かわい有美子さんのレビュー一覧

疵 スキャンダル 2 小説

かわい有美子  杜山まこ 

二人の関係は。。。

どんどん追い詰められる桐原。線が細いながらも色気があり男好きする彼は、政財界の大物に気に入られてしまう。

それを知りながらも受け止めようとする司馬。しかし、仕事上の軋轢が絡んだとたん、二人の関係はこじれてしまう。

どうなるのか、今後の二人は。。

司馬の悪友、有馬がいい味です。とんでもなく洒落者で頭も切れる有馬、司馬の桐原に対する心の動きに気づき、図らずも後押しするような役どころ。…

0

疵 スキャンダル 1 小説

かわい有美子  杜山まこ 

名前呼びが萌えます

シリアスなリーマン、官僚もの。お互いに閉塞感のある境遇の同僚が出会い、逢瀬を持つ。

二人、特に受けの境遇を考えるとかなり痛いのですが、読むのがつらいという程ではありませんでした。安易に、お互いに深く愛し合う、という展開にならないのがさすが。何か、どうにも惹かれてしまう、というような、確約はないけれど求め合う、あやうい関係がよいです。

公務員がたたかれた一昔前の時代設定。大蔵省時代の官僚…

3

世界の半分 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

洋物・貴族・身分差・ファンタジー好きにおすすめ

 あらすじを読み、受のカイが女奴隷にされるということで、いかように手ひどく扱われるのか楽しみにしていましたがいい意味で裏切られました。なんといっても攻のエルヴァンが紳士っぷりがまぶしいのなんの。

 敵国の奴隷だからといって人権を無視するのでなく、きちんと人間として尊重してくれることにカイも読者の自分も戸惑いっぱなしでした。どういう意図なのか?何か裏があるのではないのか?あとでとんでもない仕打…

2

墨と雪 小説

かわい有美子  円陣闇丸 

1年待ちかぁ

甘い水でこんなキャラ出てきてたか?遠藤と神宮寺の方は覚えてるんだけど…。 それはさておき、痛いです。ある一部分が精神的にも肉体的にも痛いお話でした。こういう風に拉致られたりした場合、もちろん犯れちゃうわけですが、その描写がないからなのか猟奇的で犯られちゃった感がないんです。そして救出後…。 ここからが人間味が凄く出てて安心して読める。前半の2人の関係と比べると凄く甘い。特に黒澤の変化。仕事が仕事な…

3

墨と雪 小説

かわい有美子  円陣闇丸 

ぜひ続きのお話を読んでみたい

平河寮シリーズと知ってはいたのですが、他の作品はまだ読んだことがありません。
でも、本作品だけでも十分楽しめました。

お話は、警視庁特殊犯捜査係の篠口が、拉致監禁されるという内容で、BLというよりかはサスペンス要素が強かった気がします。

篠口の異変にいち早く気づき捜査を始めたのは、篠口と10年ちがく体の関係を続けてきた黒澤。
一線をひいて距離を保った関係を続けてきた篠口に対し、黒澤…

3

未成年。 小説

かわい有美子  金ひかる 

甘く切なくちょっぴっり苦い初恋のお話し

かわいさんの学園もの。
高校生が主人公の甘く切なくちょっぴっり苦い初恋のお話です。

空色スピカのシリーズを読んだ時に興味を持ったのですが、1996年に発行された作品の文庫化で古くて合わない気がして手に取りませんでした。
でもなんとなく気になり「いつか読みたい」と心にメモしつつ今回機会があり読むことができました。

パステルカラーの風景の中に明るく人懐こい男の子がいて、泣いたり笑ったり…

5

危うい夜の女王 小説

かわい有美子 

女装ネタ三種

女装をテーマに、番外編が三つ。
エロ、コメディ、ややシリアスと、バランスの取れた一冊です。

■「素敵なメイドコス」
『鮮烈に闇を裂け』の飯田×高梁。
馬淵からメイド服を(半ば無理やり)貸された飯田。
ホテルで高梁に着てもらうと、思った以上に似合っていて…。

スカート丈の短さや下着の小ささに恥じらいつつも、
「なんか、俺、すごくいやらしい気分になっちゃって…」
と、ノリノリな…

9

君と僕と夜の猫 小説

かわい有美子  笠井あゆみ 

個人的にはあと一歩欲しいかなという印象

京都BLに飢えていまして、何日も前から書店を覗いて楽しみに待っておりました。
やはり色々読んできて、京都といえばかわいさんだなあという感じでしたので、表紙もエロくない笠井さんで嬉しい!にゃんこも可愛らしい。

で肝心のお話ですが、個人的にはあと一歩欲しいかなという印象です。
三十路だし土地柄こういう静かなお話はたまらないのですが、結局きっかけは何だったの?という感じで、話というよりも感情の…

8

君と僕と夜の猫 小説

かわい有美子  笠井あゆみ 

京男の粋

かわい有美子さんの京都BL、そして挿絵が笠井あゆみさんと来れば手に取らずにはおれません!
期待通り京都の魅力が詰まった一冊で、笠井あゆみさんの美しい挿絵も堪能できました。

京都で小さな刃物店を営む夏生(受け・30歳)と、近所の町医者・智明(攻め・32歳)は幼馴染み。

「なっちゃん」「智ちゃん」と呼び合い仲の良い二人ですが、京男同士故か?
互いに容易には本音を口にせず、なかなか恋愛に…

17

墨と雪 小説

かわい有美子  円陣闇丸 

臆病な白蛇と黒い鷹

かわい先生の警察シリーズ。
凄く好きなのですが、この作品に至っては購入を躊躇ってました・・
理由は2つ。
①受けの篠口が他作品では余り好きじゃなかった
②痛々しいシーンがあるらしい
ーー結局我慢出来ずに買ってしまいましたが、読後は「早く買ってれば良かった~」と唸るくらい、本当に購入して良かったです。

まず、①についてですが。
失礼ながら、『甘い水』を読む限り、篠口って嫌みなインテ…

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