かわい有美子さんのレビュー一覧

UNDER THE HEAVEN(下) 小説

かわい有美子  立石涼 

よかった、ほっとした

健気受けはどこまで痛めつけられるのか。。

陵辱され、薬漬けにされる史貴。立ち直れるのか。。
いかに、ずっと片思いしてきたアレックスに受け入れられたとはいえ、薬から更正するのはとても根気と努力が要りそうで、いたたまれない。

甘々な最後にしない格調高い展開は好きですが、この作品の場合、アレックスの心情がもう少し描かれていて欲しかったなという印象。幼少のトラウマ、史貴への想い、兄弟、養父へ…

4

疵 スキャンダル4 小説

かわい有美子  杜山まこ 

大団円でないエンド

個人的に大満足だった4巻。

ものすごく単純に言うと、これまでの痛みがすべて溶けて流されていく、そんなハッピーエンド。しかし、大団円にしないのがかわいさんのいいところです。最後までしらけずに、しかも読後感のよい作品でした。

不義をした妻、弥生との関係、権力に逆らえなかった篠田との関係、そういった負の関係が清算され、かけがえのないものとなった、司馬との新しい関係が始まる。

一方の司馬…

2

疵 スキャンダル3 小説

かわい有美子  杜山まこ 

展開するストーリー

ここへきてつらい流れですが、愛がほの見える描写で、一応読者としては”安心”して読み進められる。。かな?

ここへ来て初めての明確な別れ。司馬に対して明らかに自分の気持ちを意識した桐原。
一方司馬は、かけがえのない息子との共同生活を得るため、分かれた元妻との同居を始めます。桐原に別れを告げる司馬。ひどい男。。。

耐える桐原がいじましい。そして耐える強さがある。そこだけが救いです。

1

疵 スキャンダル 2 小説

かわい有美子  杜山まこ 

二人の関係は。。。

どんどん追い詰められる桐原。線が細いながらも色気があり男好きする彼は、政財界の大物に気に入られてしまう。

それを知りながらも受け止めようとする司馬。しかし、仕事上の軋轢が絡んだとたん、二人の関係はこじれてしまう。

どうなるのか、今後の二人は。。

司馬の悪友、有馬がいい味です。とんでもなく洒落者で頭も切れる有馬、司馬の桐原に対する心の動きに気づき、図らずも後押しするような役どころ。…

0

疵 スキャンダル 1 小説

かわい有美子  杜山まこ 

名前呼びが萌えます

シリアスなリーマン、官僚もの。お互いに閉塞感のある境遇の同僚が出会い、逢瀬を持つ。

二人、特に受けの境遇を考えるとかなり痛いのですが、読むのがつらいという程ではありませんでした。安易に、お互いに深く愛し合う、という展開にならないのがさすが。何か、どうにも惹かれてしまう、というような、確約はないけれど求め合う、あやうい関係がよいです。

公務員がたたかれた一昔前の時代設定。大蔵省時代の官僚…

3

世界の半分 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

洋物・貴族・身分差・ファンタジー好きにおすすめ

 あらすじを読み、受のカイが女奴隷にされるということで、いかように手ひどく扱われるのか楽しみにしていましたがいい意味で裏切られました。なんといっても攻のエルヴァンが紳士っぷりがまぶしいのなんの。

 敵国の奴隷だからといって人権を無視するのでなく、きちんと人間として尊重してくれることにカイも読者の自分も戸惑いっぱなしでした。どういう意図なのか?何か裏があるのではないのか?あとでとんでもない仕打…

2

墨と雪 小説

かわい有美子  円陣闇丸 

1年待ちかぁ

甘い水でこんなキャラ出てきてたか?遠藤と神宮寺の方は覚えてるんだけど…。 それはさておき、痛いです。ある一部分が精神的にも肉体的にも痛いお話でした。こういう風に拉致られたりした場合、もちろん犯れちゃうわけですが、その描写がないからなのか猟奇的で犯られちゃった感がないんです。そして救出後…。 ここからが人間味が凄く出てて安心して読める。前半の2人の関係と比べると凄く甘い。特に黒澤の変化。仕事が仕事な…

3

墨と雪 小説

かわい有美子  円陣闇丸 

ぜひ続きのお話を読んでみたい

平河寮シリーズと知ってはいたのですが、他の作品はまだ読んだことがありません。
でも、本作品だけでも十分楽しめました。

お話は、警視庁特殊犯捜査係の篠口が、拉致監禁されるという内容で、BLというよりかはサスペンス要素が強かった気がします。

篠口の異変にいち早く気づき捜査を始めたのは、篠口と10年ちがく体の関係を続けてきた黒澤。
一線をひいて距離を保った関係を続けてきた篠口に対し、黒澤…

3

未成年。 小説

かわい有美子  金ひかる 

甘く切なくちょっぴっり苦い初恋のお話し

かわいさんの学園もの。
高校生が主人公の甘く切なくちょっぴっり苦い初恋のお話です。

空色スピカのシリーズを読んだ時に興味を持ったのですが、1996年に発行された作品の文庫化で古くて合わない気がして手に取りませんでした。
でもなんとなく気になり「いつか読みたい」と心にメモしつつ今回機会があり読むことができました。

パステルカラーの風景の中に明るく人懐こい男の子がいて、泣いたり笑ったり…

5

危うい夜の女王 小説

かわい有美子 

女装ネタ三種

女装をテーマに、番外編が三つ。
エロ、コメディ、ややシリアスと、バランスの取れた一冊です。

■「素敵なメイドコス」
『鮮烈に闇を裂け』の飯田×高梁。
馬淵からメイド服を(半ば無理やり)貸された飯田。
ホテルで高梁に着てもらうと、思った以上に似合っていて…。

スカート丈の短さや下着の小ささに恥じらいつつも、
「なんか、俺、すごくいやらしい気分になっちゃって…」
と、ノリノリな…

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