。ソフトSMな感じだと思います。でもきちんと大人のエロさが全開に出ている作品です。

伏見さんは本当に可愛そうなぐらい変な男に好かれてますね!!特に瀬戸さんは怖かった!!
どう…

0

「クライムダウン」書き下ろしSSペーパー グッズ

きっと夢は叶ったのでしょう

一哉が恭一と登山に出かける前の話。
弦に片想いする一哉視点の、
甘エロでちょっと切ない番外編です。

お前に会いたくて店に来た、と言う弦に
恭一との情事を見ていたと告げる。
恥ずかしがる弦の乳首をこね、後ろを弄り…。
自分は兄とは違うとばかりに甘く攻め立てると、
弦も一哉の気持ちに応えてくれ、繋がる二人ですが…。

それは全部夢でした~というオチ。
うたた寝していた一哉は、店…

1

クライムダウン 小説

秀香穂里  水名瀬雅良 

共依存の執着関係

登山中の事故で、双子のうち一人が生還するというミステリ風の話。
といっても「死んだのはどっち?」はそんな重要なテーマではなく、
身近な人の死をきっかけに明らかになる、
生きている人間の意外な心の闇に焦点が当てられた作品でした。


メンタルクリニックのカウンセラーをする弦は
一つ年下の商社マン・恭一と学生時代から付き合っている。
傲慢で身勝手で、結婚しても弦との関係を続けるつもりの…

8

ダークフェイス ~閉じ込められた素顔(上)~ 小説

秀香穂里  奈良千春 

サスペンス

(凌辱、尿道責め、媚薬、顔射表現あり)

ある殺人事件の真相を探るべく聞き込みや、事件を取り仕切っている篠原警視にコンタクトをとるが相手にされない。
そんな中篠原に似たリョウという男に部屋に連れ込まれ凌辱される。
リョウは「俺はあいつの一部だ」と謎の言葉を残して・・・・。

リョウの正体がわかる上巻なんですが、口絵ですでにネタバレしてるという(笑)
でも本当に2人はどうなるの~って所…

1

トリプルルーム 小説

秀香穂里  兼守美行 

全体としては「うーん…」なのですが

兼守さんの表紙からしていやらしさが滲み出ていましたがw

役者でなければならない、
脚本家でなければならない理由ってなんだろう…と
設定の時点で考えこんでしまいました;
いえ、『3シェイク』も業界ものだったし。
自分を表現する手段、それを認めてくれる周囲の目があり、
まるですべてを合わせ持つ魅力的な男、というのは
やはり俳優・モデルが手っ取り早いのかしらん。

そこから一歩引い…

3

トリプルルーム 小説

秀香穂里  兼守美行 

おいてきぼり

流行だという複数ものを友人から勧められて手に取った一冊ですが、やはり複数もののつぼが自分にはないと思い知らされました。

主人公の受けは、わりと淡々としたおじさん的なキャラだったので、どうしてこんなに攻め二人に執着されるのか、それが伝わってこなくて、後半、ああ、そうだったんだ、という流れはあるんですが、後付けすぎて無理があったような?

主人公の親友だった攻めのほうも、豹変しすぎ。
後半…

2

トリプルルーム 小説

秀香穂里  兼守美行 

理屈っぽさが空回り?

秀香穂里作品の執着攻は、
ヤンデレな行動にも一応理屈があるパターンが多いように思います。
先月読んだ『閉じ込める男』も、
不可解な行動の裏にある攻の葛藤が分かりやすかったです。
行動と理由がセットの描き方は基本好きなのですが
本書の場合は、中途半端な理屈っぽさが仇になった感が。
トンチキエロ展開と、やけに説明的な言動がミスマッチなせいで変に冷静になってしまい、今一つ入り込めませんでした…

4
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