秀香穂里さんのレビュー一覧

僕の愛する執事へ 小説

秀香穂里  高崎ぼすこ 

変則執事もの

真面目で誠実、だけど平凡なリーマン・葉鳥が、突然部屋に押しかけた美形で有能な「執事」にかしずかれる。
遺言がどうとか遺産がどうとか、貴方の世話をさせて欲しい、私には行くところがないとか、もう夜なので訳も分からずとりあえず一晩は泊めようとなるが、執事は葉鳥が寝ているロフトまで上がってくる。
当然葉鳥は気になって眠れない。すると執事は『気晴らしに』とパンツを引き下ろし…
話は全く噛み合わないしい…

2

年下の高校教師 小説

秀香穂里  三池ろむこ 

俺様から情を知る男へ

高校教師同士もの。
同じ名門私立男子校勤務の、体育教師x国語教師のカップリングです。
秀香穂里先生お得意の「お仕事BL」的側面もありつつ、すでに大人ではあるけれど欠点のある人間、人間誰でも欠点はあるのだけれど、そのマイナスを変えていく、恋が人を変えていく、そんな側面も感じさせる作品であったと思いました。
主人公の鳴沢は、顔は良し、だけど思いやりがないというのかな、人のペースを見ない、正論で冷…

0

ウィークエンドは男の娘 小説

秀香穂里  高城リョウ 

週末女装マンのお仕事BL

「男の娘」ものの小説を読むのは初めてでしたが、面白かったです。
というのも、主人公のお堅い信金職員は「女性になりたい」「心は女」というタイプではなくて、週末に思い切り違う自分になることでまた日常の仕事に打ち込める、というスタンスでの女装だったから、BLとしてすんなり読めたかな、と感じました。特に私が「BLに女はイラネ」派だから余計そう感じたのかも。
主人公・美里七生(みさとななみ・25才)は元…

3

他人同士 -Encore!- 小説

秀香穂里  新藤まゆり 

嬉しいご褒美のような作品

秀香穂里先生デビュー15周年記念としての、「他人同士」+スピンオフの「大人同士」も絡めての番外編。
今までに発表された小冊子や同人誌、そして書き下ろしの14編、秀先生による「他人同士について」「大人同士について」「他人&大人同士のこれから」というコラムが挟み込まれ、最後にイラスト担当の新藤まゆり先生によるメッセージが収録されております。
私などは最近のファンですので、過去の小冊子がこの…

3

女王蜂 小説

秀香穂里  周防佑未 

ライトでハッピー

表紙、スゴイですね〜。
それ以上に口絵!書店にてカバーを依頼するのは要注意ですよ‼︎表紙の4人の肌色100パーセント。
ここでもうわかる通り、「4Pもの」(受け1人に攻め3人)です。
しかもその攻めの内訳は、攻め①仕事仲間+攻め②受けの弟+攻め③受けの兄、です。
つまりは「近親もの」でもあります。
主人公は、美形人気モデルの大志(22才)。
まず仕事仲間の男らしい魅力のカメラマン・梶原…

2

クライムダウン 小説

秀香穂里  水名瀬雅良 

「下山」と闇堕ちの掛詞

萌と萌x2で迷ったんだけど…
というのは、途中で結末が見えちゃう。
見えても構わない作品ももちろんあるけど、この作品の場合は多少のミステリー要素もあると思うので、本当に翻弄するような、最後まで迷うような、そんな感じがもっと強い方がより面白かったかな、と感じました。
「最後まで迷う」と書いたのは、この物語の攻めが「性格が正反対の瓜二つの双子」だから。
そんな2人の間で、静かで優しい受けが悩み…

1

闇を抱いて眠れ 小説

秀香穂里  小山田あみ 

サスペンス調

本編と、本編よりも長い書き下ろしの2編です。

「闇を抱いて眠れ」
ある晩、武田が経営するゲイ専用のバーに、酔って正体をなくした1人の男が現れた。大怪我もしていたので仕方なく一晩泊める武田。
だが、この男は自分は記憶がはっきりせず自分の名前も下の名しかわからない、所持品もなく、だが自分は誰かを殺したかもしれない、と言い始め…
…と何ともサスペンスな出だし。
この男・直哉に警察にも病院に…

5

3style 小説

秀香穂里 

岡崎覚醒

執着の3PBL「3シェイク」番外編(同人誌)です。内容21p。
内容は本編後、幸村が佐野の監督する映画の主演を務めている間のお話で、受けの岡崎視点です。

元の「3シェイク」もエロ度がかなり高い作品でしたが、こちらは同人誌でR18。21pのほとんどがエロシーンで占められて、しかもその行為は激しく背徳感もたっぷり。
大変な読み応えで、本編の三角関係のヒリつきや岡崎のみだらさが良かった!という…

2

このカラダ、貸します! 小説

秀香穂里  左京亜也 

お金持ちの王子様が現れた

タイトルから軽いコメディ系、またはビッチが出てくる?と思いつつ読みましたが、全然違いました。
主人公は、友人の借金の保証人になって借金を背負う+勤めていた会社が倒産の不幸続き、それでも真面目に真摯に働いて少しづつでも借金を返す誠実派・叶野芳秋(かのうよしあき)。
コンビニでバイトしているがもっとお金が欲しいので、ネットでも求人サイトをチェック。そこで見つけた「ボディ・シェアリング」という仕事に…

0

束縛志願 小説

秀香穂里  新藤まゆり 

甘やかされて…

仕事は出来るけど人に厳しくて冷たい嫌味な男が、なぜか誰からも好かれる明るくて優しい年下の男にメチャクチャに愛されて変わっていく、という話。
表題作の初出は2004年とのことです。

効率第一・合理性第一で周囲の人間との馴れ合いが煩わしいと考えていた銀行の融資課勤務の大沢は、最近イラついていた。それは同僚の泉がいつも気さくに話しかけてきて、それどころか「大沢さんは可愛い」と小声で囁いてくるから…

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