志水ゆきさんのレビュー一覧

フェイク・ダイヤ 小説

久能千明  志水ゆき 

雁字搦めな二人

「この身体に、蔭(かげ)りを教えてくれ──」

ハードカバーということもあり少し躊躇ったものの、そんな帯の言葉に惹かれて読んでみました。

流されるままモデルから俳優の道へ進んだ真琴。
自分に自信がなく、挑戦する強さも持ち合わせていない彼は強引にある映画のオーディションを受けることとなった。
目当ては端役。だったはずなのに、なんの因果が横柄な男に出会ったおかげで準主役という大役を掴んで…

1

是 -ZE- ファンブック コミック

志水ゆき  新也美樹  北沢きょう  橋本あおい  未槻直  雨隠ギド  カキネ  三池ろむこ  立野真琴  木下けい子  ねぎしきょうこ  阿部あかね  小椋ムク  津守時生  門地かおり  夏目イサク  南野ましろ  麻生海  二宮悦巳  草間さかえ  北上れん  小鳩めばる  藤川桐子  金ひかる  木原音瀬  栗城偲  一穂ミチ  久我有加  榎田尤利 

お祭りのような楽しさ

冒頭から3分の1は、志水ゆき先生のイラスト、八代不動産のメンバーによる描き下ろし温泉話、キャラクター&ストーリーズ紹介です。
残り3分の2は、対談と、ゲストの先生方の作品ですので、アンソロジーやパロディがお好きじゃない方は戸惑ってしまうかもしれません。

とにかくゲストが豪華です!
先生方の持ち味そのままでそれぞれに「是」を書いてくださっていますので、ゲストの先生方のファンだけれど「是」は…

3

蛇とワルツ 小説

榎田尤利  志水ゆき 

ペットは孤独を癒すもの

ペットシリーズ、猫以外読みましたが今作が一番好きです!

今回はペット属性が蛇の杏二とオーナーの仁摩さんのお話。
蛇属性ということで、ペット候補である杏二は主人の言うことを聞かなかったり、かなり扱いに困る子でどんな話の展開になるのか最初は予想がつきませんでした。
どっちが受け攻め…?というのも笑

仁摩さんの体調不調がきっかけで、杏二が思いっきり方向転換するところでは、こうきたかーとに…

2

頬にしたたる恋の雨 小説

久我有加  志水ゆき 

コンジョワル

方言が出てくる本はたくさんあれど、こんなにも引き込まれた見事な大阪言葉は初めてです。
古めかしい柔らかく情緒溢れた言葉が、ぐっとこの物語の世界観を深くしてくれています。

昭和初期、『万歳』というものがまだイロモノ扱いされていた時代。
落語家から万歳師へ転身する青年のお話です。

文彦や瀬島も勿論素敵ですが、周囲を取り巻く人たちも粋で情が溢れるお方たちなので物語がより一層魅力的になって…

6

吐息はやさしく支配する 小説

崎谷はるひ  志水ゆき 

シリーズ中いちばん好き

シリーズ4作目。
コワモテイケメン攻様×ビッチ純情(?)受様。
前作でおいしいトコ取りだった健児くんが攻様です。
前作では、ワキなのもあり、
行動が雑だったり、
感情がコントロールできない未熟さみたいなのを感じたのですが、
前作の経験を積んだせいか、
はたまた主役だからか定かではありませんが、
今作では若干印象が違いました。

受様・和以はフェロモン垂れ流しの美人で、
だから…

5

爪先にあまく満ちている 小説

崎谷はるひ  志水ゆき 

受様がトラウマ持ち

しかも、そのトラウマの原因が攻様だった。
「グリーン・レヴェリー」シリーズ3作目。

前2作で小学生だった攻様・寛(ひろい)が大学生になってます。
美形で、性格もよくて、賢くて、ボランティア活動していて
‥うーん、うさんくさい。
きれいすぎて気持ち悪い。
寛が受様・來可(らいか)の過去を父・寛二に相談した時も、
「自分だけ背負い過ぎだ」みたいなことを言われていて、
えーそうなっち…

1

静かにことばは揺れている 小説

崎谷はるひ  志水ゆき 

昨今のBL事情‥

実は、この作品、図書館で借りました(驚愕)。
今日び、BLって図書館に置いてあるんですね。びっくり‥。

さて、「グリーン・レヴェリー」シリーズ2作目。
女装やもめだけど実はイケメンの社長綾川のターンです。
4年前に亡くなった奥さん一筋だった綾川が、
たった一度した浮気が原因で、
女性には食指が動かなくなったからと言って、
じゃあ男ってなるのはどうなんだろう??
↑もっとも、綾川…

3

心臓がふかく爆ぜている 小説

崎谷はるひ  志水ゆき 

私好みのカプなんだけれども‥

イケメンハイスペック攻様×経験はこなしてるけど恋愛にはウブな受様。

対象的なカプって上手くいってるときは、
パズルのピースみたいに、欠けてるとこが埋められる幸せを感じるけど、
ひとつ歯車が違えるとタロットの正位置が逆位置になるみたいに
狂っていくんだよね‥しみじみ。

両想い後の言い争いは‥ある意味修羅場なんだけれども‥
作品が斎藤目線なのもあって、
悪いのは早とちりした斎藤み…

10

男の花道 Don't Worry mamaシリーズ 小説

木原音瀬  志水ゆき 

あんた達もう、どこまでもおゆきなさいな本

もー、これは最高ですよ。
笑うしかない。

読み始めて最初は
あらあらまぁまぁと、
小気味いいオカマが出てきたなぁと思ったら
あんらまぁ、そうきちゃうよねと
流れにのって、
そのまま、どこまで行くのよ、あんた達
ってなって、
どこまでもおゆきなさいって
笑ったなぁ。

痛快な作品ですね( ̄▽ ̄)

5

Don't Worry Mama(新装版) 小説

木原音瀬  志水ゆき 

そうきたかぁ!?と叫ぶ為の本

わたしゃこれほど
嘘ダァーと、心の中で叫んだ作品はないですよ!

えー!?って思いながら
頭の中は、もっとやれもっともっと!
と、
エロもさることながら
こうさ、シチュエーションって、
すげーなぁと感激しながら
この物語の構成と辻褄が
さすが一筋縄じゃ行かねーぜ木原先生!

あっぱれ!という感じです。

これのスピンオフから読んだんですが
どんどこ面白い音が出てきて笑…

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