周防佑未さんのレビュー一覧

平安異聞 君ありてこそ 小説

牧山とも  周防佑未 

時を渡る人

平安ものでありながら陰陽師とは違う能力『時渡り』の力を持つ受けが主人公。
それに碧眼の美貌の主で、その特殊な能力とその能力を発動する為にこの世は
映せぬ右目を己の意思で使う時に命がけの能力が発動するというもの。

左目が現世右目が時空を超えたものが視える、それは一族だけに伝わる秘儀であり、
受けである匡深の日野一族の直系男子だけに現れる能力なんです。
平安SFチックな内容ですが、万能な…

1

千両箱で眠る君 小説

バーバラ片桐  周防佑未 

野生の獣とヘタレ猛獣使い

テーマは千両箱に眠る受け!さすがバーバラ先生、萌えどころが一味違う!
お金しか信じないで小銭小銭ハァハァって先生のあとがきに笑わしてもらいました。

作中で本当に千両箱がそれも吸血鬼の棺桶ですかと言いたくなるほど大きなものが
受けである嵯峨のベット設定、でもそんなところに眠る嵯峨にはトラウマあり。
嵯峨はかなりの美貌の持ち主ですが、受けにしては凶暴乱暴強気の襲い受け。
そんな嵯峨に脅迫…

3

千両箱で眠る君 小説

バーバラ片桐  周防佑未 

オラオラ俺様受け!?

題名からして、銭ゲバとか守銭奴とか、ものすごくお金に執着した人物を想像していました。
関東財務局に勤める長尾は、ベイサイドの国有地の跡地利用の競売入札会場で、高校の時半年だけ一緒だった同級生の嵯峨を見つける。
話しかけ損ない彼の後を付けたところ、登録の社会福祉法人ではなくヤクザとは違う一匹オオカミの違法な金貸しを営んでいたのでした。
こうした再会を通して、審査委員とディベロッパーの癒着と談合…

5

平安異聞 君ありてこそ 小説

牧山とも  周防佑未 

これは…文体萌え?

牧山先生でアズ・ノベルズで平安とくれば、平安時空奇譚シリーズのスピンオフかな?と思ったのですが違いました。イラストレーターさんが違うのでどうかな~とは思ってたんですが。

左目は現実を、右目は過去や未来を視ることができる目を持った匡深(受)と、
帝の弟で好奇心旺盛なプレイボーイ陽仁(攻)のお話です。

あらすじ自体はそんなに難しくはありません。
斎王が自害した謎を解明しつつ匡深と陽仁が…

1

平安異聞 君ありてこそ 小説

牧山とも  周防佑未 

魂をつなぐ存在

「玉の緒よ絶えなば絶えねながらえば・・・」

前書きに引用された、式子内親王が藤原定家に読んだこの歌。
本書とどんな関係が・・・?とワクワクしながら読みました。

あらすじ。
過去・未来を見ることのできる『時渡り人』の家系に生まれた日野匡深。
見えない右目を眼帯で隠し、いつもは書物管理と皇子の教育係。
しかし、帝からの任務を受けて能力を使い、時空を渡るときだけ、右目が見えるようにな…

1

一途な独占欲 小説

吉田ナツ  周防佑未 

この攻、素敵過ぎる!

なんとなく、表紙イラストやあらすじその他からのイメージで、なかなか読む気になれなくて積んでました。出た時に買ってたのに。

なんというか、もっと『アダルト』とか『ベタ甘』って感じの王道ストーリーだと思ってたんですよね。

私は『王道』は好きなんですが、セレブなスーパー攻系統はあまり好みじゃないので、ちょっと引いてしまったんです。
何しろ、ビーボーイで帯コピーが『セレブ社長に愛される…

8

初恋の続きをしよう 小説

川琴ゆい華  周防佑未 

賛否両論のようですが

賛否両論のようですが、僕はすごく好きで何度も読み返しています!

当て馬→受け→攻めの残念な片思い関係からスタートして、最後は攻めが自分の気持ちに気付いて当て馬と穏便な修羅場(って言うの?w)でハッピーエンド、みたいな作品です^^
当て馬がかっこよすぎるというのはなるほどその通り。
でもこれね、攻めと受けが地味だからこそ魅力的な物語になったんだと思います。

受けくんは攻めへの想いを押…

3

ラブシッター 小説

夜光花  周防佑未 

ダメ人間臭いキャラのオンパレード&最凶最悪の女キャラにびっくり!

この本、とにかく一般的には地雷となるキャラ・展開が多かったです。

受けの陽斗は「動物が好き。人間に興味ない」というよくある動物好き人間さん。
彼は人間に興味がないので人のことに頓着がなく、人の気持ちが理解できなかったり、そのせいでちょっと失礼な子だったりするんですが、でも人畜無害なのでダメ人間とまでは行かないです。心根は優しい子ですし。

攻めの椚。彼はイケメンですが残念な頭脳の持ち主…

5

だってうまく言えない 小説

きたざわ尋子  周防佑未 

なんかあっさり?

思ったよりもあっさりというか淡々と進んで、たいした山も谷もなくさら~っと終了しちゃった感じです。

決して悪くはないんですよ。結構好きなんです。
ただ、なんというかいろいろ勿体ないような気はしました。

柚希(受)が親友と同居してるんですが、何よりもコイツの存在がなんとも消化不良です。

彼女がいて結婚も考えてて(ラストは同棲して結納もするところまで行ってるし)、でもどう考えて…

1

花降る国のウエディング 情熱の王子に無垢な花は奪われる 小説

海原透子  周防佑未 

ロマンティックウエディング

幸せの国の王子様と高校生の運命の恋のお話で幸せの国で代々語られている
幻の花で原種のマリス・ステラが導くウエディングストーリー。
マリス・ステラ、聖母マリアを指す言葉として記憶していたのですが、
今回の話では、海の星と訳す方がぴったりくる気がするのは読み終わった後の感想。

幸せの国として、ウエディングを夢見る人の憧れの聖地アステール、
そこへ、再婚する母親と共に母の結婚式に参列する為…

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