志水ゆきさんのレビュー一覧

頬にしたたる恋の雨 小説

久我有加  志水ゆき 

コンジョワル

方言が出てくる本はたくさんあれど、こんなにも引き込まれた見事な大阪言葉は初めてです。
古めかしい柔らかく情緒溢れた言葉が、ぐっとこの物語の世界観を深くしてくれています。

昭和初期、『万歳』というものがまだイロモノ扱いされていた時代。
落語家から万歳師へ転身する青年のお話です。

文彦や瀬島も勿論素敵ですが、周囲を取り巻く人たちも粋で情が溢れるお方たちなので物語がより一層魅力的になって…

6

吐息はやさしく支配する 小説

崎谷はるひ  志水ゆき 

シリーズ中いちばん好き

シリーズ4作目。
コワモテイケメン攻様×ビッチ純情(?)受様。
前作でおいしいトコ取りだった健児くんが攻様です。
前作では、ワキなのもあり、
行動が雑だったり、
感情がコントロールできない未熟さみたいなのを感じたのですが、
前作の経験を積んだせいか、
はたまた主役だからか定かではありませんが、
今作では若干印象が違いました。

受様・和以はフェロモン垂れ流しの美人で、
だから…

5

爪先にあまく満ちている 小説

崎谷はるひ  志水ゆき 

受様がトラウマ持ち

しかも、そのトラウマの原因が攻様だった。
「グリーン・レヴェリー」シリーズ3作目。

前2作で小学生だった攻様・寛(ひろい)が大学生になってます。
美形で、性格もよくて、賢くて、ボランティア活動していて
‥うーん、うさんくさい。
きれいすぎて気持ち悪い。
寛が受様・來可(らいか)の過去を父・寛二に相談した時も、
「自分だけ背負い過ぎだ」みたいなことを言われていて、
えーそうなっち…

1

静かにことばは揺れている 小説

崎谷はるひ  志水ゆき 

昨今のBL事情‥

実は、この作品、図書館で借りました(驚愕)。
今日び、BLって図書館に置いてあるんですね。びっくり‥。

さて、「グリーン・レヴェリー」シリーズ2作目。
女装やもめだけど実はイケメンの社長綾川のターンです。
4年前に亡くなった奥さん一筋だった綾川が、
たった一度した浮気が原因で、
女性には食指が動かなくなったからと言って、
じゃあ男ってなるのはどうなんだろう??
↑もっとも、綾川…

3

心臓がふかく爆ぜている 小説

崎谷はるひ  志水ゆき 

私好みのカプなんだけれども‥

イケメンハイスペック攻様×経験はこなしてるけど恋愛にはウブな受様。

対象的なカプって上手くいってるときは、
パズルのピースみたいに、欠けてるとこが埋められる幸せを感じるけど、
ひとつ歯車が違えるとタロットの正位置が逆位置になるみたいに
狂っていくんだよね‥しみじみ。

両想い後の言い争いは‥ある意味修羅場なんだけれども‥
作品が斎藤目線なのもあって、
悪いのは早とちりした斎藤み…

10

男の花道 Don't Worry mamaシリーズ 小説

木原音瀬  志水ゆき 

あんた達もう、どこまでもおゆきなさいな本

もー、これは最高ですよ。
笑うしかない。

読み始めて最初は
あらあらまぁまぁと、
小気味いいオカマが出てきたなぁと思ったら
あんらまぁ、そうきちゃうよねと
流れにのって、
そのまま、どこまで行くのよ、あんた達
ってなって、
どこまでもおゆきなさいって
笑ったなぁ。

痛快な作品ですね( ̄▽ ̄)

5

Don't Worry Mama(新装版) 小説

木原音瀬  志水ゆき 

そうきたかぁ!?と叫ぶ為の本

わたしゃこれほど
嘘ダァーと、心の中で叫んだ作品はないですよ!

えー!?って思いながら
頭の中は、もっとやれもっともっと!
と、
エロもさることながら
こうさ、シチュエーションって、
すげーなぁと感激しながら
この物語の構成と辻褄が
さすが一筋縄じゃ行かねーぜ木原先生!

あっぱれ!という感じです。

これのスピンオフから読んだんですが
どんどこ面白い音が出てきて笑…

1

花鳥風月 4 小冊子付特別版 コミック

志水ゆき 

サバト様

志水先生の作品は全て持っています。全ての作品は非情な運命と戦う悲運で健気な男の子が主人公です。

1巻から気になっていたいい味出していた、サバトの過去編です。サバトはツンデレで女性より美しく、亡くなった村のマドンナ的存在だった祖母の若い時に瓜二つで、その容姿にコンパレックスを抱えて都会より戻り村役場で働いています。

観世は祖父が人間国宝な陶芸家で、自分も陶芸家として祖父の工房を継いでいま…

10

恋煩い 小説

砂原糖子  志水ゆき 

どちらが攻めるか?

シリアス‥‥かと思って読み始めていたのだけれど、
そこはかとなくコメディテイストで、志水さんの挿絵もよくあっていて
まとまりよく気持ち良く読める作品だった。

双方180cm越えの男同士、というのがいい。
ボロアパートの管理人で本職は料理人の永沼と
ワガママ毒舌な若き会社社長の槻島。


ボロアパート買収の為……に部屋を借りて
見つけた壁穴から覗いてしまった男の自慰。
という…

10

恋煩い 小説

砂原糖子  志水ゆき 

めんどくさくてかわいい

 家庭環境のせいで、人の愛情というものが信じられず、というか信じたり求めたりするのが怖い受けの敬也。
読み始めてすぐは、強引で傲慢で口が悪くて抱きたい派だしで、ホントにこっちが受け??てな気持ちになりました。
 対する攻めは、真面目でまっすぐで人当たりのいい寛泰。
穏やかだけど男っぽくて、無理強いはしないけど折れない。

 読み進めるにつれ、敬也のすること言うことがいちいちかわいくて。

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