山藍紫姫子さんのレビュー一覧

アレキサンドライト 小説

山藍紫姫子 

BLというよりも。女の哀しみを耽美スタイルで

耽美の女王・山藍紫姫子御大の大作。

主人公はエスドリア国の麗しい聖将軍・シュリル。
そのシュリルを激しい憎悪の眼で見つめる漆黒の男・マクシミリアン。
マクシミリアンは、シュリルの正妻だったのに離縁されて自殺した妹の復讐を誓ってシュリルを拉致するが…

痛めつけようとして初めて知るシュリルの秘密。それは…

…という感じで。
結局シュリルは両性具有者なわけなのですが、そうと知った…

3

とりかえばや 小説

山藍紫姫子  蝶野飛沫 

すべてに過剰

too much…
全てにおいて、濃い!
良くも悪くも、さすが耽美の女王・山藍紫姫子さまだなぁと感服。

舞台は、架空のローマっぽい国。
権力争いの犠牲となり父が失脚・のち病死、母は自害。消え去ったグウィン家の少年王子・シェーナの辿る転落人生…
まず、館に押し入ってきた雑兵どもに母の亡骸の前で陵辱・輪姦され。
その後寺院に売り払われたシェーナは「花童子」という慰み者として仕込まれ。

1

堕天使の島(文庫) 小説

山藍紫姫子  小島文美 

ドキドキしました。最高です。

孤島に閉じ込められた少年たちが暴力と性に狂っていく物語。
倫理観ガン無視で官能的な世界観が素晴らしいです。
主人公の秋生がモブおじさんに突っ込まれたり、突っ込んだり、他の少年と複数プレイしたりくんずほぐれず。
登場人物が多くて1回目は名前を覚えるのが大変だなとは思ったのですが、キャラの個性が強くてすんなり覚えられました。
ラストどうなるかちょっと怖かったのですが、個人的には満足いく終わり方…

1

クリームな僕 小説

山藍紫姫子  ぽ~じゅ 

官能小説としてのクオリティが高い!

4作品収録された短編集。
短いですがどれも文章力がやたらと高くて、1作ごとに作風がガラッと変わります。山藍紫姫子先生の圧倒的な文章力に脱帽です。すばらしい作品集だと思いました。

「クリームな僕」
オークションで落札された無垢で純粋な猫耳美少年が調教開発される話。リバ、3 Pありでめちゃくちゃエロくて最高でした。

「ディナーには僕を」
万引きの冤罪をかけられた中性的美少年が警備員に…

2

多岐川肛門病院の秘密 小説

山藍紫姫子  あさとえいり 

やりすぎお医者さんごっこ

アノ「山藍紫姫子」先生作品。
そしてこのタイトル!ズバリ「肛門」。ドストレート。
これは読むしかないでしょう。
というわけで。

主人公は夏樹、という美少年。
設定はあらすじを見ていただいて。
そんなこんなでなぜか夏樹が患者役となって「お医者さんごっこ」が始まるわけなんだけど。
味方と思っていた堤が、夏樹の秘密をバラすぞと脅しつつ夏樹のaヌスに適量の2倍のジェルを注入し、更に栓をす…

1

堕天使の島(文庫) 小説

山藍紫姫子  小島文美 

三位一体…

山藍先生のAllアダムのクローズドサークルものです。
BLものにある、或る場所に男性ばかりが集められるという設定には、それなりに納得できる理由が必要です。設定が不自然だと話に入り込みにくいです。この小説では、犯罪を起こした青少年の更生のための島という名目で入りやすかったです。角川文庫から出版されていますが、なかなかノワールな内容で耽美度も高く、最後までハラハラドキドキ楽しめました。BLゲームの「…

2

王朝恋闇秘譚 小説

山藍紫姫子 

怒涛の○ロス…

 耽美系と噂に名高い山藍紫姫子先生の小説。エロス色がかなり濃いそうでなかなか勇気が出ずに積んでいました。

 平安時代が舞台で出自はいいのに時代に翻弄された実の兄弟もの…という設定で自分的には好みドンピシャの設定でした。

 BLだと実の兄弟もの(近親相姦)と言っても、男女のものと比べると薄れる部分が多いですが、山藍先生が書かれると、禁忌感と退廃感が漂い何とも言えない後ろ暗い雰囲気があり良…

3

蘭陵王 小説

山藍紫姫子  座裏屋蘭丸 

極彩色の刃のように

イヤ〜…凄かった…
粗筋や内容は省略して感想だけ書きます。

正直、中盤までは。
山藍先生にしては随分普通だと思ったし、振り切ってない感を感じてた。
美少年、芸術、肉体の美、欲望の醜悪さ。
一般人にも連想できる範囲の舞台装置に感じてしまった。
十分面白くはあるけど、アノ耽美の女王・山藍紫姫子作品、と思うと物足りなさを感じていた。
しかし!
(ネタバレ注意↓↓↓↓)



2

蘭陵王 小説

山藍紫姫子  座裏屋蘭丸 

スリリング過ぎました。。。

耽美小説ですね。座裏屋先生のイラストがずーっと気になっていたのですが、山藍先生の世界観に自分が入っていけるか…自信がなくて、”いつか”と長らく思い続けて、やっと最近、山藍ワンダーランドに踏み込んでみました(とはいえ、やはり自信はない)。
凌辱好きなので、受の尻壊れるな…の連続はわりとファンタジーとして受け入れられるのですが、それ以上にサスペンスとオカルトの要素が強めで、なかなか手強かったです。”…

1

とりかえばや 小説

山藍紫姫子  蝶野飛沫 

・・

本屋で見つけた分厚い文庫。
厚みがあるのは、この文庫版は2011年発刊の再刊。
昔、前・中・下の三巻だったものに加筆をして、物語を一冊にした合版なので、お買い得品。
粗筋は、とっても単純。
ローマ時代を設定したファンタジーと、紹介文で読んで期待したのですが、残念。
読み物としては、アレキサンドライトを超えていないと思います。

中身は、王朝ものの男女入れ替えをテーマにした「とりかえば…

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