ホスクラ経営者となった文と現役警察官の崇晴。
臆病な両片想いだったふたりですが、両想いになっても相変わらず、じれったくて切なくて、やきもきさせられます(笑)
むしろ、想いが通じてからの方が切なさマシマシ!
会話を交わすほどに、お互いの立場を尊重するほどに、気持ちが揺れ動くさまがじっくりと描かれています。
職務上の急な呼び出しに応じる崇晴に「行かないで」って、言ってしまう文が切ない。
溢れてしまった気持ちの制御がきかなくなった直後に立て直しをはかる表情にも泣ける。
お互いが抱える葛藤と強い気持ちのシーソーゲームをこれでもか!と見せつけられ、こちらまで気持ちが盛り上がってしまいます。
当たり前の日常のエピソードで紡がれるふたりの心の動きが伝わってきて苦しいぃぃ。
自分が傷つかないように保険をかけるような会話ではなく本心からの言葉での対話が増えていて安心しました!
怒っているのではなく、つらい、怖い。
相手を想うあまり、飲み込んできた言葉を、ふたりの未来のために相手に伝えることの大切さを感じました。
あんなに切実な「結婚してぇな」は聞いたことないよ...(;;)
そして!黒髪受スキーの私にはいつも申し訳なさそうな顔をしている崇晴の笑顔や泣き顔にくぅぅ!と唸らずにはいられなかった~。
なにより大好きな場面は文のベッドで寝ている第三者を追い出す場面!
煽ってくる不届き者を冷ややかな言葉と烈々たる目ヂカラで退け、お仕事モードで文の身体の現場検証(笑)
崇晴がむき出しの執着を見せている~。
もう!千葉先生!好き!
ふたりの後ろ姿が印象に残りました。
崇晴を見送る文の不安げな、文に甘える崇晴の。
1巻より素直なふたりの後ろ姿。
また、旧装丁のネオンカラーも素敵でしたが、新装版のシルバーもシックで美しい~。
巻頭のかけあいが1巻と同じ感じで「そうそう!ふたり、こんなだった」と懐かしくも嬉しくなった1冊でした。
懐かしく
事実はひとつなのに見え方はいろいろあって、人はネットやメディアを通じて「自分を満たす事実」を真実として認めることがある。
たとえそれがでっちあげだろうと。
「相方を襲ったゲイ」というデマが広まったことで仕事を干されたお笑い芸人のナル。
相方:三輪に恋していたことは事実だけど、露悪的かつ面白おかしく噂になるようなことなんかない。
やさぐれてゲイバーで酔いつぶれていたところでヒカル(DK)と出逢い、おかしな関係が始まります。
ヒカルのキャラがテンポよくて、セリフとか動きとかとにかく笑える!
そんなヒカルに引きずられるように一緒に過ごしていくうちに、嘘が原因で世界から弾かれたナルが、嘘のないヒカルのまっすぐさに惹かれていきます。
コンビとしての自分ではなく、ピンの自分を表現するために、なんとかして状況を打破しようとするナルを応援したくなります。
まさにアンダードッグ効果!
ナルの逆境がすこしずつ回収されてスカッとするような爽快さにもワクワクします。
また、ナルの会話の端々には痛みや切なさが込められているのと一緒に大人が年下をガードするような優しさも感じられて、すごく安心するんです。
ヒカルが好きと言っていたナルの声と間で聴いてみたいものです(CD出ないかな)
めっちゃ面白かった!という最初に浮かんだ感想の底には、本当の自分と向き合っていく大切さを教えてくれる素敵な部分が隠れていました。
初めて買った作家さんでしたが、すごく好き!
タイトルがうまい…ワンちゃんが好きな作家さんらしいタイトルで、話筋にもピッタリ!
ナルの部屋の絵やヒカルの愛犬、ワンちゃん盛り沢山なのも良かった~。
描き下ろしのふたりでバニー着たときの背景のうさぎの描き方がまったく違って笑ってしまった(笑)
カバー下必見!
■成瀬史郎(ナル)
長年の片想いと相方と仕事を一気に失ったアンダードッグなお笑い芸人。
黒髪ロン毛でカッコイイ。
メガネもバニーも似合う←
フリップの絵も上手い。
チョロさゆえ流されて始まったヒカルとの関係を彼のために距離をおく我慢のできる大人。
三輪のこともわかっていながら最後まで悪く言うことのなかった。いいひと。
■高ヶ坂耀(ヒカル)
薔薇の花を背負える美少年DK。
ゲイバーでナルを持ち帰り→写真で脅しセックスのお稽古を開始。(高校卒業まで本番はナシ)
お上品な容姿がビックリするくらい、パンチききまくりなおシモネタをかます。
恵まれた環境にいる自分に疑問をもち、自立を目指す。
間違ったことに気づいたら謝れる素直さも持つ。
puppy loveで終わらせない、強引で一途なカワイイ子でした。スパダリな将来が楽しみ。
■三輪桔平
ナルの元相方でK1(クズ1)グランプリがあったら間違いなく優勝。
いい人になるターンとか、クズになってしまった哀しい生い立ちターンとか、まったくナシ。
でも、それが良い。
気持ちいいくらいに自分のことだけを考えてる人。
「おつきあい編」(勝手に命名)も2冊目~。
前巻までと比べるとロケット花火みたいな爆発力は減量気味だけど、線香花火みたいにジワジワ★チカチカと輝いています。
相変わらずポンコツ可愛い累と「累に関してはポンコツ響」を壁目線で見るニヤニヤ感満載。
読後の後味良さがひびるいの魅力~。
「嘘から出たまこと」じゃないけれど、役作りからの勢いで響の「カッコイイお顔」を直視できなくなった累がうっかり距離をとってしまい、響はまた妄想に駆られる…という迷走展開。
私は壁なのでふたりが何を考えてるか知ってるけどね!という謎の優越感に浸りながら読めます。
自分のことを腐女子って再認識する感が強い←
流されながら徐々に愛を育てていたはずの累が熱烈に響を好きすぎて、とっちらかってしまうのが楽しくて。
赤面涙顔を覆いながら「振り回しちゃってごめんな」なんて、致死量の萌えですね。
萌えの権化さま降臨。
さらに微妙な誤解がとけてからの累の酔っ払いからの甘えたな姿は尊さの天井知らず。
「信頼と実績のKAWAII」。
これまで読んだアホ可愛いでいちばん好きだ…この子…。
そんな累にぶん回されてる(振り回されるなんて軽いなもんじゃない)響がツンからヤワな感じになるのも微笑ましくていいなぁ。
お掃除を日々ちゃんとする響とブワーッてまとめてやる累の「同棲編」が今すぐ読みたい…。
「ひびるい」の行く末が楽しみなのと同じくらい「ひびるいを好きな子たち」が大好きなので、彼女たちの出番と素敵語録が少なくてちょっぴり寂しかった。
ただ、今回は腐海に詳しいマネージャー吉川さんの「ラッキースケベ」という名画が披露されいて、是非彼にファンアートと言う名の薄い本をお願いしたい!
プライベートを覗いてみたい。(脇役スキー)
そして大活躍だった大弥くん(笑)
語尾の「ゴキロ」に爆笑!
相変わらずのお笑い要員としての役割を果たしながら、ひびるいのスレ違いを終わらせる大役も担っていました。
ユンダイもいいけれど、攻に思えてしまう大弥くんはマネージャーさんの草野さんと…とヨコシマなことを思ってしまう~。
アユハちゃんの熱い滝行もありがとう!
でも無理だ…その程度で払えるほどキミの人生はナマぬるくはない…。
CDの解説も楽しく(羽多野さんお疲れ様でした)次作が楽しみなのでした。
ゆっくりのんびりスロウラブ。
■誠志郎
政治家(父の)秘書を生業とするお堅いダーリン。
本気の初恋愛が偽装結婚絡みというハードモード。
古参議院のセクハラに対しての反論、芋ほり帰りの礼央にかけた言葉と今巻は名言製造機!!
木下先生は無自覚系の人の描写がうますぎる。
■尊
料理上手のハーフアップが似合うハニー。
チャラそうに見えて一途。
次巻ありますよね?もっと内面が見たーい。
■礼央
誠志郎の義弟で耳年増な5歳児。
京極家の台風の目。可愛いは正義。
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続編にもかかわらず、最初ちょっと入りづらかった~。
これは作中に出てくる「努力」って言葉を私自身があまり好きではないからかもしれない。
言葉のイメージ的に努力って、結果を残すまでの経緯であって恋愛の楽しさが含まれている感じがしなくて。
自分が励むものであって「努力しろ」って相手から言われるものじゃないなぁって。
でも、こと結婚に関しては努力が必要なのは事実で(笑)
育った環境や考え方が違う2人が歩み寄りながら関係を深めていくものだから。
ゴールじゃなくてスタートなんだよね。
羨むような新婚生活、祝福されて応援されて…そんな「幸せ」を手にしても、どこか満たされなさを感じているふたり。
ぎこちなさを残しつつも、ふたりが作り上げていくスローな新婚生活に次第に緩やかに浸ることができました。
切ないとかキュンとかって強めの感情はなかったけど「じんわりほっこり」しました。
朝倉先生の暗躍が読みたいので続編が欲しい···
【一途な犬は諦めない】のスピンオフだそうですが、こちら1冊で十分読めます。
年下ドラァグクイーン:千歳×年上ノンケリーマン:凌。よもやのディーヴァが攻!
トークアプリで密かに良いなと思っていた相手と初めて会った時間が最悪だったとき。
ネット上ででは心を温められていた相手からリアルで身が冷えるような言葉をかけられた時…やらかした凌の印象がどう変わっていくのか楽しみでした。
凌は真面目で不器用な男性です。
千歳に対して、うまく言葉を紡げず失敗を繰り返しながらも奮闘する彼が次第に千歳にとって大きな存在になっていきます。
そして千歳の男前なこと!
自分の好きなことを偽らず自ら行動していくことって、なかなか難しいけれど、時に臆病になりながら大切なものを手に入れる姿がかっこいいのです。
デートで「普段の姿」が出せないって半端に女装しちゃった時の彼にしては珍しい歯切れの悪い表情がすごく染みました。
怖いよね…全部を晒すのは怖い。
千歳の職場の姐さんたちの絶妙なかけ合いにニヤッとさせられたかと思えば、しんみり泣かされる。
笑いの中に深いテーマが描かれています。
辛い失恋中でも弱音は吐かずに人には優しくできるママが素敵…おでんの出汁に温められたい…。
いつかママにもマッチョな彼氏ができますように!
個人的に三角関係の話を読む時、愛されているひとりが、残りのふたりの間で揺れ動く心の描かれ方に焦点をあてますが、今作については海堂先生が何を考えているか、どう選択するかばかりが気になっていました。
■榊丈一郎
ドルヲタ大学生。何事にも勉強熱心。
垢抜けない地味顔だけど、閉鎖的な地元民のオバチャンすら笑顔にさせてしまう人懐っこさと明るい素直さ。
■冬真
海堂の絵のモデル兼愛人(処女)
高校時代、内向的な自分に居場所をつくってくれた海堂に心を開く。
儚げな美しさと無邪気な子どもらしさをあわせ持つ天然系美人。
■海堂
元高校の美術教師、画家。
「月収300万」のバイト立案者。
男としての想いと教師の立場の狭間で揺れている時に災難に見舞われ脚が不自由に。
自由に歩くこと、仕事をすること、愛し愛されることが、どれほど得難いものだったかを静かに実感しながら選択した結末は寂しさを伴いながらも溌剌としていて大人で素敵な人だなぁ…と思いました。
どうか、歩き出した先で唯一無二の人が見つかりますように。
■あらすじ
推し活のために応募した妖しげな高額バイトは脚の不自由な海堂から「自分の愛人(男)を抱いてほしい。
」というもので…。
裏表紙のあらすじを読んだ時は「フェチ!NTRフェチ!爛れたフェチ!」とふんすふんす(o´д`o)-3しましたが違いました←
ベッドの上だけでなく、一緒に過ごすうちにお互いに好意を抱くようかななった丈一郎と冬真は、海堂の視線のないところでも愛を交わしあいます。
屈託のない笑顔を見せるようになった冬真。
そんなふたりの様子を察した海堂が選択した答えは…
自分だけが取り残されるような寂しさを感じていた海堂先生も、翳りのない丈一郎に出会ったことでパワーをもらえていたんですよね。
一歩踏み出すことを決意する横顔の清々しさ!
変わっていく(自分が引き出しきれなかった)冬真の笑顔を絵として残すって画家ならではの愛情表現ですよね。
いろんな顔を見せて欲しいという願いは叶えられたんだなぁ。
明るい丈一郎が海堂を優先する冬真をみて表情を曇らせる場面もあり、物事の二面性が引き立てられていました!
夏祭りの楽しさを夕立が洗い流して次の新しい季節を連れてくるようなお話でした。
秋でも冬でも春でもいいので海堂先生に寄り添う季節のスピンオフが読みたい~!!
新刊が出るたびにジャケ絵の彼らが楽しそうで、手にしたときからハッピーな気持ちになり癒されるシリーズでした。
コミカルな要素と温かな恋情は山本小鉄子さんの真骨頂だなぁと思います。
10年続くってすごい…お疲れ様でした!
賢慈さんだからこそ許せる
優慈だからこそ愛しい
美座家の美坊主ブラザーズは幸せ者。
「あなただから好きなんだ」ってことをそれぞれのパートナーが言いきれる関係を築いている。
10巻はそれぞれのCPの微笑ましさが満載だったけれど、それと同じくらい賢慈と優慈の兄弟間の会話が微笑ましくほっこりしました。
青年団の慰安旅行のエピソードすごく好き!
賢慈がお兄ちゃんしてた…優慈が用意した三郎への誕生日プレゼントを気遣ったり、宴会から上手に抜け出させたり。
閉じ込められた洞窟での会話も兄弟してた~。
■よっちゃん×賢慈
前巻くらいから、言葉はぶっきらぼうだけど素直さを小出しに出してくる賢慈にすごーくキュンとしました。
The女王受だけど男前~。
腰に気をつけて愛されてくださいw
下僕っぷりが板についたよっちゃんが初エッチでの大失態をとりもどすべくバタバタするかな?と思っていたけど、全然大丈夫なカップルになってたー!
賢慈の元彼にヤキモチ妬いて恋の暴走車と化したよっちゃんは定番なれど笑ってしまうw
賢慈がよっちゃんの言葉や行動力のパワーに次第に惹かれていった気持ちがわかる気がします。
夜の海でよっちゃんの背中に手をまわす賢慈の表情が柔らかで素敵です。
■三郎×優慈
満たされる~!!
優慈の三郎への想いが真剣だからこそ、溢れてくるおかしさや自己嫌悪が描かれているのに可愛くてたまらない!
誕プレ関連はどの会話も好き!!
三郎は今巻は前巻ほどの目立った動き(前巻の野外にはビックリした)はないんだけど、安定の旦那っぷり。
優慈の笑顔や泣き顔から、ちいさな幸せをたくさん紡いでいることがうかがえて、これから先もどうか優慈をよろしくね。って思えるラストでした。
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賢慈の元彼:諒信のスピンオフきますよね!?
既婚のなまぐさ坊主BL…クズ攻じゃないですか(大好物)
きて欲しい…下まつげツンデレ彼氏の名前出すくらいですから是非とも!!
そして「攻ざまぁ!」な状態になって改心させられてしまうがいいわ!
攻め(公尚)ざまぁ、になるかと思いきや、よく似た息子がかっさらって行った!
登場人物みんな寂しい人の印象。
どどーん!とした急展開もなくハラハラやドキドキもない。
淡々と想いを重ねていく流れなので、ドラマチックではありませんでした。
幼い頃からずっと好きだった友人の息子に想いを寄せられる晶。
公尚←晶←尚都の直列片想いから尚都×晶へ。
報われないと知っていても諦めきれずに残り火を温めるように公尚の傍にい続ける晶と、そんな晶を見つめ続けていた尚都が紡ぐ、欠落した部分を補完するような「補い愛」。
■晶
長いこと公尚を好きだったが、公尚がゲイに良い印象を持っていないため、気持ちを隠している。(でもバレバレ)
公尚の息子:尚都と関係ができた当初は、公尚の面影を重ねていたが、次第に尚都へ気持ちごとスライド。
長い間、埋められることのなかった温かさを知ってしまったら手放せないよなー。
■尚都
ネグレクト気味に育った息子。
自分と晶の関係を公尚に気づかせるようにして、自分の想いの成就と晶を公尚から遠ざけることに成功した策士。
おおっぴらではなく、さり気なアピールの積み重ねで晶の恋人に。
始まりはひよこの刷り込みでも、愛されたいだけじゃなく愛することを覚えられて良かった。
■公尚
女好き、虐待、見下した相手の気持ちを利用する、とクズの黄金三原則みたいな人。
息子を蹴るとかまったくいけすかないヤツだよ。しか言えない。
描き下ろしの最後に「どうすりゃよかったんだろうな」って独り言には「どうしようもねーわ」って答えたい。
男同士を気色悪いと生理的に感じることは矯正しようがないし、仕方ないこと。
ただ、それを自分を想っていた相手に苛立ち紛れにぶつけるってのはいい大人が、まして息子の前で言うことではない。ムカッ。
その苛立ちの中に、自分を1番だと思っていた相手がいつの間にやら自分に似た息子を1番にしていた、って嫉妬が紛れているなんて気づかないんだろうなぁ。
「お前は俺が好きだったんじゃないの?」って感情が奥の底~の方で澱みたいに溜まっていることに。
気づかない方が幸せだけどね。
誰も周りに残らない公尚には寂しさと滑稽さだけが残ったんだなぁ。
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切ない、痛い系のストーリーは大好きなのですが、絵が少々…。
無味乾燥とした登場人物の心象風景と合うんですが、脚のバランスや手指の描きこみがデッサン不足という気がしました。
読んでいて時折、そちらに気をとられてしまうのがもったいなかったです。
■密書でござる
淫らなミッションをこなすべく絶倫家老と若殿の間を往復する隠密の間接3P。
常日頃、時代もの読みたい~。と雑誌のアンケに書くほど時代ものスキーですが、この角度でくるか!と斬新な設定に感心しきり。
あはは!と声出して笑えます。
隠密の沼助は仕える藩の家老から江戸の若殿への密書を預かった際に「これも伝えよ」と抱擁される。
抱擁を「重要な暗号」と判断した沼助は若殿へ密書と抱擁を伝えたところ、若殿から接吻を家老に伝えるよう命じられて…
秘密の暗号がだんだん過激になり、フィジカルは家老×隠密×若殿だけど、実は家老↔若殿の妄想を焚きつける着火剤としていいように使われているイメージ。
忠義と疑念に混乱しつつ、さまざまな艶な無理難題を真面目に遂行しようと奮闘する姿にニヤニヤがとまらないwww
疑えよ!でも魂魄は喜んじゃってるな!ってツッコミながら読んでしまった。
若殿の事後のおくれ毛がなんとも、なまめかしい。
座り方もなまめかしい(笑)
ご家老、元気すぎる。
部下の名前を敵に晒しちゃう隠密のおかしらとか、妖しげな舎弟:錫虫(美形)とかキャラクターがよくて会話も面白いので、続編でたら読みたい~!
*****毛量注意*****
ジャケットではつるるんとしていますが、沼助はなかなかのモッサー毛量。
すね毛フェチの方にはご覧いただきたいですが、苦手な方はご注意ください。
■白椿
昔馴染みの同心:久兵衛、義賊:喜久蔵、白椿屋敷に住む雪之丞のファンタジー。
作者さんの美しい絵柄を堪能できる逸品。
満月を背に屋根に腰を下ろす喜久蔵の静謐な麗しさよ。
気安い距離感に秘めた(ダダ漏れだけど)喜久蔵の一途な想い。
まっすぐな気質ゆえに譲れない義賊としての信念ですら、どうせなら久兵衛の手柄に…ってのがね、もう最高!
雪之丞も可愛かった~!
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1冊の前半でめっちゃ笑わされて後半、ぐっと涙こらえてと情緒乱れまくりで最高でした。
会話のテンポがよく、内心ジタバタ、エッチなし。
画面のそこかしこにちょこちょこと書かれたツッコミ?的な文が楽しい。
「逃げ道工事中」に声出して笑ったw
秋葉先生路線を貫いていらっしゃる。
自分のセクシャリティを確認するために入会した結婚相談所の相談員:澄川に一目惚れした久我山。
好きな相手から結婚相手を紹介される苦行からの脱出なるか?な展開。
苦悩、混乱を超えての喜びがドラマチックに描かれている…わけではなく、ひとつひとつの変化を確認しながら進む感じ。
キスどまりだから、男同士のザックリした居心地の良さ=LOVEっていうのがちょい薄めですが、「ふたりで幸せになりましょう」ってプロポーズのときの笑顔がふたりとも可愛くて良かったです~!
自覚なさゆえの内面のジタバタ担当の澄川はコミカルに、半信半疑な久我山は静かに分析担当。
交互にそれぞれの考えがわかるので安心して読みました。
「模擬デート」のガチスイーツ巡りでお互いのことを話して少しずつ親しみを深めていく過程は、初デートそのものでした。
結婚相談所で久我山に紹介される女性たちも個性的で面白かったです。
最終兵器として澄川に選抜された宮崎さんの結婚できない理由は③として「同性が好き」を推したかった(笑)
■澄川京一
バツイチの見目麗しい結婚相談所の相談員。
女王受と思いきや、明るい酒癖のふにゃ可愛い人。
ちゃぶ台返しした人、初めて見た。
長く一緒にいるには「適度に放し飼いにしてくれる」って重要ですよね。
■久我山壮介
「恋愛初心者」を縦にグイグイくるDT年下攻。
セクシャリティに不安になり恋愛を避けていたとは思えない策士っぷりだったけれど、初キスで歯が当たるなんて豪快なピュアをありがとうございます。
1200%の笑顔より悪い笑顔が魅力的でした(笑)
4話の扉絵でシュークリームをガッと食べているところも!