秀香穂里さんのレビュー一覧

チェックインで幕はあがる 小説

秀香穂里  高久尚子 

特別なひとにエスプレッソを。

ホテル業界を舞台に、黒い噂のある若き支配人と、スキャンダルのタネを掴むために潜入するフリーライターの恋の駆け引きを描いた作品です。

週刊誌のフリーライター・花岡唯は、外資系の高級ホテル・クラヴィア横浜の総支配人・沖田恭一の政界との黒い関係を暴き、ライターとしての名声を得ることを狙っていた。
そこには沖田の失脚を望むホテル内の権力争いが絡んでいて、反沖田側の手引きで沖田の秘書として潜入する、…

0

くちびるに銀の弾丸 小説

秀香穂里  祭河ななを 

萌えます❤

こちらの作品は、ちるちるユーザー様からお勧め頂きました
今から14年前の作品
攻め視点で物語は進みます
この、攻め澤村って結構な傲慢さです
受け、水嶋も素直になれない部分もあるのだけれど
むしろいじらしいと私は思いました
昭和生まれの女心をくすぐる作品ではないかなあ
今でしたら違うアプローチもあるのかもしれません

それと、祭川ななを先生のイラストがとにかく美しくて
祭川先生っ…

3

仮面の秘密 小説

秀香穂里  小山田あみ 

執着S攻め x 生真面目愛され受け

本作の前に「挑発の15秒」という2005年発表のCMプランナーBLを読んだのですが、主人公2人が車の新CMで社内コンペで一騎討ちするその車が本作の舞台・ハシバ自動車の「グレイスG」というスポーツカーなのでした。
設定だけなので「挑発の15秒」が未読でも全く問題ありませんよー。

で、「仮面の秘密」。
表紙絵は素晴らしすぎる耽美性!でも同時に「お仕事BL」でもあります。
主人公は2人ともハ…

3

岡本さんったら、もう! 小説

秀香穂里 

岡本さんのひみつ道具

ほのぼのファンタジーBL「真夏の夜の御伽噺」番外編(同人誌)です。16p。
内容は、岡本と旗野が結ばれて同居も始めてからのお話で、旗野視点です。

同居を始めてから、独り寝を許さず心もカラダも甘々に蕩けさせてくれるオトナの岡本。
アンティークも扱う岡本がまたぞろ出してきた不思議グッズは…

時間が逆戻りする目覚し時計〜!

若い頃に戻った夢が見られる言い伝えだそうです。
気さくで…

0

忘れないで 小説

秀香穂里 

パンツを洗う仲

CMプランナー同士の業界BL「挑発の15秒」番外編(同人誌)です。14p。
内容は、本編後。風間と保坂が恋人になってからのお話で、風間視点です。

最近は一緒に帰ることも多い2人、真夜中のコンビニでパンツを買うから待って、という保坂。
そういえばここ最近毎日保坂はパンツを買っている。レジで肉まんを覗き込んでいる保坂にスイッチが入った風間。
お隣さんである保坂の部屋に入るや否や、羽交い締め…

1

挑発の15秒 小説

秀香穂里  宮本佳野 

ライバルが恋をしたら

秀香穂里さんによる「お仕事BL」。
お仕事と言っても、いわゆるリーマンの〜というより、CMのプランナー&ディレクターというクリエイティブ系のライバル同士が繰り広げる業界BLという感じでしょうか。
ケンカップルというよりももっと敵対度が高い2人ですが、元々同じ会社(電○がモデルと思われる最大手広告企業)の社員です。
主人公は保坂一彰。派手で明るい作風で、本人も酒が入ると羽目を外して騒ぎ…

2

真夏の夜の御伽噺 小説

秀香穂里  佐々木久美子 

どこかエキゾチックな。

タイトル通り、確かに「御伽噺」でありファンタジーであるのだけれど、設定は現代日本で主人公の2人も人外でもなく超能力もない「人間」です。
それでも物語全体にふわっと優しい「御伽噺」感が漂うのは、全く違う個性・バックグラウンドの2人の恋が、不思議な異国のキャンドルから始まるから。
主人公は、おもちゃ会社の営業マン・旗野。
旗野は本当は開発部希望で、大人しい性格もあって営業の仕事にやる気を持てない…

1

堕ちゆく者の記録 小説

秀香穂里  高階佑 

確かに実験作です

非常に恐ろしい物語です。
凝った構成やみなぎる緊張感、息を詰めて読む感覚、呆然とするような終結…
この読み応えは神級ですが、BLの萌えは?と言われたら、いわゆる「萌え」は無い、のです。
美しい社長はサイコで、1人の社員を全く前触れなく拉致し、監禁し、人格を奪ってゆく。
確かに肉体的なレイプ、陵辱はあるけれど、終盤まで被害者は狂った社長を憎み、どうにかして正気を保ち、逃げ出してやる、と考え続…

7

オメガの純潔 小説

秀香穂里  みずかねりょう 

もどかしいのがいい感じ

秀先生のあとがきにキャラ文庫初オメガバースと書かれていました~。
みずかね先生のイラストが素敵です♪
美形健気受(Ω)とスパダリ攻め(α)。
オメガなので悲惨な生い立ちが切なくなりますが、健気受け大好きなので、子供時代や出身国での仲間との生活等、もっと読みたかったな~と。
ストーリーは、もどかしいのがまたいい感じで、どうなるのどうなるのと読み進めました。
描写のエッチさは健在です!

2

恋に堕ちた翻訳家 小説

秀香穂里  佐々木久美子 

知と愛

読んでみて、あ〜私はこういう話が本当に好みなんだなぁ、と実感しています。
主人公は、トップモデルの永井啓。
彼が行きつけの喫茶店で雰囲気のある年上男性に一目惚れして、という物語の始まりですが、浮ついた空気はなく、啓ははじめからとことん本気で出会えたことの幸福感を率直に表し、性急に求めず自然に、また運命的に再会できる事を望むのです。
その願いが叶い再び喫茶店で再会し、啓は自分の事を知って信頼し…

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