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鈴木あみ 樹要
makiakane
ネタバレ
ついに第十弾となった花降楼シリーズ。 私はこの作品が一番好きです。 攻めの諏訪も受けの藤野も完全に私のツボなキャラクターでした。 第九弾と関わりがかなり深くあるので、合わせて読むとより面白いです。 選挙で初当選したばかりの政治家、諏訪の元に花降楼の藤野と名乗る手紙が届きます。 なんだと思って訪れてみると、そこにいたのは昔良く遊んでやった眞琴。 諏訪はすぐに請け出し助けてやろ…
花降楼シリーズ第九弾、第二弾で蜻蛉を身請けしようとしたものの、すんでのところで逃げられてしまった岩崎がメインとして再びの登場です。 岩崎の過去、花降楼でどんなことがあったのか、また岩崎は若い頃どんな男だったのか、というのを知っていた方が話に入り込みやすいと思うので、こちらを読む前に、少なくともシリーズの第二弾は読んでおいたほうがより楽しめると思います。 第二弾が好きだけどこちらはまだ読…
花降楼シリーズ第八弾は、第二弾の主人公、綺蝶と蜻蛉のお話。 第二弾では蜻蛉の水揚げが終わった所から綺蝶とお職争いをするようになった頃まで飛ぶのですが、そこの間に入るお話になります。 第二弾を読んでいること前提だと思うので、第二弾を読んでから読んだ方がいいと思います。 私はこの話を読んで、蜻蛉がさらに好きになりました。 蜻蛉は外見の麗しさが目立つけれど、内面も可愛さに客が気付いていた…
花降楼シリーズ第七弾になります。 時期としては玉芙蓉が身請けされて行ってから数年経ち、綺蝶が傾城として一本立ちした頃のお話です。 今回の主人公、撫菜は貧乏子沢山な家庭で産まれ、相手の手が上がると殴られるんじゃないかとビクビクする癖がついてしまうような家庭環境で育ちました。 そんな中で唯一褒めてもらえたのが身体だったんです。 そんな撫菜なので、花降楼に来たことをわりと前向きにとらえて…
花降楼シリーズ第六弾には、第二弾にも登場した玉芙蓉のお話。 こちらにも禿の頃の綺蝶と蜻蛉がちょこちょこ出てきます。 ですが、お話としてはシリーズの中でもわりと独立しているので、この一冊だけで読んでも大丈夫だとは思います。 第二弾で出てきた玉芙蓉は、蜻蛉を理不尽にいじめていてあまり好感が持てませんでした。 ですが今回のお話を読んで、かなり印象が変わりました。 玉芙蓉は花降楼でお職を…
花降楼シリーズ第五弾は、これまで登場したキャラクター達の後日談の短編集です。 どれも甘く幸せそうなお話。 最初の旺一郎と蕗苳のお話は、蕗苳が花降楼を出て二年半ほどたった頃。 なので一番花降楼感は薄く、蕗苳はすっかり男の格好をして働いているし旺一郎も医学生に戻っています。 二人が本来の姿に戻り頑張っているという安心感のあるお話ですが、私が花降楼シリーズに求めているものからは少し外…
花降楼シリーズ第四弾です。 こちらは、第三弾とほとんど同じ時系列で起きているお話になります。 メインカップルのキャラクターも対照的で、あえて対比させるような書き方をしている部分もあるので、ぜひ二冊まとめて読んでください。 今回の主人公は、勝ち気なツンデレの椿とやくざの御門。 椿は父親がやくざにもなれないようなチンピラで、苦労した末に花降楼に売られて来ました。 でも椿のいいところは…
花降楼シリーズ第三弾。 今回の受け、忍はこれぞ健気受け!といった感じのキャラクターです。 忍は四歳の頃に捨てられて以来、花降楼で育てられてきました。 なので吉原の外の世界をほとんど覚えておらず、それゆえの純粋さみたいなものを持っています。 ちょっと浮世離れするほど健気過ぎて、読んでいて時代設定が現代なのを忘れてしまいそうになるくらいです。 忍は育ててくれた花降楼への恩や、自分の居…
花降楼シリーズ第二弾は、色子×色子のカップリングになります。 花降楼シリーズは第五弾と第八弾以外は一冊ごとに主役カップルが変わる独立した話ので、わりとどこから読んでも大丈夫だとは思うのですが、この第二弾の二人は10年以上花降楼に居た上になにかと目立つ存在でもあり、シリーズの他の話にもよく登場するので、花降楼シリーズを読むならばこの第二弾を押さえておいた方がスムーズに読み進められるのではと思い…
花降楼シリーズ第一弾です。 ちなみに私はこの花降楼シリーズをすべて電子書籍サイトebookjapanで購入していますが、イラストは表紙のみで挿し絵はなく、あとがきも収録されていません。 他のサイトではどうなっているのか分かりませんが、電子書籍での購入を考えている方の少しでも参考になれば幸いです。 さて、この花降楼シリーズは遊廓ものなんですが時代設定は現代。売春禁止法が廃止され吉原が復活し…