とても素敵なお話でした。
ページ数が少なめなので、簡単にひかれあってくっつくかな……と思ったら、結構読み応えアリでした。
タイトルのキャラメルビターは、受の性格を表しているんだと思います。甘いだけじゃなくてビターなんだね。タイトルまで素敵。
実は、最初から最後まで「和真はお店を売りたいんだから、律が買えばいいじゃん」って思っていたんですが……。でも、それだと二人が接近せずに、お話がすぐに終ってしまうかな?
……しかし、教授は不器用な方ですね。別れ際に「本当にあなたが好きだったんですよ」って言われたら、ウソ臭いなって疑ったとしても「ありがとう」と言えば良かっただけの話。それを「単位が目当てだったんでしょ」なんて決めつけるから、お金を要求されることになって。
慰謝料がわりに単位ならホイホイあげちゃうけど、お金を要求された途端、被害者面になっちゃってるんだよね。それ、おかしくない?
しかも、今つきあっている相手とのことを口止めにくるなんて、どんだけ小心者なのか……。別にラブホに入るところを見られたわけでもないんですよ。喫茶店で待ち合わせただけなんて、いくらでも言い抜けできると思うんだけどな~。
こんなに不器用じゃいつか痛い目に合うでしょうね。現在のお相手の子もかなり鈍感そうだし、先が思いやられます。別にいいけどね!
教授はさておき、お気に入りの一冊になりました。
最後はお父さんの供養もしっかり済ませる事ができて、二人の今後もなんとなく予感させる締めくくりで、良かったです。