愁堂れなさんのレビュー一覧

純愛 小説

愁堂れな  奈良千春 

狂気的な愛情の果て

確かに純愛と言ってもいいくらいの空恐ろしい愛情なのかもしれない。
どこか加害者と被害者の中で起こるかも知れないストックホルム症候群や
プリゾニゼーション、もしくはマインドコントロールなどと言う言葉が読み進めると
浮かんでは消える奇妙なストーリーでした。

読んでいると、国家的な何かの陰謀か実験なのかとか、実は人ではないものだったとか
はたまた、受けである清水が精神的な病の中にあり、現実…

8

黄昏のスナイパー 慰めの代償 小説

愁堂れな  奈良千春 

廊下、のような一冊

スナイパーシリーズ4作目。

舞台は、カマカマネットのジャーナリスト麻生に付き添って訪れた軽井沢。
実はお坊ちゃまの麻生。
父親の病気をきっかけにお家騒動的なことが持ち上がるのだが、
華門そっくりの男が、麻生の弟のボディガードとして現れて……

ビッチのお兄ちゃん含めて、カマカマネットの面々のドタバタも相変わらずならば
大牙と華門の関係も、相変わらず。
疾風のように現れて、Hして…

1

王子様はSPがお好き 小説

愁堂れな  明神翼 

我儘王子の本当の姿

タイトル通りの内容で、王子様がSPになった結を20年も前から好きだった、
なんて言う内容に王位継承問題を背景にしながら描かれた初恋再会もの。
再会のものと言っても、子供時分の出来事なのでそれがメインと言う
内容では無く、旧知の仲の皇族と繋がりのある家の結婚式に王子が国の
代表で日本にくるにあたり、王子からの要請でSPに結が指名され、
さらに上司からどんな無理難題を言われても絶対逆らわず夜…

2

たくらみの罠 小説

愁堂れな  角田緑 

シリーズがまた始まる

シリーズ新装版の再販も終わり1年弱での新作第2部スタート。
天然ニブさを発揮する元刑事でボディガードと櫻内の愛人をすることになった高沢。
紆余曲折を得て、力ずくで始まった関係も少しずつ変化して、櫻内への気持ちも
少し自覚出来た高沢の新たなるシリーズは、5年もの間服役していた風間が出所して
櫻内の右腕とも言うべき風間に対して高沢が嫉妬と言う感情をもつことになる。

それでも相手の気持ちは…

3

たくらみの罠 小説

愁堂れな  角田緑 

第二部おめでとうございます。


嫉妬を知ってかわいくなったなあ、と思いつつ、あの戸惑いが凄くすきなんですよね。

ただ、やっぱり、ストーリーが中途飯場だったのがちょっとなー、と。
ある程度の区切りがほしかったなあ、と思ってしまいました。

でも、じわじわと新しい感情を知ってある意味成長していく姿とか、嫉妬すると女々しいというか、デレ成分増えちゃう!みたいなツンデレな感じは萌えポイントでした。


続きが気にな…

3

たくらみの罠 小説

愁堂れな  角田緑 

シリーズ第2部開始

これまで新装版が4作刊行された『たくらみシリーズ』。
今作よりシリーズ第2部始動となります。
新作となる表題作(描き下ろし)のほか、同人誌ショート3話を併録。
表題作の方は完結しておらず、続きは来年となるそうです。


ヤクザ組長・櫻内のボディガード兼愛人である元刑事の高沢。
銃にしか興味がなく、人や自分の感情の機微にとても疎い人物で、
これまでは天然な言動で櫻内の嫉妬を煽っていた…

4

純愛 小説

愁堂れな  奈良千春 

忘れないでいてくれ

表題【純愛】は02年にサイト掲載だった作品を改作し09年に小bに掲載、続き【忘却】も同じくサイト掲載作を加筆修正。
そして、その2本に決着をつける話として【回帰】が書下ろしで1冊にまとまった本。
あとがきにあるように『世にも奇妙な物語』風な話を書きたいということで書かれた作品らしく、前半2本ではまさに謎を謎のまま残し、一体誰が?一体何が?な状態で、実に奇妙な物語。
何者かわからないまま、彼の…

17

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1/21の青い輝き、「クラッシュド・ブルー」by 一穂ミチ

ルチルの冊子のタイトルは、毎回rutile souvenirに何か一言加えたものだが、
この一冊の一言は「宝物」。
その中から、一穂先生「藍より甘く」の番外編のみのレビューです。

               :

サラリーマンとして働く暁行は、急な代役で九州に出張に行く。
なんとか仕事はうまくいき、その後の取引先社長の家のガーデンパーティ、
庭に咲いた小さな青い花を見て遙を思い…

3

猫耳探偵と助手 小説

愁堂れな  笠井あゆみ 

「2時間サスペンス」まさにその通りって感じ。

面白かった。

昔から不運続きの環が、今回も会社をクビという事態に陥った。
そしてその帰り、ひょんな事から探偵事務所で働く事に!
そこの所長がある意味とてもクセのありそうな人物で
超男前にもかかわらず、猫耳カチューシャ!!(にゃー)
(表紙から見ても解るように、結構似合ってます・笑)

今度こそと思っていましたが、やはり不運は続くようで
家に帰ると放火魔扱いで連行。
無実が証明…

4

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漫画&小説が読めてお得感満載の1冊♪

『憂鬱な朝』の番外編が掲載されていると言う事でお借りしましたこちら。
私の大目当てはそれだったのですが、ページを捲っていくと、何と1作目に木下けい子さんの『うちの王子いりませんか』番外編が!
もうこの作品、大好きで大好きでたまらなかったので、すっごく嬉しい始まりです♪

目次を見ると、読んだ事がない作品ながら豪華な作家陣の顔ぶれ。
勿論初読みの方もいらっしゃいますが、絵柄は見た事がある!…

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