かわい有美子さんのレビュー一覧

恋は異なもの味なもの 小説

かわい有美子  いさき李果 

チャラ男がいつの間にか…

かわいさんは作家買いしています。
今作も、かわいさんの作品によく見らる、攻め受けの視点が章ごとに切り替わる書き方で、わたしは両者の考えていることがわかり好きなので読みやすかったです。
分量的には、攻め視点多め。


攻めの丹羽は、商社勤めで事務用品の営業をする28歳。
甘めの顔立ちと適度なマメさ、営業で培った面の皮の厚さで、仕事にも女性関係にも充実しています。

受けの柏葉は、陸上…

1

恋は異なもの味なもの 小説

かわい有美子  いさき李果 

攻め×攻め?

軽薄なモテ男が、本当の恋に目覚めたのは、、、

BL=ボーイズラブとは言っても、年齢や容姿は必ずしもボーイ(少年)じゃなくても構わないけど、
「こいつ、ホントに男?」
「男同士っぽくないな」
「男である意味あるの?」
なんて感想を抱くことは、まあ、ちょいちょいあるわけで、
でも、このお話は、実にこれこそBLの、男同士のお話だなぁって、ちょっと感動。

女の子には要領よく愛想を振り…

4

恋は異なもの味なもの 小説

かわい有美子  いさき李果 

大人の駆け引きが巧妙でよかった

かわいさんのコメディということで楽しみにしていました。

本編は、遊び人の丹羽が、大学時代淡い想いを寄せていた柏葉が取引先の自衛隊の音楽隊のポスターに載っていたことからお話は始まります。
設定は知らず、購入したんですがさすが、かわいさん!!設定がドツボでした。
自衛隊の音楽隊とかなかなか他の作家さんは考え付かないですよね。笑

コメディと言ってもドタバタする感じではなく、あくまで大人の…

1

恋は異なもの味なもの 小説

かわい有美子  いさき李果 

洗練された大人のコメディ♪

営業マンの丹羽は、遊び人。
柔らかな見てくれと態度を駆使して、とにかく人生楽しく要領よく
趣味は可愛い女の子を口説いて付き合う事。
そして、実は男でもOKという節操無し。
飽きたら綺麗に後腐れなく別れ(と本人は思っている)、
ひららひららと生きている。

ある日営業先で、見つけた自衛隊中央音楽隊のポスター。
その写真に、かつて大学時代に友人(彼にとっては知り合いは友人)だった
そ…

6

恋は異なもの味なもの 小説

かわい有美子  いさき李果 

清廉でピュアなのに小悪魔的

どこかおっとりした雰囲気がある受けの柏葉がとても魅力的な作品です。
清廉でピュアなのに何故か時々小悪魔的な雰囲気が天然で見え隠れする。
そんな相手を本気で好きになるのが女に不自由したことがないチャラ男の丹羽。

営業先で偶然大学時代に丹羽にしては珍しく落とせなかった相手である柏葉が
自衛隊の音楽隊に所属していることを知り、まるでハンターの如く、
今度こそモノにしたいという下心いっぱいで…

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いとし、いとしという心(2) 小説

かわい有美子  南田チュン 

見ればやさしや寄れば刺す

前巻、かなり読み応えのあった『いとし、いとしという心』の二巻です。
といっても、前巻でなんとなくふたりは心を通い合わせておりますので、この巻の方が重さは少ないかな。


前半の『ユキウサギ』では、攻めの千秋も受けの侑央も高校生。
千秋が侑央への叶わぬ想いを封じ込めるために、東京へ出て行くまでのお話です。

相変わらず千秋が切ない。
いわゆるヤンデレのようなタイプは苦手なのです。

4

東方美人 小説

かわい有美子  雨澄ノカ 

東方美人の素顔は如何に…?

04年ショコラノベルスから出ていた作品の新装版だそうです。
続きもので、2/17発売の続編で完結になります。


■あらすじ
冷戦中のドイツ。
KGBの新人スパイ・アレクセイ(アリョーシャ、アーシャ)は
ソビエトから派遣され西ドイツのベルリンへ。
彼の任務は、二重スパイの疑いがある上官のエーリク・サエキ(受)を
極秘調査することで…。


■感想
本書最大の魅力は、年上ク…

5

恋は異なもの味なもの 小説

かわい有美子  いさき李果 

コメディ・オペラ風アダルトラブ!

コミカルなドタバタオペラを意識して書かれたという本作品。

「フィガロの結婚」の劇中歌を連想させるタイトルや、
遊び人な攻(受は彼をアルマヴィーヴァ伯爵と呼ぶ!)が
本気の恋をして右往左往する様など、
コメディ・オペラを見ているようで、クスリと笑えます。


商社マンでモテ男の丹羽(攻)が、大学時代の音楽サークル仲間で
自分が唯一落とせなかった男・柏葉(受・自衛隊の音楽団員)に再…

5

東方美人 小説

かわい有美子  雨澄ノカ 

キャラの魅力に惹かれて…

一言で表せばとても美しいイラストにマッチした、落ち着いた物語です。

ストーリー的には続刊があることから、謎が未だ残された終わり方なのは仕方ないかもしれませんがそれを差し引いても次への続き方が少し中途半端な気がしました。
しかし、登場人物が魅力的で、少し冷たく謎めいた雰囲気のあるサエキが優しく誠実なアレクセイに心を開いていく様子は細かく描かれているので分かりやすいと思います。
(特に、サエ…

4

いとし、いとしという心 小説

かわい有美子  南田チュン 

血の繋がりがあればこその嫌悪が共感

全編、京言葉で展開されています。
それがこの作中の人の内面の薄暗さや老舗の古い慣習にあっています。
かわいさんの作品では多いですが、受け攻めの両方からの視点で読むことができます。
この辺りもお気に入りな点です。


攻めの千秋は細面の整った容姿で、京都の高級旅館井筒屋当主・荘一の弟。
東京の大学へ進み、そのまま都内の大手銀行へ就職した29歳。

受けの侑央は紙専門の家業を手伝う、…

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