不器用なカプが大好物な私。
受けはあまり男性男性した感じはありませんが、それもOK。
面白いと感じる部分は、すっごく萌えるんです。
エグい要素もなく、素直に優しい物語が楽しめます。
しかし同時に気になる部分も。
他の方のレビューにもあるように、カナギはいつサスナのことを好きになったの?
心変わり早すぎない?
兄への思いを丁寧に書いていたから余計にそう思えてしまって…。
そして、足を手術するシーンがあったのですが、そのシーンにたどり着くまではなんとなくもっと昔っぽい世界を想像しながら読んでいたんですよね…。
これって近現代っぽい世界を想像していたほうがよかったの?
私は若干気になって引っかかってしまったなあ。
ちなみに大国が小国の事情を考えることはあるかという部分に関しては、私は何も感じずに受け入れていました。
ただ、デビュー作とのこと。
作数を重ねていけば、そこらへんはよくなっていくかな…との期待を込めて萌えで。
既に詳しく書いていらっしゃる方がいるので、詳しい内容は省略します。
なので、私なりに思ったことを。
煌びやかな宮廷文化での愛憎ものではなく、内乱系の…それも中心の大国ではなく、少し外れの山岳部に位置する国における中華風ファンタジーです。
大陸の風かおる…という雰囲気ですね。
萌えどころは、何と言っても「秘密を聞き出すために性的な拷問をされる受け」!
だけど受けにとっては痛いだけではなく、攻めも本格的に痛めつけているわけでもなく…。
萌えです。
ただ、下の方も書かれているように、受けは考えを改めません。
私は受けの態度に割とイライラ…マイナスに受け取ってしまったかなー。
初めのうちは萌えていたのですが、だんだん「まだかよ…」と。
だって、どう考えてもお母さん…。
ただ、そういう部分が健気で愛しいと感じる人もいらっしゃると思います。
P.S.そして気になったのは、妹が亡くなったのは間接的には受けが原因だよね…と。
あれ、受けがにっこりと笑いかけたことで妹さん、「もっとこの人と…」的な好意を持ってしまったんじゃないのか!?と…。
(陵辱した張本人を除き)誰が悪いわけでもないからこそ、「うわーっ!」とジタバタしました。
タイトルの通り、私には全く合いませんでした。
だけど、読んでいて普通に意味は通るので、このレビューを読んで私とは趣味の違う方に読みたいと思ってもらえたら幸いです。
以下、ネタバレ入ります。
まずは主人公のシアはかなり幼い印象があります。
回想シーンが多く、幼少期の話題が多く占められています。
受けは攻め以外の人にもねちねちと性的なことをされています。
出逢ってからも救済としての側面が強く、情熱的な恋愛という感じにはなりません。
そしてその後たっぷりとラブラブな描写……というわけでもなく、割とすぐに妊娠してしまいます。
私個人の感想を端的に言えば、もっと二人のラブラブが見たかった!です。
私の好みが〔運命的な恋、情熱的な恋〕なので、割と正反対の方向のお話でした。
ということで、私には全く合いませんでしたが、逆に言えば可哀想な境遇の受けに萌える人には向いていると思います。
これは私がきちんと説明を読まずに買ったのが悪かったのですが、妊娠ネタがあります。
苦手なんですよ、私……。
あと、国の名前で訓読みと音読みが重なっているのが、地味に気になって……。
結局最後まで読んだので、魅力はあると思います。
なので、上に書いたことが苦手じゃない、むしろ大好き!という人には合うと思います。
まずは、裏口絵――こういう表現でいいのか?――のちびシリンが可愛かったです。
正統派男前の攻めと、儚くて諦観の漂った受けによる、再会物ファンタジー。
むしろ、周りのキャラのほうがアクは強いです。強烈な個性です。
受けが女性的なのは通常運転ですので、苦手な方はお気をつけを。
受けの境遇について。
腐ってるし悲惨といえばそうなんだけど、モブによるシーンがねちねち…とかいうこともないので、安心して読めると思います。
神殿内で性的なご奉仕――同じ題材でもクロスやシャレードあたりから出たらしっかり書かれていそうな部分も、レーベルカラーに寄せてきているのか事実として存在しているだけ。
万人受けする仕様となっております(個人的にはこちらのほうが好きです)。
ところで、この世界観でシリーズ化するのでしょうか?
スピンオフが出そうな感じもあるし、そもそも以前出された本と同一の世界観…ですよね?
タイトル通りです。
受けが性的な意味で虐められるのを楽しむのが、この本の正しい楽しみ方な気がします(どれも未遂ですが…)。
レーベルがBプリだということ、タイトルと表紙から、シンデレラストーリー的なうっとりするような甘いラブストーリーを期待すると、恐らく「あれ?」と肩すかしを食らうでしょう。
でも、性的な意味で可哀想な目に遭う受けが好きならば、面白いと思います。
私としてはそれらがすごく好きな要素というわけではないのですが、作者が非常に楽しんで書いたことが伝わってきたので萌えになりました。
個人的には、攻めとは余り恋愛をしていないというか、要とくっついたほうがストーリー上自然だったのでは…と、若干思わなくもなかったですが……。
全体的な雰囲気としては昼ドラ風でした。
腐とは関係なしにその時代が好きだったため、手に取ってみました。
なお、私が読んだのはこの新装版が初めてで、以前のバージョンは読んでおりません。
激動の時代。革命をテーマとして扱っているため、全体的には重苦しくシリアスな雰囲気が漂っています。
ただし、メインはあくまでも恋愛。
二人の関係に萌え萌えしながら読んでいました。
そして、別離のシーンは本当に切なくて……。
最後まで読み終えると、本当によかったね……と言いたくなります。
個人的には、血を残したくないという思いが、男性同士の恋愛としてうまく噛み合っているなあと思いました。
なお、番外編は甘いです。最後まで読んだ人へのご褒美でした。
そして、下の方も書いておられる「周辺国の様子は史実通りなのに~」というのは、逆に私にとっては萌え要素でした。
本人たちが知らないうちに崩壊する箱庭のようで……。
「知らない幸せ」とでもいうのでしょうか、漂う儚さ、不気味さがよかったです。