山藍紫姫子さんのレビュー一覧

背徳の聖者たち 小説

山藍紫姫子  ライトグラフII 

官能用語辞典が作れそうな1冊!

タリオという暗殺を請け負う組織の幹部、桜庭が暗殺者でもある2人の息子(血縁は無い)の仕事のしくじりの口止めにもう一人の幹部・鷹司にその肉体を求められる・・・というのが大まかなストーリーです。

現在5冊まで続いてるシリーズらしいのですが、山藍さんのダークで耽美な文体はそのままに、いやある意味更に装飾的かもしれません。でも、こってりしているのにしつこくない!つらっと読めました。
山藍さん、絶対…

9

スタンレー・ホークの事件簿(3) 二重自我 小説

山藍紫姫子  本仁戻 

クライマックスへ向けて

かなり面白かったです。序盤は所々笑える部分もあって和やかな雰囲気なんですが中盤以降はシリアスな場面が続きグイグイ読ませます。これまでで一番事件性が高く、緊張感がありました。第1巻で尻切れになったロジャー・ブラウン事件の行方も判明したし、登場人物の背景もある程度解説し終わったところでいよいよクライマックスへ向けて勢いに乗ってきた感じがします。個人的な評価では限りなく≪神≫に近い≪萌≫といったところで…

0

スタンレー・ホークの事件簿(2) 葛藤 小説

山藍紫姫子  本仁戻 

ラブ・トライアングル

元々ドラマCDが気に入って読み始めたこのシリーズだったので原作である「葛藤」が収録されたこの第2巻はドラマとの差異を知る意味でも楽しみでした。結末を知っているため前半は比較的淡々と読みましたが、後半は意外にコミカル?な印象を受けました。ロスフィールドの為に竜の刺青を彫られて喜んじゃうとは、スタンレーって思ったより純真だったんですねえ。しかし刺青ってそんな簡単に彫れるものなんだろうか・・・。

0

スタンレー・ホークの事件簿(1) 仮面 小説

山藍紫姫子  本仁戻 

あとがきにドラマCD出演声優3人のコメント有り

想像していたより読みやすくそこそこ楽しかったです。刑事という役職柄事件に係わりつつ話が進むわけですが、猟奇的な事件内容や事実関係が興味をそそり退屈しませんでした。あっさりした事件解決はそれ専門の小説とは比ぶべくもなく、しかし不満も感じませんでした。そもそも“事件簿”とはありますが少なくともこの巻に関して言えば事件そのものよりスタンレーとロスフィールドの接近をメインに据えたものだと受け取れます。また…

1

ネメシス 小説

山藍紫姫子  ライトグラフII 

正統派おタンビ小説、BLというよりもジュネ??(違いが微妙だ)

昨夜一気に読み終えました。 面白かったです…で感想終了になっちゃう、
安心して読める筆力は流石の大ベテラン作家。 ただ、ちょっと
言葉の選び方に癖があるかも。 ある程度BLに慣れ親しんだひとに
おすすめしたい独特の文体だと思います。 そしてえろえろです。
多彩かつ豪華なキャラクター勢がこのシリーズの特徴。
主人公が基本的に皆に愛されています。 絶世の美貌、
幼少期に実父から性的に虐げら…

5

ネメシス 小説

山藍紫姫子  ライトグラフII 

イノセントな悪妻のように…

タリオシリーズの5作目はストーカー事件の報復仕事から始まります。
グロテスクな仕事内容の多い桜庭家の仕事にしては、少々地味…
かと肩透かしをくらった気分…ではすみませんでした。
この仕事の失敗をきっかけに、物語は急展開を見せます。
組織タリオで暗躍する3幹部達と、同業組織「ネメシス」の姿…。
薄いベールを脱ぐように、少しずつ明らかにされる桜庭の過去と記憶!
美貌の養父をナイトのように守…

5

ネメシス 小説

山藍紫姫子  ライトグラフII 

エロに磨きがかかった!

「ちょっと、エロな表紙ね~」と思いつつオビを外してみたら、”ちょっと”どころではありませんでしたっ≧0≦ 胸から下が丸見えの上、鷹司の手が桜庭の菊の処で、悪戯の気配が…*o* 


桜庭の過去が明かされ始めてきました。

謎の組織“ネメシス”のことも徐々に明らかになりそうな気配。

今回は、桜庭の使途 ルキヤと龍星の出番が少ないのがちょっと淋しいです(2人の洗面所エッチはありますが……

1

ネメシス 小説

山藍紫姫子  ライトグラフII 

久々の二輪ざしプレイと、新たなる展開の始まりに注目でした!

死刑が廃止になった近未来を舞台にした「背徳の聖者たち」から始まったこのシリーズも5冊目を迎えましたが、毎回飽きることのないエロスと事件が主人公達に展開されます。

死刑が廃止になった為、犯罪被害者や遺族の為に秘密裏に、国から認められて同罪報復で私刑を行う秘密組織タリオ。
その総帥四ノ宮の実子で組織№2の鷹司と恋人になった四ノ宮の養子でタリオ幹部の桜庭那臣。
今回の作品で特に思ったのが、桜庭…

2

冬の星座 完全版 下巻 小説

山藍紫姫子 

泥眼の美女のような嫉妬

エキセントリックで美しいこのお話も、後編に入りました。
舞台をニューヨークへうつしても、どれほど体を重ねても…
…平行線をたどるカルロスとサヴォウー。
サヴォウーに白銀の貞操帯を施したまま、出かけてしまったカルロス。
カルロスの子を宿し、流産してしまうキャサリン!
先代のダルシア卿の恐るべき近親相姦と、マミヤの出生の秘密…。
次々に現れるショッキングな事実を見つめる、
サヴォウーの眸…

4

アレキサンドライト 小説

山藍紫姫子 

表裏一体の強い想い

攻・マクシミリアン(20代後半)
受・シェリル(22)
間男(?)・ラモン(シェリルより年下)

シェリルには妻がいました。
しかしお忍びの旅先で賊に辱められ、自殺してしまいます。

シェリルの妻はマクシミリアンの妹でした。
妹を死に至らしめた復讐として、革命に乗じてシェリルを浚います。
浚う途中で湖に落され水濡れに。
その衣服を奪い取ろうとしたマクシミリアンは、シェリルの異常…

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