鹿能リコさんのレビュー一覧

鳳凰の愛妾 小説

鹿能リコ  逆月酒乱 

オカルト的要素と中華異世界ファンタジー

式神や妖、除霊などのオカルト的要素と中華異世界を繋いだ神話的世界観やイメージはファンタスティック。
(※ネタバレを含みますのでご注意ください)


強い霊力を用いて超自然的な現象に対処するプロの術者集団・手嶋一族と共に山怪と呼ばれる妖を抹殺する仕事に協力する斎。
山怪に襲われたはずみで異界へと迷い込むことになってしまった斎は、朱豊国の王、鳳璋に見初められて妾にされてしまいます。
鳳璋に…

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ドクターの恋は不器用 小説

鹿能リコ  緒田涼歌 

MR!

受けの中里はMRです。MRっていうと、製薬会社で薬を売ったり、情報を集めたり情報を伝えたりする職業ですがBL作品でMRを見るのは初めてでした。
私にとって馴染みの深い職業だったので非常に楽しく読めました。
MRと言っても、営業職のようなもので、ドクターのお願いは絶対です。
MRという弱い立場だから、無理やりされちゃうわけですが徐々に惹かれていく中里が可愛かったです。

それにしても、ド…

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ラブホテルで恋をして 小説

鹿能リコ  櫻井しゅしゅしゅ 

セフレキープがなければ...

攻めと受けがそれぞれ別の二人の人間を演じている物語。
予備校のときの攻めは誠実で優しい先生、受けは真面目な生徒で先生に片思いをしている。
ラブホテル経営者のときの先生は変装をしていて外見は別人で少しガラが悪い、受けは欲望に忠実な喜怒哀楽が激しい子。

受けの和久井くんの肉食小悪魔系キャラが面白いし好きだけど、恋人(予備校時の先生)ができても悪びれることなく当たり前のようにセフレ(ラブホテル…

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あふれても声にできない コミック

カワイチハル  鹿能リコ 

待ってた!

とにかく絵が好きー!
あるアンソロジーで見てからずっと気になってた作家さん。
個人的な好みで言うと、今回の受はちょっとかわいすぎるけど…
伊東、ちょーカッコいいー
体もほどほどでよいよよいよ~(^m^)

ストーリーは、元同級生のふたりが、
サッカー選手(伊東)と作詞家(美晴)になって
再会、そして実はお互いにファンだという…
まぁ…なんつーか、都合よすぎですな(笑)

美晴は弟のバンドの覆面作詞…

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殿には絶対敵わない 小説

鹿能リコ  街子マドカ 

アホエロと見せかけて実は・・・

何を思ってこれを買ったのか全く覚えていませんが、今読み返してみたら薄らと覚えていた!
そうだよ!あのバカ殿様の話だ!!
これを読む前は多分期待はしていなかったと思うのですが、
予想外にまじめな展開も含まれていて、
ただのアホエロ系ではなかったので記憶に留まっていたのだと思います。

前半はアホエロ系でお話が進みます。
このご時世になんと殿がいて、受けの青年は代々その殿にお仕えする家系…

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贖いの月 小説

鹿能リコ  高橋悠 

幸せで残酷なラスト

何でも「愛」で折り合いがつくものじゃない、ダメなものはダメというブレなさが小気味よいというか。
強引に甘いラストにせず、暗く重いテーマを最後まで貫く姿勢に好感がもてる作品でした。
サイコホラー/サスペンスな展開を経て、たどりつくラストにはゾクッと。
(ある意味幸せだが)残酷なエンディングで落とすことで、
捻じ曲がり、すれ違う愛の切なさが際立つ。そこにある種の萌えが感じられる・・・気がします…

6

贖いの月 小説

鹿能リコ  高橋悠 

1度死んで生まれ変わる

今回の花丸blackは2作品とも兄弟がテーマで弟攻めな作品でしたが、こちらの方は
ガチ兄弟で、弟の方が父親や亡き祖母からの虐待に近い扱いを受けて育ち
更に兄弟の母親が夫のDVや姑の苛めに家の庭で自殺をしてしまった過去がある、
かなり重い設定なのですが、その後父親は再婚するが、一人先に大学進学で家を出ていた
兄で受けになる孝志のアパートに長期の休みの度に父親や義母と折り合いの悪い弟は
毎回…

7

あふれても声にできない コミック

カワイチハル  鹿能リコ 

乙女のような恋愛

 人気バント、SpringGardenで作詞を担当する美晴は、実は男性です。美晴が高校生の時に伊東を好きになり、今はプロサッカー選手として活躍している伊東をそっと慕っているのです。ある日、弟の晃太が家に伊東を連れてくるから大変です。
 あこがれの人、芸能関係者達の恋、ルームシェアなど、実はすごく乙女チックな恋愛が繰り広げられます。

 美晴と伊東が会っているところを週刊誌にスクープされてしま…

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贖いの月 小説

鹿能リコ  高橋悠 

愛と憎しみの復讐ホラー

まさかよもやの大ドンデンが待っておりました本作。
とっても怖いです。
そしてラストのエンドは、これが幸せというのか?果たして・・・ネタバレにチェックは入れてありますが肝心の大事な部分にはふれておりません。
それはとても重い重い足かせを付けてしまった因果応報ともいうべきか。
復讐が無意識の復讐を呼んだのか?
サイコサスペンスな風味があり、追い詰められる主人公が瞬時に壊れて行く様にゾーっとし…

7

傲慢な龍の終曲 小説

鹿能リコ  樹要 

編集様・・・ありがとうっ!

シリーズもいよいよこれが最後となりますが、驚愕のあとがきを読んでビックリ仰天。
もしも、そんな展開で終わっていたなら、読んだ後にしばらくこの作者を恨むところだと
本気で思ってしまうあとがきでした。

何故にあとがきにふれたと言うと、半分は兄への嫉妬から来ているような兄弟対決、
そのラストが小野が死んでしまうと言うものでありえない!だったら楊駿はどうなるの?
思わずいやぁ~と叫びたくなる…

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