すずくこま先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
ピュア 4
絆され 3
サスペンス 2
エロ 1
な感じだと思います。
ルカくん×セオドアくんのカプです。
友人とビーチへバカンスに来ていたセオドアくん。しかし急用で帰ることになり、その帰路の途中、何者かに誘拐されてしまう。目を覚ました廃モーテルには、セオドアくんが誘拐されているところを目撃してしまった所為で一緒に攫われてしまったルカくんも居て…。
今作は帯に書いていますが、社長令息で御曹司のセオドアくんと孤独な青年で誘拐犯のルカくんによるサスペンスものです。
ルカくんが誘拐犯ということは分かった状態で読み進めると、共犯者の提案でセオドアくんの誘拐を実行し、セオドアくんが逃げないように監視する役でもあるので、セオドアくんと接する内に、ちょっと甘ちゃんで凄くピュアなセオドアくんに徐々に絆されていきます。
セオドアくんは、自分の所為で一緒に誘拐されたと思っているルカくんに対して甘えたり人懐っこく接して、ルカくんの励ましや優しさに惹かれていきます。
誘拐犯の仲間に殴られたりする描写が少しありますが、ルカくんとセオドアくんの仲自体は比較的良好なので、ギスギス感やハラハラ感のサスペンス要素はちょっと少なめかなと思いました。
お互いに吊り橋効果?と言いながらも、2人の心優しい言動にちゃんと惹かれているし、真実を知った後の切なさとそれに向き合う姿に胸を打たれます。最後はちゃんと幸せになる2人を見届ける為に、是非とも読んでほしいです。
踊十利先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
仄暗い 3
駆け引き 2
血表現 1
エロ 1
な感じだと思います。
レナートさん×アベルさんのカプです。
妹を守る為、麻薬組織に身を投じたアベルさん。ついに組織のトップであるリコの右腕まで上り詰めるが…。
あらすじの内容から物語りの流れやアベルさんの真意などは分かるのですが、逆にあらすじを読まないで、本編だけを読むとリコが仇であることやアベルさんが何をしたかったのかが伝わりづらいかなと思いました。
結局アベルさんは、リコを裏切り命を奪いたかったのかな?と思うのですが、レナートさんからの組織の解体の計画は拒んだので、アベルさんのリコへの復讐心はあったのか、どうしたかったのか、が分からなかったですね。
レナートさんとの関係性も恋愛描写が少なくて、アベルさんに抱くレナートさんの想いやレナートさんに絆されるアベルさんの心理描写などが読み取りづらかったです。
麻薬組織としても恋愛としても駆け引きや腹の探り合い要素が多いからか、もう少しキャラクター同士の本心や素直な言動などによる恋愛模様が見たかったですね。
アベルさんの友人であるハイメさんの最期の約束やその時のアベルさんの表情。レナートさんがアベルさんと会えて「良かった」と打ち明けるコマや「真っ直ぐ行け」と言い放つ見開きなど、キャラクターやコマの魅せ方には目が引きつけられるので、読んでみては如何ですか。
恋人同士となった一条さんと怜さんのお話で、ベッドで目を覚ました怜さんだったが、一条さんが報告会に行ってしまった為、思わず一条さんのシャツの匂いを嗅ぎなが一人でシちゃいます。
しかし、怜さんの勘違いで、まだ報告会に行っていなかった一条さんに、一人でシている所を見られてしまいます。
恥ずかしさから、一条さんにあっちに行け、と言いますが、勿論放って置かれる訳もなく、抱かれちゃいます。
だけど、未だに一条さんのシャツに顔を埋めている怜さんを見て、自分のシャツに嫉妬しかける一条さん。その時の怜さんの言葉が一条さんを更に煽ってしまいます。
怜さんのエロ可愛い言動と、それに翻弄されながらも溺愛している一条さんの姿が拝めるので、必見です。
本編後で、恋人同士となっている一条さんと怜さんのお話で、仕事が忙しく、恋人らしいことが出来なかったが、明日は休みだからやっとイチャイチャ出来る!と内心ドキドキしている怜さん。
スマートに格好良く、どうやって部屋に誘おうと考えている時、一条さんの方から部屋に来て泊まっていけば?とスマートに誘われます。
めちゃくちゃ嬉しそうに返事をする怜さん。着替えなどを持ってくると自身の部屋に行こうとしますが、更に一条さんからの熱烈な誘い方をされ、結局自室に行くことなく、一条さんにお持ち帰りされちゃいます。
一条さんの熱烈な誘い文句が格好良いのと、それに思わず赤面する怜さんが可愛くて堪らないです。
蟹宇まい先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
ピュア 5
エロ 5
男前 4
甘い 3
俺様 2
な感じだと思います。
一条さん×怜さんのカプです。
コスメブランドを経営している怜さん。ある日、ストーカー被害から、雇われボディガードの一条さんと出会う。真面目で硬派、理想のタイプだと思った一条さんには裏の顔があって…。
まず受けの怜さんは、自身の顔の良さを武器に、自身のコスメブランドの広告塔としてモデルをしています。その為、言い寄ってくる女性とのスキャンダルが…ということは無く。理想の相手は硬派な男性ということで、女性との関係、ましてや噂のスキャンダルすらありません。
ちょっとナルシストっぽい発言もありますが、基本的にはウブで天然で、めちゃくちゃピュアっ子でとにかく可愛いです。
そんな怜さんの理想のタイプを体現している一条さん。しかし、本当は猫被りで、意地悪で俺様な一面がありました。物語り序盤で、怜さんに一条さんの本性がバレてしまうので、少し開き直って意地悪な言動をしたりする一条さん。
でも、ボディガード中は真面目に仕事をしたり、偶に怜さんにちょっかいを掛けますが、怜さんを気遣ったりする男前な言動もあるので、俺様要素より男前要素の方が印象的で格好良いです。
理想のタイプだと思っていたら、猫を被っていた一条さんに、少しショックを受ける怜さん。その後、キスをされたり身体を触られたりと、一条さんに色々されちゃいますが、ショックよりもドキドキが勝っているので、一条さんに翻弄されている姿はエロ可愛いです。
一条さんも最初は遊びな感じで怜さんに手を出しますが、怜さんの仕事に向き合う姿や危なっかしくて放っておけない一面から、早い段階で怜さんに対しての好意的な感情を抱くので、全体的には2人の仲は甘い雰囲気です。
ボディガード中は硬派、本性は少し意地悪で俺様な一条さん。スキャンダルの噂がある怜さん、だけど本当はウブでピュアっ子。ギャップ萌え間違い無しの2人が織り成す、エロ可愛くてお互いに翻弄し合っちゃう恋愛模様にめちゃくちゃ萌えるので、是非とも読んでほしいです。
磯野フナ先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
ストーカー 5
チョロい 5
エロ 4
ラブコメ 3
な感じだと思います。
ナツキくん×ユズくんのカプです。
大学生のユズくんには信頼出来る友達のナツキくんが居た。ある日、部屋飲み中に女の子の話題で勃ってしまったユズくんは、男同士なら普通だと言われ、ナツキくんと抜き合いをしてしまう。更には、ナツキくんの部屋でユズくん自身の写真などを見つけてしまい…。
タイトルが物語っている通り、ナツキくんは激重ストーカーです。でも、ストーカー行為がユズくん本人にバレて「キモい」と言われようと若干開き直って、大学卒業まで4年があるから大丈夫だと、僕の愛をたっぷり捧げる、と言い放ちます。
その後もナツキくんのストーカー行為は勿論続き、バイト先を一緒にしたり、ユズくんとの絡みを撮影したり、幼馴染の多々良くんに頼んで、ユズくんのアクスタや缶バッジ、ぬいぐるみやユズくんが登場すると乙女ゲームまで作らせているのには思わず笑ってしまいました。
そんなナツキくんのストーカー行為に、キモいと言いながらも、ユズくんが困っている時に助けてくれたり、開き直ったストーカー行為の異常さに、こいつ病気なんじゃ?と逆に心配しちゃうユズくんがめちゃくちゃチョロくて可愛いです。
めちゃくちゃ絆されてはいるが、ナツキくんに対する想いが未だに分からず、お前のものにはならない、と強気なユズくん。そんなユズくんに、追いかけがいがある、と全くめげないナツキくん。ナツキくんのストーカー具合が凄まじいけど、ユズくんのチョロさとラブコメ要素が程良く中和してくれているので、是非とも読んでほしいです。
ささき先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
テンション 4
コミカル 4
甘い 3
エロ 3
な感じだと思います。
テオさん×湊くんのカプです。
新人インキュバスのテオさんは、人間界で大苦戦し、3日も精気を摂取出来ていなかった。そんな時、声を掛けてくれた大学生の湊くんの匂いを嗅いで、オアシスだと勘違いするほど、湊くんは人が良いスケベ人間だった。
テオさん曰く、スケベ人間の湊くん。その理由として、彼女がいた時に後ろでの本番に備えて、湊くんが後ろに挿れる用の玩具を買っていたり、初対面であるテオさんから抱かせてほしいと言われた時も、言葉では渋っているようで、何気に満更でもない感じが分かるので、スケベには興味津々なようです。
しかし、いざ絡みになったら、テオさんからしたら3日間振りの食事ということで、一舐めしただけで満腹で寝てしまいます。
その後もキスだけで満足しているテオさんと気持ち良いけどキス止まりでイライラムラムラしちゃうスケベな湊くん。これでちゃんと最後まで繋がることは出来るの?と思いましたが、テオさんが断食してエッチに挑むので大丈夫です。
何度も笑ってしまう面白さで、ハイテンションでコミカルで、しんみり描写は殆ど無く、テオさんと湊くんの仲は甘く可愛いし、脇役キャラ達との仲も良好なので、難しいことを考えず、ただ笑って楽しめるので、是非とも読んでほしいです。
待望の真夜中の俺を見ての2巻目、楽しみにしてました。
個人的、各項目5段階で
包容力 4
わちゃわちゃ 3
エロ 3
健気 3
な感じだと思います。
前作に引き続き、荻野さん× 真夜くんのカプです。
荻野さんの真夜くんに対する包容力が格好良くて、物語り終盤での真夜くんをステージに送り出す時の「おかえり」って言わせてよ、って発言が格好良いし、血の滴る良い男でしたね。
その言動もあり、荻野さんと真夜くんの関係は一旦は認められたけど、一旦って何?まず柏木さんがあそこまで、2人の関係、というより荻野さんに対して処分を下そうとしてたのか、ちょっと理解出来なかったですね。マネージャーがタレントに手を出したって認識になるからなのか?別に悪いことしてないのに?荻野さんを咎める柏木さんの言動にはモヤっとしました。
元々根暗言動がある真夜くんですが、今作はそれとは別でメンタルが落ちてしまう描写が多めなので、2人の甘々な雰囲気は少し控えめかなと思いました。
でも、普段の真夜くんに対しては勿論、メンタルが落ちている真夜くんを支え、まひるくんの背中を押してあげる荻野さんが素敵で、それに応えようとする真夜くんの健気な姿が可愛くて思わず応援したくなります。
あと個人的には真夜くんからのキスの時の髪カーテンが癖に刺さるので、是非とも読んでほしいです。
桃ノ李子先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。
個人的、各項目5段階で
甘い 3
もどかしい 2
エロ 2
な感じだと思います。
由希斗さん×紬さんのカプです。
職場恋愛をしていた彼にフラれ、会社を辞め傷心中の紬さん。そんな時、引越し先のアパートの大家さんに挨拶に行くと、推しのVtuberにそっくりな由希斗さんと出会って…。
元々彼氏が居た紬さんなので、推しにそっくりの由希斗さんがめちゃくちゃタイプで、由希斗さんのことを考えながら1人でシちゃったりします。由希斗さんへの罪悪感を抱きますが、由希斗さんを推しだと認識するようになると推しが増えたと喜んじゃいます。
そして由希斗さん視点からも、紬さんに一目惚れしていることが分かります。
しかし、紬さんの説明から、推しは本命ではないから、自分とは恋人になれない?と考えてしまう由希斗さん。
推しではあるが由希斗さんに惹かれていく紬さん。可愛くてお世話したいと紬さんに一目惚れした由希斗さん。2人の関係がなかなか進展しなくてもどかしいですが、雰囲気的には甘めで可愛いので、是非とも読んでほしいです。