周防佑未さんのレビュー一覧

ラブシッター 小説

夜光花  周防佑未 

夜光さんにしては異色?

夜光さんの小説が好きで
いつもちょっと不思議な事があったり、
一ひねり、二ひねりあるという印象なんですが、
今回のラブシッターは結構ストレートな恋愛小説でした。

ご本人もあとがきで言っておられますが、犬が途中で話し出すとかなかったです。(笑)
陽斗が不思議といろいろなところで捨て動物と出会ってしまうという事だったので、最初はソッチ系かと思ったのですが・・・

椚はなんとも分かりや…

4

傷痕に囚われて 小説

義月粧子  周防佑未 

見返りを求めない恋

 医療雑誌の編集をしている司は、執筆依頼をするために訪れた大学の医学部で、偶然かつての恋人・繁晴と再会する。
 繁晴との関係は、司が浮気をしたように見せかけたことで終了し、繁晴は司に恨みを抱いていて当然だった。
 けれど、司には彼には言えない事情があって、そうせざるをえなかったのだ。

 数年が過ぎても、未だに繁晴のことを引きずり続ける司は、彼が自分のことを憎く思うならできれば目の前に現れ…

3

フォルモサの夜 小説

水原とほる  周防佑未 

「麗しい島」で出会った二人

とても面白かったです!
受けが見た目は美人で中身が強くて男前なのが良すぎです。

あらすじは他の方が触れていますので自分はノータッチです。
水原さんの作品ですが、DV要素ゼロで痛さも殆どありません。(銃撃による流血表現や受けによる攻めの傷の治療シーン(受けは医者ではない)等の物理的な痛さはありますが…)
主役二人のキャラが魅力的で、特に受けの俊明が心身ともにとても強いので読んでいて気持ち…

3

「初恋の続きをしよう」書下ろしペーパー グッズ

三角関係の結果、できたCP。

え~、正直に言いますと、ちょっと予想と違って驚きました。Hばっかりだったので。

澄良(受)のベッドの横に布団を敷く千隼(攻)に、どうせベッドで寝るのに、と笑ってしまい、なぜ笑うのかと訊かれて『枕使わないんだなと思って』と言ったら『今日から使う』と千隼。
私はてっきり可愛く『澄良を抱き枕に~』という展開かと思ってたんですが、BLでの枕の使い方としてはスタンダードな『腰の下に入れて・・・』だっ…

0

初恋の続きをしよう 小説

川琴ゆい華  周防佑未 

幼馴染みの三角関係。

三角関係そのものはあまり好みじゃないんですが、結構よかったです。

少なくともはじめのうちは、よくある『受を挟んで攻2人が』ではなく、一方通行(帆嵩→澄良→千隼)。3人の心情もきちんと描写されていました。

澄良がノンケの千隼への片想いが叶うことはない、と他の男を探して適当に付き合うあたりは、ちょっといい加減過ぎです。そこだけはちょっとどうなの、と思いましたね。

ただ、私は澄良…

1

初恋ドレッサージュ 小説

いつき朔夜  周防佑未 

とても気持ち良い作品でした。

 日曜の午後はテレビで競馬を楽しみます。馬って本当に美しい生き物ですね。

 でもカラダは大きいし、馬らしい匂いもあるし、お世話はホントに大変です。
生き物に関わるということはかっこよさを追うことではではなく、『共に生きる』ということ。主人公の二人と二頭の関わりでそれが本当によくあらわされています。
 馬は賢いしプライドもあります。乗り手の技量をすぐに見抜くし、人の感情もよく感じ取ります。…

1

殉愛 小説

綺月陣  周防佑未 

読む人を選ぶ話

 阿久津敬吾は、営業のみを専門に行う会社で部長を勤める営業のプロ。
 元々、親会社から営業だけを専門に行う会社を作りたい、と言い、阿久津が中心となって立ち上げた会社だった。
 仕事は順調で、私生活では子供がいないながらも、洋裁や着付けを教える妻の智恵と順調な夫婦生活を送っていた。
 部下の辻沢朋之も、繊細な見た目から「営業」という仕事には向いてないのではないか、と危惧されたものの順調に営業成…

6

フォルモサの夜 小説

水原とほる  周防佑未 

男前女王様受けが気持ち良い♪

今回は汚れ仕事を請け負う元刑事と台湾出身の日本国籍大学生男子の組み合わせ。
水原さんお得意の中華系ですが、特筆は京劇が登場することと、話の展開がシリアスでありながらかなりテンポよく、滅茶ポジティブなおはなしだということ!
何となく、最近思っているのですが水原作品において、受け子が日本人の男子の場合、それは健気だったり控えめだったり理不尽な目にあわされたりと、少し暗い感じの展開傾向があるような。…

4

ラブシッター 小説

夜光花  周防佑未 

犬好きさんなら、こちらはいかが?

ダメ犬を躾けます♪みたいなTV番組って、
気がついたら見入っちゃってた……という犬好きの方、多いんじゃないかしら?

あ~この犬はひどいわ~、これは飼い主が悪いわ~と、自分を棚に上げて笑ってみたり、
あ~~わかるわかる!と、思い切り感情移入してみたり。
で、最後まで目が離せなくなっちゃうw
こちらの本は、そんなテレビ番組を見るのと近い感覚で楽しめると思います☆

この本には、
誰…

10

フォルモサの夜 小説

水原とほる  周防佑未 

台湾に行きたくなります

台湾の別称をタイトルに付けた作品は、ホントに台湾に行きたくなるような
ノスタルジーを感じさせるし、京劇の舞台を間近で見たいと思わせる内容で、
更にスリリングな緩急のある展開があったと思えば、エロティックな主役たちの絡み、
攻め様の男クサイ雰囲気と自虐的な弱さでギャップ萌えしちゃうし、
受け様の年齢に見合わない老成した雰囲気と軽くサディズムが入った性格が
物語と共に魅力あるキャラとでどんど…

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