山岸ほくとさんのレビュー一覧

Wild Lovers(上)(表題作 Wild Fangs) コミック

山岸ほくと 

古式ゆかしい

超絶美形祭りの、獣人ファンタジー。
耽美な絵柄と非日常な世界観。
なんだかとっても懐かしい。

表紙イラストだけ見ると、ほとんどBLには見えませんが、どちらも性別は男です。

むかし、あるところにとても力の強い獣がいました。獣は街を襲い暴れ放題。
ある日、獣のもとに一人の人間が訪れました。
獣は牙をむいて脅しますが、人間は獣に近づき話しかけます。
その言葉に、獣は膝を折り、頭を垂…

1

咎人のくちづけ 小説

夜光花  山岸ほくと 

三部作の終巻!

ファンタジー3部作の3作目、個人的にはこれが一番好きだった。

2冊目の「あかつきの塔の魔術師」の最後、え〜?で主役二人はまとまったとして
隣国セントダイナはどうなっちゃうの〜?と、思った人は多かったはず。
それに応えての第三弾です。


冤罪により島流しにあったハッサン王子がサントリムに亡命した後の話。
前作のヒューイ王子、レニーの主従も出てくる。

捲土重来を狙う頭は切れる…

3

あかつきの塔の魔術師 小説

夜光花  山岸ほくと 

主従の持ち味がいい。

『蒼穹の剣士と漆黒の騎士』の関連作品。
その後時間が50年程経過している模様。

セントリムの第三王子ヒューイは、数人の付き人と共に人質として、
隣国セントダイナ城内のあかつきの塔で暮す日々。

レニーのキャラがなんとも魅力的で、それだけでも楽しい一冊。
ひねくれていて、Sっ気があって、性格が悪くて、でも有能。

全体としては殺伐とした物語なのだが、
ヒューイの客観的に見ると不…

2

蒼穹の剣士と漆黒の騎士 小説

夜光花  山岸ほくと 

魅力的な世界観

人気の夜光花先生、初読み。
初読みで、いきなりファンタジーという変化球にいってしまったのは、
単なる巡り合わせの問題だが、この世界観はかなり好きだった。

背に羽を持つ少数民族、鳥人族の麗しい長ユーゴ。
天使のような美貌ながら、弓と剣の腕に優れた強く闘う男。

一方、そのユーゴを神のように崇める少数民族アフリ族出身の騎士団長・狼炎。
常に黒ずくめの装束に身を包み、顔を隠している。

4

蒼穹の剣士と漆黒の騎士 小説

夜光花  山岸ほくと 

さすが夜光花さん

夜光花さんのファンタジーものです。ファンタジーは世界観に入り込むのに時間がかかるので、個人的に読む優先順位は低いんですがこれは面白かった。ファンタジーでもちゃんとエロかったです(笑)

一番の萌えポイントは、受けのユーゴが性的なことに無知なのにつけこんで、攻めがいたしちゃう所です。ちゃっかり初めてを頂いちゃう。「これが精液っていうんだよ」って教えてもらうレベルで見た目は20歳だけど中身はまるっ…

1

散る花は影に抱かれて 小説

六青みつみ  山岸ほくと 

可愛い前半、怒濤の後半

関ヶ原から60余年、忍びの里。
命を狙われ幼い頃に下忍の家に預けらた総領家の若君・夏月と、
兄として共に育った7歳年上の下忍・忠影。

お互いに大切に思い惹かれ合っていたものの、
夏月が14の歳に跡取りとして惣領家に戻ってからは、
会うことすらかなわぬ身分違いの許されぬ恋。

第一部は、身分の差に引き離された二人が思いを通わせ
「口吸い」に至るまで。
ここまでは、切なくきゅんと…

4

咎人のくちづけ 小説

夜光花  山岸ほくと 

次第に人間らしい感情を手に入れる受け

作者初めての本格ファンタジーの3作目、1作目は今回の舞台となる国の騎士と鳥人との
ファンタジーで、2作目が今回の作品のスピンオフにあたる作品で
悪魔のような魔術師レニーとサントリムの第三王子ヒューイが主役、そしてその二人が
今回の作品にも出ているのですが、それはこの話がサントリム国での出会いから
始まるし、前作のその後的な流れでもあるためです。

出来ればこの1冊だけでなく、前作の「あ…

7

Wild Wind コミック

山岸ほくと 

獣人ファンタジー三部作。全てのはじまり。

人と獣、二つの姿をもつ”獣人”と、
彼らを従わせることのできる人間“斑族”の愛を描いたファンタジー三部作。
昔の少女漫画のような?クラシカルで耽美風な絵柄と、
神話を紡ぐような壮大な世界観に引き込まれます。

三部作は「Wild Fangs」「Wild Rose」「Wild Wind」の順ですが
物語の時系列は、巻を追うごとに古くなっていきます。
「Wild Fangs」「Wild …

1

ストレイ・リング 小説

水壬楓子  山岸ほくと 

そのうち文庫化になるだろうけど…

このスピンオフが文庫化になったのですが
挿絵が変わってたので、たぶんこの文庫化も実相寺さんなんだろう…。
で、実相寺さんのイラストも勿論大好きなんですが
この本に限っては山岸さんの描いてる右城の顔が大好きなんです!!

とにかく読んでて、大人だよね右城さん…(^^;)
チョッとズルイ部分もあったりするんだけれど、
それは藤近しょうがないわ…彼の方が上手なのよ。
愛人で本気になりたく…

3

あかつきの塔の魔術師 小説

夜光花  山岸ほくと 

ダメな子ほど可愛いし情が湧く?

「蒼穹の剣士と漆黒の騎士」のスピンオフファンタジー、薔薇シリーズも終わり、
夜光花先生のファンタジーものを読んで見たいと思っていたので結構嬉しいかも。
前作は鳥族と騎士のラブでしたが、その世界感で50年くらい経った後のお話で、
前作の攻め様である騎士の狼炎もすっかりご老体になって登場していました。

今回の舞台は、何かと昔から曰くある大国の王家が、受け様の生まれた隣国との和平の
証とし…

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