かわい有美子さんのレビュー一覧

恋するクラゲ 小説

かわい有美子  草間さかえ 

専門職は面白い

いやぁ、面白かったです!
専門職BL大好きですし、大人な二人というのも大好きで。
高級老舗ホテルの裏側、楽しかった~。
企画営業の天宮のお人好しっぷりがかなり良いですし。
コンシェルジュの朧谷(おぼろや)の二面性もめちゃくちゃ面白い♪

でだしの天宮と朧谷の電話での会話、ここでグッと物語に引き込まれ。
その後お客さまの無理難題に頑張る天宮の姿勢、惚れ惚れしました。
飄々と爽やかにお…

3

ルナノベルズ2012 春のらぶらぶv小冊子 グッズ

6作品の番外編SS

7作品(うち2作品は作者が同じなのでコラボ)の番外編SSが6作品収録されています。文庫サイズより縦長い小冊子に二段組で、1作品につき5ページ書かれています。

かわい有美子先生の「金のフォークに銀の匙」が大好きなので読みたくて、なんとか入手しました。その番外編「ちいさなクマの話」は、三谷の目線で進んでいきます。本編で三谷の入院中に不破が贈ったクマのマスコットの話題から、甘い恋人同士の夜に誘われ…

1

「金のフォークに銀の匙」コミコミスタジオ特典 SSつきカード グッズ

ルンバに名前は必要?!

コミコミスタジオ特典のポストカードです。

表は表紙イラスト。スプーンを股にはさんだポーズの三谷がちょっと色っぽいです。文字がない分、童話の表紙のような古風で洋風なテイストが際立っていると思います。

裏は、本編「金のフォークに銀の匙」の後日談SSです。
三谷の父親に依頼された財務立案の素案を練っていた不破に、三谷は「このルンバ、名前決まった?」と掃除機のルンバが動くのを眺めながら尋ねま…

3

魅惑の恋泥棒 小説

かわい有美子  高峰顕 

トロットロに可愛くされちゃう

思ってたよりも、面白かった・・!いや、こんな言い方失礼ですよね;
基本、裏社会ものが好きで、かわい先生の作品は、警察ものはほぼ制覇してる私なんですが・・
この作品は、そういうのとちょっと違うだろうな、とは思ってはいたんですが、全然、泥棒さんx泥棒さんで楽しかった!

私が、かわい先生の作品で好きなところは、ちょっと生意気な子が、しっとり抱擁大人に、メロメロに可愛くされちゃうってとこですv

2

世界の半分 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

遠い日の夢のような味わい

魅力的な世界観、麗しく好みの主人公たち、
うっとりするような挿絵、と三拍子揃っていて
読みやすくてとても面白かったんだけれど、全体にはさらりと淡く、
どこかベールの向こうのような、遠い日のおとぎ話のような味わい。
それが魅力な反面、個人的には若干物足りなさも……。

大オスマントルコ帝国と思しき大国に攻め込まれた東の小国。
まだ成人前の第二王子カイは、生き延びて祖国の再興を……と

12

世界の半分 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

美しく静寂な物語

挿絵とあらすじに惹かれ購入。
これが大正解でした。
かわいさんのファンタジーは時々痛いので苦手なこともあるのですが、読んで良かったと思わされる美しいお話でした。
そして、葛西リカコさんのイラストがこの作品の空気感にとてもマッチしています。
特に美しいのは口絵なのですが、葛西さんの熱量の感じない水の中いるような絵柄に合わせて書かれたかのような、二人の美しく薄幸な王子たちの静かな物語でした。

22

上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

心の琴線が震えました

かわい有美子さん
初読みでした。
舞台は近代、第二次大戦前の上海の租界。
歴史もの、外国人が出てくるものは避けていたのでしたが。
もうきっと歴史の中でしか存在しない租界のノスタルジーと
主従関係でも結ばれたファンタジーとダブルで感動しました。
皆様が行っている通り戦火のなか、イギリスに帰ろうとするレイモンドだけどエドワードには旅券がない。どうしても二人で船に乗りたいのに、外国籍以外中国…

2

流星シロップ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

ほんとはふつうに可愛い人だった

前作で暗躍していた前生徒会長の峰と副会長の衛守のお話です。
幼馴染モノでもあるので、幼少期の話や中等部時代のお話も入っています。二人のことを知るにはとても丁寧な作りとなっております。

前作の後輩目線で見る峰先輩と本来の彼の印象にはギャップがあります。前作の印象ではもっと腹黒い二重人格者というイメージだったのですが、ほとんど地で王子様だったんじゃん、と軽く驚きました。しかも実は好きな男には守…

2

空色スピカ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

王道おいしい

やっぱり王道が王道とされるのにはワケがあるのですねー。
そもそも高校生ものは好きです。自分も通ってきた、一度通過すればもう戻れない時期をキラキラ生きる少年たちに、ふと会いたくなるのです。

飄々とした攻め君はともかくとして、この作品の登場人物たちは行動の動機がほぼ「女子に会いたい」というなんともカワイイものであります。受け君は非常にノンケっぽく、ちょっと小綺麗な普通の男子という感じで、これは…

2

饒舌に夜を騙れ 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

アサルトスーツはヤバい

文句無しの神作品です。
まず、こういう設定の話がBLには少ない;もっと読みたいっ
強い男達が好きなので、私的にはこういう話は堪りません!
でも、わからなくはないんですよ。設定の難しさ、事件性のある話。普通に大学生が恋するような恋愛物じゃない。作者様は『なんちゃってSAT』とあとがきでは書かれてますけど、これだけ書くには、ある程度の知識と資料が必要な筈です。
屈強な男社会を飄々と生き抜くエリ…

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