周防佑未さんのレビュー一覧

ランウェイで暴君とダンスを 小説

石原ひな子  周防佑未 

中身を好きになる

シンデレラストーリーものです。
モデル世界のものなので、とても眩しい印象です。

地味でネガティブな性格の奏は、外国人のルカと出会う。
このルカは、デザイナーであり、奏のことを
自分のブランドのミューズにしたいというのです。
奏は自分にそんな価値があるとも思えず、
自分のことを信じられないのですが、ルカを信じ努力をします。

この作品で、よりグッときたのは、ルカです。
自信家で…

3

不条理な契約 小説

佐々木禎子  周防佑未 

帯に用心!

本の帯に「おまえ、今日から俺の愛人になるんだよ! 親の借金のかたに結ばれた理不尽な「愛人契約」心とはうらはらに熱く燃え上がるサディスティック・ラブ」
裏のあらすじもみてみればそれを裏付けるような内容が・・・
しかし!
始まりはそうですが、この文章の半分はちょっと違います。
きっと、これを見ると愛人契約によってエロエロされて、トロトロにされて、それに主人公が苦悩して、買った男はいたぶりながら…

6

秘めやかな蜜事~紳士倶楽部の饗宴~ 小説

橘かおる  周防佑未 

斬新な3Pモノ。愛されまくる受け!

3Pとか複数Pモノというと、ダークなものが多いわけですが、
これはかなり珍しいハッピーな3Pモノ。映画「プリティウーマン」を
BLで3P化したらかくありなんという、ある意味異色作です。

引っ込み思案で自分に自信がない蓮(れん)は会社をリストラされ、
どうにか入った居酒屋のバイトでもクビ、しかし超セレブの2人に拾われ、
とにかく愛されまくる。
そして二人に愛されることで自分にも少しず…

5

ランウェイで暴君とダンスを 小説

石原ひな子  周防佑未 

マイフェアレディー張りのシンデレラストーリー

有名なファッションデザイナーと地味で冴えないリーマンとのラブなのですが、
この受け様の自己評価の低さは筋金入りで、高身長なのに性格が出ているから猫背で、
他人との面倒事なんてもっての外で、地味で目立たない受け様。
そんな受け様が仕事で京都にいた時に、一目で視線を奪ってしまうようなキラキラオーラの
攻め様を見つけて、目が離せない状態になる、そしていつもなら絶対近寄らないだろう
受け様が、何…

6

ラブシッター 小説

夜光花  周防佑未 

夜光さんにしては異色?

夜光さんの小説が好きで
いつもちょっと不思議な事があったり、
一ひねり、二ひねりあるという印象なんですが、
今回のラブシッターは結構ストレートな恋愛小説でした。

ご本人もあとがきで言っておられますが、犬が途中で話し出すとかなかったです。(笑)
陽斗が不思議といろいろなところで捨て動物と出会ってしまうという事だったので、最初はソッチ系かと思ったのですが・・・

椚はなんとも分かりや…

4

傷痕に囚われて 小説

義月粧子  周防佑未 

見返りを求めない恋

 医療雑誌の編集をしている司は、執筆依頼をするために訪れた大学の医学部で、偶然かつての恋人・繁晴と再会する。
 繁晴との関係は、司が浮気をしたように見せかけたことで終了し、繁晴は司に恨みを抱いていて当然だった。
 けれど、司には彼には言えない事情があって、そうせざるをえなかったのだ。

 数年が過ぎても、未だに繁晴のことを引きずり続ける司は、彼が自分のことを憎く思うならできれば目の前に現れ…

3

フォルモサの夜 小説

水原とほる  周防佑未 

「麗しい島」で出会った二人

とても面白かったです!
受けが見た目は美人で中身が強くて男前なのが良すぎです。

あらすじは他の方が触れていますので自分はノータッチです。
水原さんの作品ですが、DV要素ゼロで痛さも殆どありません。(銃撃による流血表現や受けによる攻めの傷の治療シーン(受けは医者ではない)等の物理的な痛さはありますが…)
主役二人のキャラが魅力的で、特に受けの俊明が心身ともにとても強いので読んでいて気持ち…

3

「初恋の続きをしよう」書下ろしペーパー グッズ

三角関係の結果、できたCP。

え~、正直に言いますと、ちょっと予想と違って驚きました。Hばっかりだったので。

澄良(受)のベッドの横に布団を敷く千隼(攻)に、どうせベッドで寝るのに、と笑ってしまい、なぜ笑うのかと訊かれて『枕使わないんだなと思って』と言ったら『今日から使う』と千隼。
私はてっきり可愛く『澄良を抱き枕に~』という展開かと思ってたんですが、BLでの枕の使い方としてはスタンダードな『腰の下に入れて・・・』だっ…

0

初恋の続きをしよう 小説

川琴ゆい華  周防佑未 

幼馴染みの三角関係。

三角関係そのものはあまり好みじゃないんですが、結構よかったです。

少なくともはじめのうちは、よくある『受を挟んで攻2人が』ではなく、一方通行(帆嵩→澄良→千隼)。3人の心情もきちんと描写されていました。

澄良がノンケの千隼への片想いが叶うことはない、と他の男を探して適当に付き合うあたりは、ちょっといい加減過ぎです。そこだけはちょっとどうなの、と思いましたね。

ただ、私は澄良…

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初恋ドレッサージュ 小説

いつき朔夜  周防佑未 

とても気持ち良い作品でした。

 日曜の午後はテレビで競馬を楽しみます。馬って本当に美しい生き物ですね。

 でもカラダは大きいし、馬らしい匂いもあるし、お世話はホントに大変です。
生き物に関わるということはかっこよさを追うことではではなく、『共に生きる』ということ。主人公の二人と二頭の関わりでそれが本当によくあらわされています。
 馬は賢いしプライドもあります。乗り手の技量をすぐに見抜くし、人の感情もよく感じ取ります。…

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