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山藍紫姫子 本仁戻
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このシリーズは山藍先生の特徴たるエロエロ濃厚とはまったく違います。 とはいえ、短編集では微妙なホラー作品は書いていらっしゃいましたから、 もう一つの山藍先生といったところ。 前作は、コンセプトはそこそこ悪くなかったんですが、ミステリーのキモともいえる 読者裏切りや謎かけ部分が甘く、さらに登場人物のそれぞれもイマイチつかめないような 消化不良な感じに終わってしまった。 しかし、Ⅱでは…
山藍紫姫子 ライトグラフII
ネタバレ
うーん、これは山藍先生の世界を全部ぶちまけました的な小説。 いままでのタリオシリーズとはちょっと趣を異にします。 山藍先生といえば、古くは「長恨歌」や「花夜叉」で和の幽玄世界を、 そして「スタンレー・ホーク」シリーズでドライなミステリーを展開なさっていますが その両方が合体したかのようで、ところどころ既視感があります。 とはいえ、面白いですよ。 タリオ特有の暴力的な描写と濃厚すぎる…
これがシリーズものでなかったら、中立~萌の中間ぐらい。 スタンレー・ホークはヴァ―ジルシティ署の不良刑事。 オープニングの部分は山藍先生のHPでも読めます。 耽美でエロス祭典の山藍節はなく、むしろ短編集などでお目にかかる ややブラックなミステリー方向、なのでありますが だがしかし、ミステリー小説として読むとかなり物足りない。 イタコみたいな美しい男っていうコンセプトは悪くな…
山藍紫姫子 水上有理
さて、おそらくは若い世代の方々にとっては「えー!?」なキワモノ小説、 しかも能楽の世界ですから入りにくいことこの上なしと思いますが、 1980年代は同人誌レベルでもこういう作風ってありがちだった気がします。 私自身、80年代中期に当時で言う「耽美系同人誌」に参加しておりましたが 参加していたところの主幹がですね、血縁関係ドロドロ系好きで、主幹がソレですから 権力・血縁・執念でドロドロ…
BLに求めるモノは何かと聞かれて、すかさず「エロス!」と即答する自分、 好きなシチュはと聞かれて「3P複数言葉攻め」と臆面もなく答える自分にとって やはり山藍先生はほかとは格がちがうのでございます。 さらに、3P&複数コレクターとしてはっきりネタバレしておこう! 本作、3Pが少なくとも3回出てきます! しかも全部違うカップリングで。 そんなことネタバレした程度じゃ尽きないんですよ……
山藍紫姫子
時は江戸時代、まるで池波正太郎の「鬼平犯科帳」のパロディか!? と思わせるストーリー展開ながら、楽しく読める。 若くして火付盗賊改(現代でいう検察庁長官みたいなものか)になった牙神尚照は その大役を引退するのも早かった。 30過ぎたばかりで隠居し、半年前から美しい若衆の月弥を隠居処に住まわせています。 だが、この月弥、ちっとも牙神になつかない(笑) しかし、お布団に入るとあらあら……
ひさしぶりにタリオシリーズを読み返したが、やはりこのシリーズ好きですわぁぁぁ! 何がいいって、耽美な雰囲気+赤裸々すぎるほどの淫靡+ダークロマンスそれに! とんでもないところでアサッテのセリフを吐く桜庭さん! まったく、このお方は冷静沈着なのか、健気なのかおバカなのかわかりません。 桜庭さん名言集を作りたいほどの秀逸なセリフが、 全体に漂う濃厚なエロス&ダークといいバランスを保ってい…
山藍紫姫子 竹田やよい
山藍先生というと、難解な文章でキワモノ書いているイメージをお持ちの方も いらっしゃるかと思いますが、山藍初心者にはまずこれをおススメしたいです。 とくに難解な文もありません。山藍先生の作風の広さを実感できる短編集です。 非常に高レベルです。 昨今のBLに見られるような予定調和で成り立つ世界じゃないですね、コレ…。 しばしば「BLの枠を越えた」とかって評される作家さんはいますが、 …
山藍紫姫子 小林智美
能楽(猿楽)の地位を一気に押し上げたのはいうまでもなく世阿弥でありますが、 それは世阿弥がわずか12歳のとき、将軍・足利義満に見初められたからというのが一因。 ところが、義満から義教の代にかわり、世阿弥の長男といわれる観世元雅に将軍の寵愛が うつることはありませんでした。 義教は元雅より4つ年下の従兄弟である音阿弥をひいきにしたと言われます。 BLでは珍しい能楽を題材にとった本作品を…
旧版はいつぞや読みましたが、角川版の大幅加筆してあるものを。 山藍先生はBL(当時は耽美と呼ばれていた)黎明期からその名を知られた作家さんです。 初期は欲望のドロドロと猟奇的ともいえるほどのエロスに、「小説JUNE」の中でも 抜きんでたものがありましたけどねー。 山藍先生は独自の特濃エロ世界を持ちながらも、 時代のトレンドに合わせて進化している作家なのダ!ということがよくわかる一冊。…