周防佑未さんのレビュー一覧

誓約の傷 小説

浅見茉莉  周防佑未 

愛する人を守る為捨て身で尽くす健気受け

兄弟のように育ち、いつの間にか恋になり10代の若さと情熱で
愛し合う二人が、ヤクザの企みに落とされ引き離されてからの再会ラブ。

受け様は対立する組織に両親を殺され、同じ系列の藤堂組に引き取られ
藤堂組の妾腹の攻め様と親しくなり、次第に互いに恋心を抱き恋人に。
いつか親の仇を打つと決めていた受け様ですが攻め様といる事で互いに
ヤクザにはならないと話ていて、受け様も次第に復讐する事を忘れ…

1

神迎え 小説

水原とほる  周防佑未 

やくざ設定は必要?

再会&(義)兄弟という涎シチュなのに、見所はどこかしらん?という感じであっさり読了。
惹かれる過程や両思いになる過程がおざなりなので二人がくっつくカタルシスも皆無の上、義兄をなぜにやくざ設定にしたのかが全くわかんなかったので、点が辛くなっちゃいました。

頭もよくて誠実だった義兄がヤクザになって再び現れるんですが、そんな義兄に対して「乗り越えてきた苦難を思えば責めることはできないと」か言って…

3

オオカミを食らう赤ずきん 小説

バーバラ片桐  周防佑未 

幼い時の立場が逆転?!

幼なじみ同士で、でも、10年前に離ればなれになった二人の再会ラブです。
1歳年下の攻め様が突然受け様の大学に入って来て、しかも寮の部屋も同室に
まわりに友人がいても、子供の頃に約束した婚約者だと自己紹介。
かなり強引に受け様にアプローチを仕掛けてくるんです。
受け様は、美少女のようだった、自分が守ってあげなければと思っていた攻め様の
成長具合にびっくり&動揺してしまいます。
そして子供…

4

オオカミを食らう赤ずきん 小説

バーバラ片桐  周防佑未 

攻め攻防の割には

オオカミを食らう赤ずきんなんて題名なんで、きっととっても攻めに見えない様な可愛い子が肉食男子をあれよあれよと転がしていただいちゃう話かと思ったら!?
子供の頃、体が弱くてとっても可愛らしかった1こ下の幼馴染が、突然イイ男ではあるがそのかけらもなく成長して目の前に現れて、御嫁さんにしてくれるって約束だったでしょ、と子供の頃のたわいもない言葉をたてに迫ってくる。
嫌いいじゃないけど、当然自分が突っ…

3

傷痕に囚われて 小説

義月粧子  周防佑未 

人魚姫萌!

義月さんお得意の性格悪い攻×健気な受もの。そしてノンケ×ゲイものということで私好みの設定でした。

ゲイの司は高校時代から想いを寄せていた繁晴と偶然にも同じ大学に入学できて喜んでいた。そして、同じサークルに所属できて初めて話をしゲイであることをサークルメンバーにも告げ「ノンケには手を出さない」とも告げました。互いに性格や考え方の波長も合い友達の関係を築いていきます

司は線引きはしてるんで…

5

傷痕に囚われて 小説

義月粧子  周防佑未 

この健気さは最高です!!

タイトルだけだとガッチリ暗くて重めかもなんて若干引き気味で読み始めたら
なんだかとっても惹きこまれててラストまで思い切り読み進めましたね。
受け様のなんて一途で健気なんだろうって受け様応援団しちゃいました(笑)

高校時代から他校の攻め様に仄かに憧れを抱いていた受け様が
大学で一緒になり、同じサークルに入って少しでも傍にいたいなんて気持ちが
青春ぽくていいなぁ~って思うのです。
そし…

7

月の虜囚、黒衣の略奪者 小説

篁釉以子  周防佑未 

結構、王道アラブ?

アラブですね。
結構王道アラブだったんじゃないでしょうか。
一瞬、最初、アレ?と思うくらいラブなのかと思ったんですが、それも戦略でした。
納得。

中東への旅行のためにビザ申請に訪れた薫はそこで漆黒のアラブ衣装を着た男に目を奪われる。
サイードという名を頼りに帰って調べてみると、彼はカリルザードの皇太子の第一王子で。
もう会うこともないと思いつつ想いを募らせていった薫はある場所で再会…

0

傷痕に囚われて 小説

義月粧子  周防佑未 

予想を裏切る爽やかさ!

お仕事がっつり表現が魅力の一つでもある義月作品。
今回は、大学時代にある事情で相手を裏切ったという過去のある元恋人同士が、医者と出版社編集として再会して、そこに医療ミスに関わる裁判が・・・
という、一見してどんなシリアスが?こうなると中々に甘い展開はないのでは?と思うような題材を取り上げていたのですが、何と!?
そこはレーベルでしょうか、さほどにシリアス過ぎず、かといっておざなりでもなく、甘…

9

殉愛 小説

綺月陣  周防佑未 

今だからかえって輝ける作品

こういう作品ばかりになると、ちょっとブルーになりますが、
今の時代だったら、ピリッとスパイスになるような作品ですね。
98年の作品ですが、かえって新鮮に思われます。
耽美で湿度たっぷりな雰囲気だけど、小気味良く進んでいく展開
そしてふっと浮遊したような、余韻のあるラストは安定感がたっぷりで
ぶれていません。
「殉教」の最後にストーリーテラー役で出てくる老刑事は、推理モノの最後に出てくる…

5

眠る獣 小説

榊花月  周防佑未 

文庫だから萌でいいかなー

帯『俺から離れないようにしてやる。』

教師と元生徒の話。
それなりには面白く読んだんですが、どうも気になったのが何故に藤生〔受〕は、堂場〔攻〕との10年前の事に対してそんなにも罪悪感を持たねばならず、また堂場は何故10年たった今もそんなにこだわっているのかという点。
藤生は堂場を警察に引き取りに行っただけだし、それに担任でも特に相談を受けたり話を聞いていたりという生徒では無かった。
そ…

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