流浪の月、読みました。本屋大賞とのことで気になっておりました。
BL要素ないですがちるちるでレビューして良いのでしょうか汗
すごく好きな話でした~。
美しい文章とともに生きづらさ、苦しみが書かれていて、
胸が押しつぶされそうなのに読む手が止まらなかったです。
この話の好きなところは、更紗と文が男女の関係にならなかったところです。「汝、星の如くで」は野外セックスして子連れの先生に目撃される激ヤバ高校生カップルだったので…。恋愛を見たくないなと思ってたら、清い関係で終って良かったです。
被害者と加害者。でも更紗にとってはどこまで行っても自分を助けてくれた人。世界から理解されることはないだろうけど、ふたりが幸せならそれでいいんだと思いました。
あれっ、これBLじゃないけどBLサイトでレビューしていいんですか!?
BL要素皆無です。
地球滅亡までのカウントダウン的な話で、それぞれの登場人物が絡み合い、最後は……。というお話です。
主人公は一応いじめられっこのポッチャリ男の子なのかな…?
好きな子を守るための男気にシビれました。
地球滅亡ってなったら政府は隠すんじゃないかな?と思いますけど、この世界ではニュースでばんばん言っちゃってますね。そして思った通り町は犯罪であふれかえります
まああと〇日で死ぬって分かったら、普通だった人もタガが外れてレイプ、殺人、その他犯罪しますよね
男の子とその子が好きな女の子、男の子の母、男の子の父(蒸発したヤクザ)の織りなすひと時の家族、いや、疑似家族的な繋がりに胸をうたれました。
その後出てくるアーティストの葛藤・苦悩と全員の最期が美しかったです
芸人BL、いくつか見ましたがどれも恋愛メインで(BLなので当たり前なのですが)漫才師の本業である漫才部分を避けがちな本格的なものはない印象でした。
しかしこの作品は、まずお笑いガチ勢の一穂ミチさんが原作なのでかなり深いところまで掘り下げており、すごかったです。舞台に立った瞬間の空気とか、笑いが起こる・起こらない・呑まれる・波に乗る、そんな演者の気持ちが絵柄から伝わってくる。
呑まれた(場の空気をものにできなかった)ときの「3分間の後悔処刑」という表現は言いえて妙だな…!となりました。
一穂さんが書かれた一般小説・芸人とOLの恋愛を描いた「パラソルでパラシュート」はなんか夢小説っぽくて私はハマらなかったのですが、今回の芸人同士BLとなると芸人の内側やお仕事感が見て取れて良かったです。
あと志村さんの絵柄も好きだ~。
あと青井鞠子さんというキャラも好きだ~~。
痛くて悲しい、けれどどこか光のある話でした。
絵柄も好きです。
村瀬くんの日記も誌的で、読みごたえがあります。
特殊な性癖に悩む村瀬と複雑な家庭環境に悩む淀井が徐々に距離を縮めていく描写はとても心に刺さりました。
~~~~以下ネタバレします。注意~~~
私的には、いままでのストーリーと関係ないところで、最後不慮の事故で死にました。おわり。系のオチが嫌いなのでウーン……。です。
(某膵臓を食べたいとかもそうですが)
もちろん、人の死は急にくることもあり、いままでのその人の物語が急に事故で終って、残された側が呆然としてしまうこともあります。
でも創作物で、最後の最後にそれをぶちこんで、人間って儚い!とされてもそれは投げっぱなしエンドなのでは?となってしまうのです…。このオチがすべてを台無しにするとは言いませんが、出会いから心のつながりまでずっと丁寧だっただけになんだかとても残念な気持ちになりました。
性的虐待描写とかわいそうな描写が続きます。
いや~~~つらい!!!!!!!
これはつらいです。
でも好き。
まずこの重たいテーマに、関西弁。これが良い。
舞台は大阪なので、受けも攻めも関西弁。
関西弁がヘキなのでめちゃめちゃ良かったです。
幸太郎は、義理の母親にウリをやらされている、と言ったらそれまでなのですが、
そこに宗教が絡み、他人の幸せや母親への愛情も絡みに絡んで逃げられない状態に。
どうにかしたいと思っても幸太郎本人が頑なで。母親への愛も本物なのでどうしようもなく。
両がした決断(通報)は正しいとは思うけれど、
ふたりの関係も壊れてしまう。
というか高校生ふたりで暮らすことって許可おりるのか??という疑問はさておき、
上巻は気になるところで終りました。
下巻も早く読みたい…となります。
※幸太郎とやってる信者が、涙を流しているんですよね…。この描写がすごい。
細目敬語後輩×黒髪ほだされ先輩と、キャラ造形が大好きすぎて買いました。
ビジュアルが好きすぎて、買ってよかったです。
ゆいつ先生は昔から好きな作家さんで、絵もお上手で大満足。
ご飯食べてるとき緩む眉間が好きという、わかりやすい好きポイントに萌え。
食×リーマン(スーツ)でフェチにも刺さる~
すごい大きなイベントというか、ドーパミン出る感じの起承転結がないのでお話しとしては緩やかですが、セックスまでが丁寧に描かれていました。
ストーリーがおもしろい!というよりは、ふたりを眺めていたいなという感じの話でした。
「その後」における、ヤってる最中の心さんの余裕のない顔、好きです。