久々に好み…というか何だか、今まで求めていたのにここまで読んでいる間も読後も満たされる作品に出会えていなかったことにショックを受けました。
それに気付かされたと言いますか。
人物の絵柄はもちろんのこと、言葉選びや細かく描かれている生活の様々な小物が刺さります。
思いが溢れて告白してしまった外川が拒絶を覚悟してからの流れが、BLではとてもよく使われますが、それまでの経緯を思うと胸が締め付けられるし、同じようなシーンでも他作品では味わえない感覚でした。
きれいにまとまっていますが、何事もなかった野末さんの生活がこれから先、外川といることで心乱したり振り回されたり、振り回したり。そんな今後を見守りたいです。
最初から最後まで丁寧に読みたいな〜とじっくり時間をかけて読みました。とても心に残る1冊になりました。