BLソムリエさんのノミネート作品ということで読んでみました。
私が知らないだけかもしれませんが、教習所を舞台にしたBLってありそうでなかったなーと新鮮でした。
不安を抱えながらの車の運転、そこに運転に手練れたイケメン教官。恋が始まるにはもってこいの舞台ですよね。
そしてイケメン教官もさることながら、生徒の「スーツの王子様」こと八乙女さんのキャラがとても良いですね。スーツの王子様の真実の姿は少女漫画家というギャップ。
八乙女さんは教習所に通う前から千葉教官を知っていて、淡い恋心を抱いていて・・・お話の展開としてはありがちではありますが、キャラ設定が良いので面白く読めました。
ただあらすじ読んでなかったので予想と受け攻め逆でした。笑
途中であれ?これはもしや逆か?と。笑
今となっては八乙女さん立派な攻めなんですけどね。
「1巻」表記があるので続きがあるのだと思いますが、1巻完結作品としても楽しめます。
古着屋のイケメン店長とデザイナーを夢見る高校生とのピュアラブストーリー。
でも書き下ろしで卒業後ちゃんとヤッてます!笑
タイトルの意味がわからなくてググったら『常常綺羅の晴れ着なし』ということわざが出てきたのでなるほどなーと。これは店長のことを表してるのかな…。
店長と高校生・航が少しずつお互いに惹かれ合っていく過程が丁寧に描かれていて好きです。が、少し詰め込みすぎというか尺が足りないというか。
店長の過去をふんわりと描いていますが、もう少し掘り下げた方が航との恋愛に簡単に踏み切れない葛藤等を感じられてよかったのではと感じました。
あと、ラストの未来の2人の姿、もっとページを割いて描いてほしかった!
好きなストーリーだけに物足りなさを感じてしまったのが少し残念です。
祝・完結!
でも終わってしまって寂しい(泣)
ほんとに良いお話だったなー『京極家シリーズ』。
夫夫愛の話であり、夫婦愛の話であり、母子愛の話であり、家族愛の話であり…『愛』の物語でしたね。
最終巻、まず表紙が最高に幸せ!裏表紙も家族勢揃いでステキ!!
最終巻は残されていた尊の家族のお話がメインで、尊のママとパパの関係性が明らかになりました。ちょっとビックリ展開だったけど、それをわかって最初から読み返すと尊ママの態度とか「なるほどねー」と思えて面白かったです。
尊パパは男と結婚した尊をどんな思いで見つめていたのだろうと、その辺りのお話も詳しく読んでみたかったなー。
終盤は完結してしまう寂しさと尊と誠志郎の愛情溢れるやりとりにひたすらウルウルしてました。
色んなBL読んできたけど、読み終えていちばん幸せを感じた作品でした。ありがとうございました。
もう先が気になって気になって、上下巻ぶっ続けで読んでも全然あっという間でした。
下巻。
上手いなーと思ったのが、上巻では晶が未来を見て蛍を案じて曽我部さんを訪ねるのに対して、下巻では蛍が過去を見て晶を案じ曽我部さんを訪れる。この対比と、それぞれのイケメン見た事務員さんの反応が同じっていう面白さ。改めて日高ショーコ先生作品の素晴らしさを実感しました。
下巻ではハラハラする展開と同時に謎が解明されていくわけですが、100%理解できてるか?っていうとそうではない。9割理解できてるかなって感じではあるけれど、それでも十分に面白かったです。
AとBだけでなくいくつもの世界線が存在し、未来と過去が繋がる瞬間がある。蛍にはその力がある。
詳細な回答を示してくれるわけではないので、自分の中で感じて理解できる範囲で堪能できました。
晶が蛍を救う展開で始まり、しかし実は蛍が晶を救う話だったんですね。素晴らしい。
AとBそれぞれの描き下ろし、関係性の微妙な違いも面白かったです。
正直言うと「BLでなくても成り立つ話だな」と当初思ってたんですが、BLであったからこそ蛍と晶はその想いに戸惑い10年離れてしまっていたのだろうし、BLであったからこそお互いを救いたいという想いの強さが物語を動かしたのだろうと感じました。
まずミステリーということで、日高ショーコ先生の引き出しの多さに感服いたしました。
どのような作品を描かれても美麗な絵とストーリーの緻密さにただただ凄いなーと。
まずは上巻。
1話目からめちゃくちゃ面白くてグイグイ話に引き込まれました。
過去が見える蛍と、未来が見える晶。その能力ゆえに一緒にいるべきはずが一緒にいることを避けてしまった。
とある事件を「過去」と「未来」の出来事として見てしまったのをきっかけに、10年の時を経てお互いを探す蛍と晶。もうここだけでもドラマチック!
ただ蛍と晶の幼少期の話に加え、「今」の時間軸も現在と未来が入り乱れているので、じっくり読まないと混乱してしまうかも。曽我部さんがAとBの説明をしてくれているのでわかりやすくはなりますが、それでも決してサクサク読めるストーリーではく、しかしそれもまた魅力。
久しぶりの再読。
まず沢本そじ先生の絵がほんとに大好きで。綺麗でエロくてカッコいい‼
特に司はその良さが全て詰まってるキャラですね。大好きです。
ストーリーとしては「元いじめっ子に恋人のフリして復讐する」っていうそこそこありがちな設定から始まるお話なんですが、ラスト普通のいちゃラブで終わらないところが良いんですよね。
愁も司も確実にお互いに執着はしてるんだけど、恋愛にはまだ遠いというか。
特に司は利害関係で一緒にいる部分がまだ大きいだろうし。
でも書き下ろし読んだら、愁と司の気持ちが寄り添う未来も少し見えなくはない。
そじ先生、番外編でその後の2人を描いてくださらないかなぁ。
作者様は芸人さん大好きなんだろうなーと感じられるキャラの作り込みで、絶妙にリアルで面白かったです。
大阪時代のゆうたろうが適度にクズで、でも武井と芸人をやっていくと決めてからは遊びを封印してるとことか、こういう芸人いそうだなーと。
ゆうたろうにお尻の経験があるのはちょっと無理矢理設定かなとも思いましたが、でも芸能界って無茶苦茶やもんなーとなんか納得してしまった。笑
武井はゆうたろうと芸人をやっていくと決めた時から潜在的にゆうたろうに好意を持っていたんじゃないかな。自分の芸に惚れて一緒に芸人やりたいと言ってくれたゆうたろうを拒み続けた末に受け入れたってことは、そういうことなのかなと感じました。
「武井の気がすむまで」恋人でいるつもりが、ゆうたろうにもちゃんと情が芽生えて…武井の安堵吐き笑った。
クスっと笑えて、ゆうたろうはエッチだし、こんな2人がほんとにいそうだなーと思える良作でした。